立憲・枝野代表を翻弄 党の方針に従わない女性議員 山尾(改憲にノリノリ)・塩村(対韓外交)・石垣(消費税廃止)

 立憲民主党の枝野幸男代表が、党の方針に沿わない女性議員たちに翻弄されている。山尾志桜里衆院議員が改憲論議に前向きな発言をすれば、塩村文夏参院議員は安倍晋三政権の対韓外交を批判。石垣のり子参院議員は消費税廃止を主張し、“ライバル”のれいわ新選組と歩調を合わせる。「多様性は力だ」と訴える枝野氏だが、足元の個性派には手を焼いているようだ。

「国会で発言したら、代表に公の場で『不快感を表明』されてしまった、という事象をこのままスルーすると、党所属の普通の議員は普通に委縮(いしゅく)すると思う。これは本当に問題」。山尾氏は9日付のツイッターにこう記し、7日の衆院憲法審査会で活発な憲法論議を呼びかけた自身の発言に不快感を示した枝野氏に反論した。

山尾氏は審査会の場で「手続きの議論が終わらない限り、憲法の中身に一切入れないのもおかしい」と主張したが、立民は安倍政権下の改憲論議に慎重な立場だ。枝野氏は7日の記者会見で「『山尾氏の発言は問題ではないか』との指摘もあり、議事録などを取り寄せ、本人の話もうかがっている。その結論を待ちたい」と述べた。

7月の参院選で初当選した塩村氏は、4日付のツイッターで「失ったマーケットは二度と戻ってこない」などと発信し、安倍政権による半導体材料の対韓輸出管理厳格化に不満を表明。枝野氏は7日の記者会見で対韓外交について「日本政府の姿勢を支持する」と述べており、塩村氏の見解と方向性は一致していない。

石垣氏は10月30日に「消費税は廃止」「最低でも5%への減税」と訴えるれいわの山本太郎代表らが共催する「消費税減税研究会」の初会合に出席した。立民は10%への増税に反対したものの、大幅な減税には慎重姿勢を崩していない。

それでも、石垣氏は記者団を前に「私は宮城選挙区で『上げるべきは賃金であり、消費税ではない』と訴え、党公認候補として改選1人区の中で唯一、当選を勝ち得た人間だ」と述べて胸を張る。今後も消費税廃止を訴え続ける考えだ。

3氏はいずれも発信力が強く、その主張は憲法、外交、消費税という根幹政策に関わる。対応を誤れば「バラバラ政党」ぶりが改めて浮き彫りとなることは避けられず、枝野氏の心境も穏やかではなさそうだ。(千田恒弥)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00000570-san-pol

ネットの反応

・立憲民主党は2017年10月に、安倍首相が解散したことで枝野氏が結党した政党。小池百合子東京都知事の希望の党から漏れた旧民進党の議員らが集まりました。選挙対策という性格が強く、山尾氏や塩村氏、石垣氏らも枝野氏らリーダーに心酔して入ったわけではありません。実際に塩村氏は国民民主党から衆議院選に出る予定でしたが、参議院選に出馬するために立憲民主党に参加。消費税ゼロを主張する石垣氏に至っては「頼まれて出馬した」と党へのロイヤリティは見えない。
立憲民主党も結党から2年以上もたつのにいまだ代表選規定を欠く状態。これでは政権奪取を宣言する野党第一党としては民主主義的とはいえません。代表選規定が作られ、代表の任期が明記されれば、執行部の交代も可能になる。それを恐れているのかもしれません。とすれば、統率力に自信がないのかも。いずれにしろ野党のいずれも自民党に及ばないのは、リーダーの不在が原因でしょう。

・元々この政党の政治理念はバラバラですね。一致しているのは、政権の失策を追及する事だけですね。三氏の発言を拝聴しますと、国益をまったく考慮しない論調と思慮します。

・一人一人の国会議員が意見を自由に言うのも、主義主張があるのは、一向に構わないと思いますが、最後に党として、ある主題について意見や政策の方針をまとめるときは、党内の民主主義に従って、過半数の主張に従うのが筋だと思います。
良くも悪くも自民党にはそれがある。
でないと、政権を目指す政党、与党に建設的物言いできる野党になり得ない。

・野党が与党に対抗する手段として野党共闘という方法があるのかも知れないけど、そこには今回のような主張の違いが出てくるのは仕方ない。
共闘より先に内部分裂を危惧した方がいいのでは?

・元々が寄り合い所帯なんだから、そうなって当たり前。
何より枝野自身が元々真性リベラルでは無い。
細川護熙が率いた日本新党出身で、民主党では党内保守派の代表格である前原誠司率いる「凌雲会」に名を連ねていた。
故に元々憲法改正に前向きな主張をしていたし、民主党時代には自らの憲法改正私案も発表している。
それが立憲民主になって急に改正どころか議論すら負かりならん…では山尾が「?」になるのも無理は無い。
消費税にしても枝野は今回の10%引き上げに関しては現段階での引き上げは慎重であるべき…とは主張していたが、元々は消費税必要の立場であり、民主党時代は将来的に15%~20%程度まで段階的に引き上げるべきと主張していた。
つまり、枝野自身が根から左翼には成りきれず、保守も棄てきれない。何とも中途半端な立ち位置であり、大将がこれでは党が纏まる筈も無い。

・ほんとに、毎回、毎回、ギャグ政党ですか?個性とかじゃなくて、個々に勝手に言ったり、やったりしてるだけ。これを制御できないのに政権とってできるわけないですわ。正に野合。特に韓国への対応に意見する塩村さん、ぜひ、批判もいいですけど、具体的で実効性のある対案、言えるもんなら言ってほしいですね。どうせ無理でしょうけど。

・この手の方々は、口では多様性だの何だの言っているわりには、自己中心主義で自分と違う考えや行動を絶対に認めず批判しかしないばかりか、決して対案や政策を国民に示さないよね。
無理矢理に結成した集団だから、まとまりが無く一本筋が通った仕事が全く出来ない。
三人が反立憲的な言動を繰り返すのなら、設立者であり党首であるの枝野さんがリーダーとして除名等の大鉈を振るべきでは?

・各議員の政策主張の多様性自体は、党の健全性を示す材料だと思っていい。
問題は、党としてそれをまとめてあるかどうかで、予算委員会質疑内容での足並みの乱れは稚拙としか言いようがない。
党内のばらばら感は自民党も同じ。それでも高い支持を保持しているが…
野党第一党である立民が得ているのは、強硬な革新系政党としての支持であって、
極論を言えば、日本が社会主義に向かわない限りは、国民の支持を得ることはむずかしい。
自民がアレなので、敵失による反自民票が幾分増えて野党共闘することによって政権を得ることは叶うかもしれないが、
そのときは旧民主党政権の繰り返しだ。
かつての旧民主党政権を知る有権者がいるうちは、このアレルギーは治るものでもない。
現実路線に党政策を変えて政権を狙うのか、革命を夢見る厨二政党で終わるのか、
立民の舵取りは難しい。

・安倍政権打倒を最大の目標に掲げただけの集団であることが露呈。
確かに政治家個々の信条は区々であってよいが、党としての統一見解の提示が求められる場面では、党議党則に則っての行動が求められるのは当然である。
よって今回のような事態を回避するのであれば、党としての立ち位置(今回の例で言えば、改憲論議入りの条件、対徴用工問題スタンス、消費税対応)について統一しておくことが必要だったということかな。

・党と方針が合わないなら、無所属で選挙に出ればよかったのに。それで当選したなら「選ばれし者」を強く主張できますが。
党の力で当選しているのだから、党の方針に従い足並みを揃える必要があるかと思います。
あと、離党するのだけはやめてくださいね。政党支持で票を入れた選挙民を裏切ることになりますので。

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