山尾氏発案「憲法9条改正試案」に野党激怒、飛び火の線香問題も含め野党混乱

山尾氏発案「憲法9条改正試案」に味方のリベラル派激怒のワケ

山尾氏はBSフジLIVE「プライムニュース」の「徹底議論『憲法改正』“自衛隊明記”の行方 9条2項維持?削除?」に生出演。与野党の論客と議論を交わした。憲法問題は子育て支援と並ぶ得意分野だけに、山尾氏は自衛隊の活動に一定の歯止めをかける憲法改正を訴えたが、番組終了後には、味方であるはずのリベラル勢力から批判の声が上がった。

「山尾氏の9条改正試案は、安倍首相の憲法改正に付き合っているから反対だ。去年の衆院選で憲法改正論は話に出ていない。山尾氏を支援した地元有権者も困惑していると聞いた」と野党関係者は激怒した。山尾氏は憲法改正を巡る与野党協議のキーマンと目されているが、ここでも波乱が予想される。http://news.livedoor.com/article/detail/14274137/

山尾氏は自衛隊の活動に一定の歯止めをかけて憲法に位置づける方向で9条改正を検討しており、安倍私案とかけ離れたものではない。なので官邸も山尾氏の動向には注目している。
ここで、山尾氏が安倍私案と類似した改正案を提唱されては野党としてツッコミどころが半減してしまうので野党サイドとしては怒りも仕方ないであろう。
また、山尾氏は7日、国会内で行われた同党つながる本部主催「なぜ解決しない? 待機児童解消に向けたミーティング」に出席した。
このこのミーティングにおいて「お母さんたちが、きちっと声を上げてつながれば社会は変わる。立民は前向きに政策をつくって、政治を変えていきたいと思います。できます!」と語ったのだが、話題が茂木敏充経済再生担当相の秘書による線香配布問題になると、山尾氏も民進党政調会長時代(2016年)に自らが支部長を務めた政党支部から選挙区内の有権者に、線香などの支出があった問題を蒸し返された。与党内で山尾氏に説明責任を求める声が上がってもこの問題には一切触れなかった。
追及の姿勢を崩さない野党をしり目に、山尾氏としてはこの問題に触れず存在感を消して逃げ切りたいのだろう。

立憲民主党に飛び火する線香問題

線香配布問題が不正の疑いがあるというのなら追及するのは構わない。しかし、ダブルスタンダードはいけない。
この問題を追及する野党側に特に立憲民主党にとっては思わぬ飛び火が降りかかってきている。
・立憲民主党・福山哲郎幹事長が代表を務める政党支部が平成22年23年に手ぬぐい代として7件計26万3665円を京都市内の手ぬぐい業者に支出。
・民進党・岡田克也常任顧問の「岡田かつや後援会」が22~25年線香代として15件15万円を支出。
・立憲民主党・逢坂誠二議員、政党支部が選挙区内の花店に生花代1万500円を支出。
・立憲民主党・山尾志桜里議員2016年民進党政調会長時代に選挙区内の有権者6人に香典代として4万4875円支出。
・希望の党・玉木雄一郎代表の政党支部が22~24年の間に慶弔費として59万5千円支出。
・希望の党では小川淳也衆院議員が代表の「民主党香川県第1区総支部」も22~24年に62件計37万円の「慶弔費」を計上。大西健介選対委員長の関連団体「健政会」は22年に香典代を17件計5万5千円、岸本周平役員室長の政治団体「周勝会」は26年に1万800円の線香代を支出していた。
他にも、立憲民主党の近藤氏の「民主党愛知県第3区総支部」は21年に線香代3万円、関連団体「21世紀の国づくりを考える会」は25~27年に線香代10万2296円、供花代5万8200円を支出。同党の風間直樹参院議員の関連団体「樹政会」は線香代計3万3100円を支出した。菊田氏の「民主党新潟県第4区総支部」は22~27年、少なくとも香典代計106万4千円、供花代2万円、線香代1万2千円を支出した。
これら全員が旧民主党でそろって「選挙区域外」「氏名が類推されるような方法をとってない」などと違法性がないことを主張している。
立憲民主党の福山氏や希望の党の玉木代表などは公職選挙法の改正を訴えているが、まずはしっかりと説明責任を行い、嫌疑を晴らすのが先ではなかろうか。
公職選挙法の改正や茂木大臣への追及はそれからである。
与党は追及、野党はグレーでもOKではあまりにダブルスタンダードではないだろうか。

山尾氏については昨年の不倫疑惑報道もネットでは今なお批判の声が消えていない。立憲民主党は今更ながら爆弾を抱えてしまった事に後悔しているのではないだろうか。

この記事が気に入ったら
いいね ! をお願いします!

Twitter で

関連記事一覧