アイオワ党員集会とは

なぜ注目集まる?

アメリカ中西部に位置する人口310万人余りのアイオワ州。

アイオワ州の党員集会は、ことし11月のアメリカ大統領選挙へ向けた共和・民主両党の候補者選びの初戦にあたる。
それだけに、その結果は今後の候補者選びの行方を占うものとして、ひときわ注目を浴びる。

過去には2008年の民主党の党員集会で、オバマ氏が当時、優勢といわれたクリントン氏を破ったことで勢いに乗り、大統領候補への指名を勝ち取った。
混戦となっている民主党で誰が勝利するのか、全米の目が注がれている。

アイオワ党員集会の仕組み

アイオワの党員集会は共和・民主両党ともに、現地時間の2月3日午後7時から州内のおよそ1700の地区で行われる。
党員が公共施設や個人の住宅に集まり、それぞれの地区で候補者を選ぶ。

共和党では各候補者の陣営の代表が演説し、その後、訴えを聞いた党員が投票する。

一方、民主党の手法は少し複雑だ。

集会では、まず集まった党員が各候補者の主張などを議論したあと、それぞれ誰を支持するかを決めて候補者ごとのグループに分かれる。
この段階で参加者全体の少なくとも15%以上の支持を獲得できていなければ、そのグループは一度、解散させられる。

次に15%以上の支持を得て勝ち残ったグループを中心にグループの再編が行われる。
勝ち残り組は脱落組の取り込みを図って支持の拡大を目指すのに対し、脱落組はもう一度、15%以上の支持獲得をねらって動くこともできる。

この2回のグループ分けの結果、各候補者ごとの支持者の数が地区ごとに集計され、州本部で1700地区の結果を合算する。
そして、それぞれの候補者が州全体で獲得した支持者の数の比率に応じて、州の代議員が割りふられることになる。

単純な投票行動ではなく、議論や説得を通じて支持の獲得を図る手法は、民主党の党員集会の大きな特徴だ。
話し合いで代表を選ぶという点で、アメリカの民主主義の原点とも言われている。
ただ最近では、投票方式に比べて時間がかかり、党員の拘束時間も長時間にわたるため敬遠されがちで、党員集会から投票による予備選挙に切り替える州も増えている。

(国際部記者 松崎浩子)

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