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【高校野球】

応援バスもキャンセルで体育館での応援もなし…それでも国士舘の永田監督は無観客での開催予定に「正直ありがたい」

2020年3月4日 22時16分

日本高野連の発表を受けて記者会見した国士舘の永田昌弘監督(中央)ら=東京都世田谷区で

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 日本高野連は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大阪市内で臨時理事会を開き、19日開幕予定の第92回センバツ大会(甲子園球場)を無観客で開催する準備を進めることを決めた。

 2年連続出場となる国士舘はこの日、東京都世田谷区の国士舘大キャンパスで記者会見した。テレビカメラ5台、報道陣約30人の前で、永田昌弘監督(62)は「(新)3年生は最後のセンバツ。やらせてやりたいと思っていた。確定したわけではなかったが、正直ありがたいことだと思う」と率直な気持ちを口にした。

 政府からの休校要請後も、国士舘は予定されていた学年末テストを実施し、この日に終了。この間、野球部はセンバツ大会に備えて、甲子園遠征に行く30選手だけで練習してきた。永田監督と渡辺隆部長が会見に出席したこの日もテスト後に、コーチの指導のもとで練習。会見後に永田監督らが東京都町田市の野球部寮に戻り、選手に高野連の発表を伝えた。

 学校は5日から休校となる一方で、野球部は練習を継続。15日までは練習試合もできなくなったが、感染予防など万全の対策をする方針。永田監督は「ぶっつけ本番になるのはどこも同じ。(無観客は)初めてのことで想像もできないが、応援があって力以上のものを出せるのもあったと思う」と話した。

 全校応援の練習もこれまで2度やってきたが、甲子園行きのバスなども全てキャンセルする。岩渕公一校長は「みんなで集まっての応援はできない」と語り、体育館で試合を応援することなどはしないとした。すでに発注している応援用の帽子などは、大会が中止になっても記念として全校生徒に配る。

 

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