地元メディアも、こぞってエースの働きを高評価した。ヤンキースの田中将大投手(31)は3日、レッドソックスとのオープン戦に先発し、3イニングを無安打無失点、5奪三振に抑えた。
NYデイリーニューズ紙(電子版)は、効果的だったカットボールに掛けて報じた。「田中はレッドソックス打線を切り刻み(カットアップ)、刈り取り、シーズンに入る準備が万端だと見せつけた。ベテラン右腕は今季が契約の最終年だ」
スターレジャー紙(同)は「田中が今春2試合目の登板後、非常に明るかった理由」と見出しを打ち、右腕が珍しく自賛したと報じた。「完璧主義者で、いつもは好投しても自分自身に批判的。だが、この日は好投をさらに上回った。今季は多用しようとしているカットボールも、前回登板よりさらに磨かれていた」
大リーグ公式サイトが注目したのは、リズムだ。1回裏のヤンキース打線は打者11人を送り、一挙6得点。攻撃は実に31分間にも及んだが、「田中は愚痴をこぼさない。長時間を待たされた1回裏にも惑わされず、2回は1回と同様に三者凡退、3回も1失策のみに抑えた」。同サイトによれば、田中は「シーズン中もそういうことはあるから、こういう経験ができて良かった。チームにはたくさん得点してほしいし」と泰然自若だった。