【関西の議論】「顔も知らない」「裏切り者」 希望の党・小池氏「地元」で大惨敗 批判にさらされたチルドレン

10月22日に投開票された衆院選で、民進党を事実上、吸収合併するなど話題の中心となった小池百合子都知事率いる希望の党。

小池氏の出身地で、衆院議員時代に一時地盤とした兵庫県では「小池チルドレン」の元秘書2人を含む10人が立候補した。他陣営は7月の都知事選で吹き荒れた「小池旋風」への警戒感を強めたが、人気にあやかろうとした民進議員の無節操な合流と小池氏の「(左派リベラル)排除」発言、さらには政策のあいまいさに加え、ついに小池氏自身が立候補しなかったことで失速。民進県連から支援要請された地元議員らも新人の候補者に「顔も知らない」と猛反発し、追い風は吹かなかった。希望の候補者は孤立無援の中、選挙区で全敗という結果に終わり、比例代表での復活もかなわなかった。ライブドアニュース

 

「私のもとで政治の道を歩んでくれた彼女を(小池氏がかつて地盤とした)兵庫6区(宝塚市、伊丹市など)の代表として国政へ送り届けてもらえませんか」

公示後初の土曜日となった10月14日、小池氏は阪急宝塚駅前(宝塚市)で、イメージカラーの緑色のスカーフを巻くなどして

集まった約700人を前にこう訴えた。その横で頭を下げ続けたのが小池氏の「後継者」として出馬した幾村奈応子氏(37)だった。

いくむら奈応子【希望の党】 (@naokoikumura) | Twitter

 

幾村氏は小池氏の秘書を9年間務めた経歴を買われて立候補が決まった。だが、鹿児島出身の彼女にとって6区は完全にアウェー(敵地)。民進県連から幾村氏を支援するよう要請された地元の民進系議員の多くは、民進の公認候補に予定していた元伊丹市議の桜井周氏(47)が立憲民主党から出馬することが決まると、「(幾村氏の)顔も見たことがないし、あいさつにも来ない。そんな候補は応援できない」として、桜井氏のもとに集まった。

 組織のサポートが受けられなかった幾村氏は小池氏頼みの選挙戦を展開。小池氏から託されたかつての支援者リストを手にあいさつ回りに専念した。選挙事務所には小池氏のポスターがずらりと貼られ、「誰が選挙に出ているのか分からない」と対立陣営関係者から揶揄(やゆ)された。

 準備不足も深刻だった。出馬表明直後は地元の課題について「これから勉強していく」としていたが、公示後も小池都政の実績アピールを繰り返すばかり。応援に来ていた地元議員から「もっと地元の課題について話さないと」と苦言を呈されると、「勉強します」と答えるのがやっとだった。ライブドアニュース

 

結局、小池氏の応援演説も追い風に変えることはできず、4人の候補者が立った選挙区で最下位に終わり、「小池氏の地元で勝てなかったのが残念」と涙ぐんだ。陣営によると、年内にも選挙区内に事務所を構え、引き続き国政を目指して活動を続ける方針という。

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