(台北中央社)「原料がマスクの製造に回されるため、トイレットペーパーなどの紙製品も不足になる」との情報が広がり、店頭からトイレットペーパーが消える事態となっている。内政部警政署刑事警察局(刑事局)は10日、誤った情報を拡散させたとして南部に住む女性3人を取り調べたと発表した。3人は社会秩序維護法に違反したとして罰せられる見通し。
新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足が続く中、誤情報が拡散された。紙おむつや生理ナプキン、キッチンペーパーも不足するとされたほか、肺炎の影響で船や航空便が運休となり、原料の供給が止まるなどという情報も出回った。政府機関が人々に冷静になるよう呼び掛ける一方で、捜査機関が情報の出どころの調査に乗り出していた。
同局によれば、3人は無料通信アプリ、LINE(ライン)のグループや交流サイトのフェイスブックでこれらの情報を流した。1人は、報道を見て紙製品が不足すると考えラインのグループにメッセージを発信。残り2人は、フェイスブックに関連の情報を転載した。
同局は、3人が事実かどうか証明されていない情報を広め、人々の恐怖心をあおったと指摘。3日以下の拘留か3万台湾元(約11万円)以下の過料が科されるという。
(黄麗芸、林長順、蔡ホウ敏/編集:楊千慧)