【衆議院資産公開】立民・枝野代表132万円、希望・玉木代表はなんとゼロ、クリーンのイメージより信用問題に関わるのでは?
昨年10月の衆院選で当選した衆院議員の資産報告書が2日、国会議員資産公開法に基づき公開された。共同通信の集計では、株式を除く預貯金などの金融資産と土地、建物を合わせた資産総額の平均は2892万円だった。前回2015年5月の公開時より571万円減り、1993年の法施行による初公開以降、過去最低となった。資産上位6位まで自民党が占め、トップは神山佐市氏の9億3071万円だった。
資産総額30億6520万円で前回トップだった故鳩山邦夫元総務相(自民党)の死去が、平均を約660万円引き下げた計算となり、減少の主な要因となった形だ。
神山氏に続く2位は5億10万円の逢沢一郎元副外相、3位は4億8682万円の麻生太郎副総理兼財務相だった。
資産が1億円を超えたのは25人。17年衆院選から定数が465に10減したため、単純比較はできないが、前回に比べ4人増加した。株式を除く金融資産や不動産を持っていないとした「資産ゼロ」議員は70人(資産を900円としたためゼロ扱いとした神谷裕氏を除く)で、前回より5人減った。
新人56人の平均は2036万円で、前回より668万円の増。首位は安藤高夫氏(自民党)の3億5890万円だった。女性47人の平均は1144万円で、男性の3089万円を下回った。
政党別平均では、自由党が1億903万円でトップ。自民党3694万円、民進党2502万円が続き、以下は社民党、立憲民主党、公明党、希望の党、日本維新の会、共産党の順だった。
資産別の平均は、土地1396万円、建物930万円、預貯金567万円、借入金1512万円。銘柄と株数が公開される株式は162人が所有していた。
2日午前の公開後、加藤勝信厚生労働相ら自民党の9人が衆院事務局に訂正を届け出た。
資産公開:衆院議員、平均2892万円 上位6人自民独占 – 毎日新聞
衆院議員の資産額上位20人
①神山佐市(自民・埼玉7区)9億3071万円
②逢沢一郎(自民・岡山1区)5億10万円
③麻生太郎(自民・福岡8区)4億8682万円
④新藤義孝(自民・埼玉2区)4億6171万円
⑤安藤高夫(自民・比例東京)3億5890万円
⑥鴨下一郎(自民・東京13区)3億3637万円
⑦中村喜四郎(無所属・茨城7区)2億7251万円
⑧山内康一(立憲民主・比例九州)2億4143万円
⑨平井卓也(自民・香川1区)2億1754万円
⑩田中良生(自民・埼玉15区)2億1599万円
⑪寺田稔(自民・広島5区)2億1494万円
⑫小沢一郎(自由・岩手3区)2億1491万円
⑬田所嘉徳(自民・茨城1区)1億9474万円
⑭左藤章(自民・大阪2区)1億6781万円
⑮木村哲也(自民・比例南関東)1億6322万円
⑯野中厚(自民・埼玉12区)1億6120万円
⑰伊藤忠彦(自民・愛知8区)1億4624万円
⑱土屋品子(自民・埼玉13区)1億4421万円
⑲桜田義孝(自民・千葉8区)1億3308万円
⑳白須賀貴樹(自民・千葉13区)1億2638万円
※敬称略。千円以下を四捨五入
政党別衆院議員の平均資産額
①自由党=1億903万円
②自民党=3694万円
③民進党=2502万円
④社民党=2468万円
⑤立憲民主党=1946万円
⑥公明党=1088万円
⑦希望の党=1056万円
⑧日本維新の会=588万円
⑨共産党=526万円
○無所属=5293万円
※千円以下を四捨五入。衆院会派「無所属の会」の民進党所属議員は民進として集計
ここで気になるのは各党党首
自民党・安倍首相と自由党・小沢一郎代表はさておき、共産党・志位和夫委員長は1148万円、立憲民主党・枝野幸男代表は132万円、希望の党・玉木雄一郎共同代表はなんとゼロ
また、参院議員の山口那津男公明党代表、大塚耕平民進党代表、又市征治社民党党首と、非議員の松井一郎日本維新の会代表は公開の対象になっていない。
党首間の格差が目につきますが、枝野代表と玉木代表は一見クリーンに見えますが、この年齢で国会議員として100万円そこそことかゼロってかえって社会的に信用感がないような気がします。玉木代表においては支持率もゼロで資産もゼロではもはや冗談でも笑えません。
国会議員の公開する資産とは
例をあげますが以下に上げる議員の資産はいくらになると思います?
・普通預金が1億円
・配偶者名義の自宅が3億円
・取得時100万円で時価5000万円の美術品
・上場株式の時価評価額が1億円
・借金はなし。
一般には5億5千万円ですが、国会議員の公開資産ではこれで100万円なんです。
このからくりをわかりやすく説明します。
政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律をもとに公開されています。政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律
では、公開する「資産等」にはどんなものがあるのでしょうか?
・土地
・建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権
・建物
・預貯金(当座預金、普通預金、普通貯金を除く)
・有価証券(株券の場合は、株式の銘柄及び株数)
・自動車、船舶、航空機及び美術工芸品
・ゴルフ場の利用に関する権利
・貸付金
・借入金
まずは預貯金であります。資産として公開しなければならないのは、定期預貯金だけです。普通口座に残高があっても、公開する必要はありません。自宅の金庫で保管している現金も公開対象外です。
次に土地・建物本人名義の土地・建物に限られるため、親・配偶者などの家族が保有するものは含まれません。また、資産額は「固定資産税の課税標準額」で、実勢価格(実際の取引が成立する価格)ではありません。この固定資産税課税標準額は実勢価格の60~70%程度であります。
そして有価証券ですが、株式の銘柄及び株数だけを公開すればよいことになっています。時価評価額がいくらであっても資産額には加算されません。
法律上国会議員の「資産ゼロ」になるパターン
地元金融機関の普通預金 3億円
自宅金庫に保管している現金 5,000万円
上場株式の時価評価額 1億円
父親名義の土地 2億円
妻名義のマンション 1億円
議員の公開されている資産は、第三者機関などが調査したものではありません。すべて議員の自己申告です。たとえ虚偽の申請でも罰則がありません。
資産ゼロや限りなくそれに近い議員がいればクロとは言いませんが、限りなくそれに近いグレーゾーンであると疑念を持ってしまいますね。
それが、新人議員などの若手議員ならまだしも、複数回当選している、ましてや党首ともなると、はたして正直に申請しているとは思いません。もし、本当に正直に申請してこの結果なら人としてあまり信用してはいけないような気もしますが、みなさんはどう思いますか?
衆議院議員の資産等報告書等の閲覧案内
「政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律」に基づき、衆議院議員の
・資産等報告書
・資産等補充報告書
・所得等報告書
・関連会社等報告書
を、次の要領で閲覧できます。
なお、閲覧できる報告書は、過去7年分のものになります。閲覧場所
東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館地下1階 資産等報告書等閲覧室 (庶務部議員課内)
交通
東京メトロ 千代田線及び丸ノ内線 国会議事堂前駅下車(1番出口)
東京メトロ 銀座線及び南北線 溜池山王駅下車(5番出口)閲覧日時
閲覧日
原則として、1月4日~12月28日までの毎日。ただし、土曜日、日曜日、国民の祝日に当たる日は閲覧できません。
時間 9時30分~12時
13時~17時30分
その他
衆議院第一議員会館への入館に当たっては、所定の入館手続(セキュリティチェック等)に従い、 窓口で資産等報告書等の閲覧に来た旨を申し出て下さい。
ご不明の点は、衆議院事務局庶務部議員課(電話03-3581-5111 内線68106)まで お問い合わせください。