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【格闘技】

[ドラゲー通信]大注目の王者対決は「ドリームゲート」土井成樹に軍配

2020年3月4日 紙面から

2度目の防衛に成功し、新しいチャンピオンベルトを掲げる土井成樹

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 ドラゴンゲートの最高峰タイトル、オープン・ザ・ドリームゲート選手権が1日、エディオンアリーナ大阪第2競技場であった。現王者の土井成樹(39)に、ドラゲー所属ながら全日本プロレス管轄の世界ジュニアヘビー級王者になった横須賀ススム(42)が挑戦する、現役チャンピオン同士の戦いとあって、多くのプロレスファンから注目された。ふだんは共闘することもある実力者2人のぶつかり合いは22分43秒、V9クラッチで土井が勝利。2度目の防衛に成功した。

 現役王者同士の戦いは、ラフな展開のほとんどないレスリングの攻防となった。横須賀が得意のラリアットやひじ打ち、エクスプロイダーで攻め込めば、土井はスライディングキックやマスキュラーボムで応戦する。だが、スピードでは土井が一枚上だった。横須賀が勝負のラリアットに来た際、その腕をとらえ、抱え込むようにえび固めに丸めるV9クラッチ。一度ははね返されたが、しつこく連続で繰り出し、3カウントを奪った。

 横須賀はドラゲー所属ながら年明けに全日本の世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメントに出場し、新王者になった。その勢いに乗って2冠を目指したが、土井の壁は厚かった。「全日本とドラゲーは別の世界。きょうはチャレンジャーとして立ち向かった。夢の扉を開きたかったが、完敗だった」と、素直に認め、握手を求めた。

 一方の土井は「ススムさん、あなたは他団体のチャンピオンでありながら、負けるリスクを恐れずに挑戦してくれた」と、まずは相手に感謝。昨年12月に7年ぶりの王座奪還を果たして以来、安定した戦いぶりを続けており、初防衛戦では難敵のKzyに完勝した。今回から新調された新しいデザインのベルトを掲げ「ここから俺のチャンピオンロードを刻んでいく。行けるところまで行く。このベルトの価値を高めていく」と叫んだ。 (大西洋和)

 

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