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新型コロナ北海道3人目死者、新たに2人感染確認-相模原市でも

更新日時
  • 北海道の男性は日本国籍の70代、重い慢性疾患あり25日に陽性判明
  • クルーズ船から船長ら乗員全員下船、船内消毒し出港へ-加藤厚労相

北海道は1日、釧路地方在住の70代男性が新型コロナウイルス感染により死亡したと発表した。北海道での死者は3人目。また、北海道で2人、神奈川県相模原市で2人、名古屋市で1人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されるなど国内での感染が拡大している。

  北海道は記者会見を開き、2月29日に死亡した男性は日本国籍で、重い慢性疾患があったことを明らかにした。25日に検査で陽性と判明し、26日に転院して治療を受けていた。海外渡航歴はないとしている。濃厚接触者は11人と特定された。

  石狩地方の20代女性とオホーツク海側の地方の40代男性の感染が新たに確認されたことも1日発表した。ともに日本国籍。道内での感染者は72人となった。

  また、相模原市疾病対策課によれば、同市在住の50代の男女計2人が陽性であることが1日確認された。ともに倦怠(けんたい)感や発熱、関節痛などを訴えているという。

  名古屋市では、2月29日に市内在住の70代の女性の感染が確認された。女性は日本国籍で、意思疎通が不可能で重篤な状態だという。発熱や肺炎、咳(せき)、嘔吐(おうと)の症状があり、23日から市内医療機関に入院し、29日に検査の結果、陽性と判明した。同市の発表によると、患者の行動歴、濃厚接触者については調査中。同市公表の感染者としては24人目、愛知県内では29人目となる。

  NHKによれば、この女性は23日に入院した際、一般的な肺炎と診断されたため、症状が悪化して個室に移る28日までの間、他の入院患者3人と同じ病室にいた。このため、病院は入院患者と、女性と接触した可能性があるスタッフの健康観察を続けているという。

JAPAN-CHINA-HEALTH-VIRUS

ダイヤモンド・プリンセス号

  一方、静岡市では28日に感染が確認された60代の男性が、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号を下船後、スポーツクラブを利用していたことが分かった。静岡市保健所によると、この男性は、20日に下船後、同日と22日に同市内の「スポーツクラブセイシン千代田」を自家用車で訪問し、両日とも同施設の浴室を利用していた。

  ダイヤモンド・プリンセス号では、船内管理のために残っていた船長はじめ乗員約60人が1日に下船した。これにより、当初乗船していた乗員・乗客約3700全員が船を降りたことになる。今後船内で消毒作業を行い、ドックで整備してから出港するという。加藤勝信厚労相が同日夜の記者会見で明らかにした。

  また、加藤厚労相は同船で対応に当たっていた橋本岳副大臣、自見英子政務官は検査の結果、陰性だったことを明らかにした。同省職員にも新たな感染者は確認されていないとう。下船後2週間、自宅などでテレワークを行う。

(加藤厚労相の会見を受け、8段落以降を差し替え、詳細を追加します)
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