今年3月、中国で101歳のおばあさんに角が生えていると話題になった。このおばあさんは額の左側に黒色の長さ6cmにも及ぶ立派な角が生えている。実は角が生える症例は意外にも歴史が古い。西暦1500年頃から文献にも報告されている。この不思議な事態に見舞われた7人の人物についてご紹介しよう。
なぜ角が生えてしまうのか、その原因は解明されていない。皮膚の角質が硬化して角になるという説が現在もっとも有力視されている。いずれのケースも元々は柔らかいこぶ(肉の塊)が頭部に出来て、それが次第に硬くなっていくようである。以下は近年報告された人物たちだ。(括弧内は報告された当時の年齢)
・チェン・ズーさん(88歳 男性)
中国のチェンさんは2006年に頭の右側に小さな角があることがメディアに報じられた。元は小さなこぶであったものが、次第に膨れ上がり、角のような突起に変わった。医者の診断によれば、皮質過形成(皮膚の色素が沈着し黒くなる病気)と診断された。チェンさんは診断後に、すぐに手術を受け角を切り取った。
・マ・ジョン・ナンさん(93歳 男性)
中国の小さな村に住むマさんは高額な手術の援助を募るため、07年にメディアの取材を受けた。彼は頭の上に約10cmの角が生えていたが、地元の医師らが治療を出来ないと診断したため、国内の他の病院に治療の働きかけを求めたのだ。彼は2002年頃、自らの髪を切っていた際に、頭皮を傷つけてしまった。その傷を放置していたら、わずか半年で10cmもの角が生えてきた。