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【社会】

<女性に力を>いまだ少ない地方議員 声届けるって面白い

田添麻友さん

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 地方議員で女性、それも二十代、三十代となるとたった1%-。こんな状況を変えるため連携する女性地方議員の団体「ウーマンシフト」は、国際女性デーの八日、六人の会員がネット上で語り合うオンライントークイベントを開く。潜在的にいる「社会に対して何かしたい」と思う女性たちへ、伝えたいのは政治参加の面白さと大切さだ。 (小形佳奈)

 「議会で発言することで、女性の声を届けられるんです」。参加者の一人で、三人の小学生の子どもがいる東京都目黒区議、田添麻友さん(37)が話す。待機児童対策で、区内の保育所整備や保育士の処遇改善に力を注いでいる。

 内閣府の昨年十二月のまとめによると、女性が占める割合は市区議は15・3%、町村議は10・1%。昨年七月の全国市議会議長会の調査では、全国七百九十二市と東京二十三区で三十代以下の女性議員は1・1%で、少数派のつらさはある。

 男性議員だけが集まる喫煙室や飲み会で重要なことが決まることも多く、慣習に戸惑うメンバーもいる。ウーマンシフト代表の台東区議、本目(ほんめ)さよさん(37)は病児保育の整備を提案したが、提案者は自分だけで、区にも理解されず「孤独を感じた」と話す。無力感や家庭との両立に悩み二期目の出馬を断念する仲間も多い。

 それでも政治の場に出たからこそ変えられた経験や面白さを、多くの女性に知ってもらいたいと願う。トークイベント「女性が変える!社会が変わる!ウーマンシフト」では二人を含む六人が参加予定で、視聴者と悩みを共有しながら語り、「政策実現を目指す女性を増やしたい」という。

 イベントは八日午後二時半から、「ハッピーウーマンフェスタ2020」のウェブサイト=https://happywoman.online/で配信される。

本目さよさん

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 女性の権利を世界中で考え、支援する「国際女性デー」に合わせ、女性の生きづらさをなくし力づけるような記事を随時掲載します。

 

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