野党の皆さん、「桜を見る会」追及の前に、関電問題、高齢者運転対策、「質問通告漏洩」問題、表現の不自由、台風被害対応の徹底追及がまだ途中ですよ!!!
次々と立ち上がる野党の調査チーム。今度は「桜を見る会」だが、これまでに立ち上げた調査チームは、「これで安倍政権は倒れる!」「今国会の主要テーマ!」と力説してきた。
しかし、そのほとんどが使い捨てで、次から次へと新しいテーマに飛びついてきたのだ。国政の重要課題の解決ではなく、政権潰しとパフォーマンスしか頭にない彼らの実態を見てみよう。
枝野代表「今国会の最大テーマは、関電だ!」→10月5日以降、目立った動きなし
10月1日、枝野代表は、4日召集の臨時国会について「最大のテーマは関西電力問題だ。日本のエネルギー政策が、ゆがめられてきた疑いが濃厚だ」と述べ、関電役員らが立地自治体の元助役から金品を受領していた問題を論戦の柱に据える考えを示した。
さっそく翌日の10月2日、野党の皆さんは「野党関電疑惑追及チーム」を結成し、初会合を開いた。さっそく視察の日程を決めた!
意気上がる野党の皆さんは、10月5日、土曜日にもかかわらず、関西電力本店(大阪市北区)、関西電力高浜発電所、高浜町役場(福井県高浜町)、問題の元助役宅を優雅に視察。いきなり土曜日に訪問しておいて、関電側が担当者不在としたことを強く批判した。
しかし、その後は目立った動きはない。枝野代表もダンマリである。思い出したように、関電の人間を週一で呼び出して、いびるだけで、しかも、10月24日以降は開催されていない。「重要なのは改憲ではなく関電。関電国会だ」と言い放った立憲民主党の安住国対委員長も全くその後は触れていない。
しかし、関西電力の歪んだエネルギー政策は、5000万円の予算である「桜を見る会」よりも兆単位で私たちの生活や日本経済を直撃する。
また、脱原発が売りの野党にとって電力問題は、一丁目一番地のはずだ。しかし、この程度扱いなのだ。これでは、とりあえず安倍政権にダメージが入りそうなので取り組んでみたが、難しそうなので投げ捨てたとしか思えない。
高齢者の運転対策も投げ捨てたまま
4月18日、東京都池袋で高齢者が運転する乗用車が暴走し、母子2人が死亡した。この事件後も、高齢者ドライバーによる事故は後を絶たない。これを受けて、政府は従前からの対策を強化・加速させ、各党は対策案に乗り出した。
立憲民主党もまた、4月25日に、高齢者運転対策について議論するワーキングチームを設置した…までは良かったが、その後はほとんど沈黙。公式Twitterでも言及しなくなった。
立憲民主党のワーキングチームも、第一回を実施したと公式HPで紹介したものの、その後は音沙汰なし。アリバイ作りのように、5月30日に「高齢運転者による交通事故防止多作の強化に関する緊急提言」を宮腰光寛内閣府特命担当大臣、北村博文警察庁交通局長に、こそっと提出しただけ。これも立憲民主党公式Twitterで紹介はしていない。
おまけに立憲民主党の参院選公約からは「高齢者の運転対策」の文言が消える始末!まったく関心を失ってしまったのだ。
あれだけの痛ましい事故に対し、立憲民主党は一時的な話題作りに利用するだけだったのだ。他の野党も同様である。
「質問通告漏洩」問題もフェードアウト
森ゆうこ参議院議員が、自分の質問通告がネットに漏洩したと珍説を主張している問題も同様だ。当初は、「国会議員の質問権の侵害」という大上段で安倍政権や担当大臣を殴りつけていたのに、今や沈黙状態である。
現状を取材すると、その通りに推移している。「言論の自由を脅かす重大問題」のはずが、意気軒高なのは森氏ら数人だけで、今国会では衆院内閣委員会などで散発的に取り上げられただけだ。調査チームの会合は10月24日を最後に開かれていない。2閣僚の辞任や英語共通試験など、別の案件が浮上するにつれ、追及の主戦場はそちらに移っていった。
産経新聞の上記の報道によれば、この問題もまた、10月24日以降、まったく調査チームの会合が実施されていないという。
しかも、野党議員も不毛だと感じているので、もう開かないという。
「次に漏洩問題調査チームの会合をいつ開くのか」。チーム関係者の野党議員に尋ねたところ、時期は未定で、開催にも乗り気でない様子だった。理由を尋ねると「不毛だから」という答えが返ってきた。
最低の行為だ。つまり、野党の国会戦術としては、政府追及のタマを見つけ次第、次々と投げつけていく手数こそ大事であり、すべては使い捨てのタマでしかないということだ。
この他にも、野党は台風被害、あいちトリエンナーレへの助成金問題、入試改革、幼保無償化を次々と問題視し、騒ぎ立ててきた。そして、すべて投げ捨ててきた。
野党の「桜を見る会」に対する姿勢も、まさに同様なのだ。
次は、野党の台風被害への対応とその「犯罪的行為」を取り上げていくつもりだ。