福井県福井市森田小学校児童の保護者の半数超が「児童数が多すぎる」と感じ、学校の分割を求める保護者も多いことが2月20日、市学校規模適正化検討委員会のアンケートで分かった。一方、市西部など小規模校の保護者は、小規模に好意を抱く意見と、望ましくないと感じている意見が分かれた。
市役所で同日開かれた検討委の第6回会合で示された。
アンケートは2019年12月に行った。対象は児童の増加が見込まれる森田、複式学級がある国見、殿下、長橋、一乗、美山啓明、羽生、越廼、複式学級化が予想される大安寺、本郷、棗、鷹巣、上文殊、六条、下宇坂の計15小の保護者ら。
このうち、森田は約970人中836人のアンケートを回収した。児童数を問う設問には833人が回答し56%に当たる466人が「多すぎて望ましくない」と答えた。217人(26%)が「多いが望ましい」と回答、「ちょうどよい」は35人(4%)で110人が「分からない」とした。
「多すぎる状況への対処」(自由記述)として「学校を二つに分けるべき」との意見が相次いだ。検討委事務局の市学校教育課は「数は集計していないが、相当の数がある」としている。
森田は本年度、1年が6クラス、2~6年が5クラスある。市は新年度当初予算案に、プレハブ校舎の増築費を計上している。