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下船後スポーツクラブ利用 新型コロナ、静岡市の感染男性

(2020/3/2 08:53)
新型コロナウイルスへの感染が確認された男性が利用したスポーツクラブセイシン千代田=1日午後、静岡市葵区
新型コロナウイルスへの感染が確認された男性が利用したスポーツクラブセイシン千代田=1日午後、静岡市葵区

 静岡市は1日、新型コロナウイルスの感染が2月28日に確認された同市の60代男性が、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を下船した後、同市葵区上土の「スポーツクラブセイシン千代田」を2回利用していたことが新たに判明したと発表した。市によると、男性の感染が判明した際の市の調査に、男性の家族が申告していなかったという。
 男性がクラブを利用したのは下船した2月20日の午後5時44分~6時19分と、22日午前11時10分~50分。利用したのは男性用の浴室と更衣室で、施設内にあるジムやプールには入らなかったという。
 市などによると、男性が滞在していた時間帯に、2日間で計140人の来館者がいた。市は来館者の特定を急ぐとともに、浴室や更衣室の利用などで濃厚接触の可能性がある人には14日間の健康観察を行う方針。
 男性は27日に息苦しさを訴え市内の医療機関を受診。28日に陽性と判明した。市が家族に聞き取りした際、下船後の外出について「近所に2回買い物に出た」と説明したが、クラブの利用の申告はなかったという。市は申告しなかった理由を調べている。
 男性の感染確認を伝える報道を見たクラブの職員が29日に「下船者がクラブを利用した可能性がある」と市保健所に連絡。その後の調査で男性の利用が分かった。

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