仕事を知る

Works

キャラクターの 個性を 自分のイラスト力で 強めたい

2014年入社 / S.S

イラストレーター

京都精華大学マンガ学部卒

わたしの仕事

『UNITIA 信託の使徒×終焉の女神』のプロジェクトチームで、イラストレーターとしてキャラクターデザインや全身のイラストを担当しています。プランナーからいただいた仕様書をベースに描き上げていくんですが、仕様書にはキャラクターの性格、年齢、生い立ち、髪や目の色など、とても細かく記されているんです。でも、その通りに描くだけではなく、自分でイメージをふくらませ、ゲーム全体を考えながらキャラクターへの理解を深めることが大切。言われたことを描くだけなら誰でもできるので、仕様書を超えるキャラクターをどこまで個性豊かに描けるかが、イラストレーターの腕の見せ所ですね。

心に残った仕事

入社して少し経った頃に、いきなりレア度の高いカードイラストの制作を任されたことがありました。学生時代からイラストには自信があり、入社してからも「イラストが上手い!」と褒められていたので意気揚々と描き上げていたんですが、何回も何回も修正するはめに…。今までの自信をあっという間に打ち崩されてしまい、プロが求めるクオリティの壁を痛感した瞬間でした。通常なら1週間ほどで完成するものに、2ヶ月も費やしてしまいましたからね。でも、結果的にはスゴイ人気のカードとなり、リリース月の売上にも貢献できたので、悔しさと喜びが入り交じった特別な出来事になっています。“自分のスキルを使って仕事をする”ことがどれだけ大変か、身をもって体験できたことで、自分のクオリティ基準を何段階も上に設定できるようになりました。

これからの
チャレンジ

誰が見ても直感的に理解できるように、描きたいものが明確になったイラストを生み出したいと思っています。たとえ仕様書には記されていなくても、モチーフをプラスしたり、キャラクターの個性を自分のイラスト力で強めていきたい。『UNITIA 信託の使徒×終焉の女神』の場合は登場するキャラクターが女の子ばかりなので、やっぱり埋もれさせたくないんです。自分の描いたキャラクターは、愛着も人一倍ですし。それと、「このイラストは女性が描いているな」と言われないよう、作り手の性別がユーザーに分からないイラストを生み出していきたいですね。型にハマらず、私という1人のイラストレーターの個性は残しながら。まだまだ勉強は必要ですが、これからも自分のイラストに対してどんどんチャレンジしていきます。

就活のアドバイス

大学はマンガ学科でしたが、課題や趣味でずっとカラーイラストを描いていたので、就活中はポートフォリオを必ず持ち歩いていました。既存のキャラクターを真似る二次創作ではなく、女の子のオリジナルキャラクターだったこともあり、アピールできる要素も多かったんだと思います。だからこそ、普段から1枚1枚大切にイラストを描くようにしてください。そして、“絵が上手い”のは当たり前に必要なスキルであることを、自覚しておくこと。イラストレーターには、プラスαのデザインセンスも求められます。ファッションやアートなど、いろんな感性を磨きながら、あなたならではのイラストを描いておけば、就活中には絶対に役立つはずです。

スケジュール

参考書籍に目を通している様子
11:00出社。メールや社内チャットを確認。イラスト作業に入る。
12:00イラストレーターチームのデイリー会議。業務の進捗や困りごとなどを報告し合う。
13:00昼食は1人で近所のお店へ。オフタイムはなるべくのんびりと。
14:00締め切りに向けて、ひたすらイラストを描き続ける。作業BGMはもっぱらお笑いネタ。
22:00今日のタスクを完了させて退社。

オフの日

猫の写真

仕事で毎日イラストを描いていても、趣味のマンガ制作は継続中。飼い猫とのんびり遊ぶことも、リフレッシュのひとつ。