大学の学年、どう数えているだろう?関西の大学では「○回生」と聞いたことがある。関東では「○年生」と数えるのが一般的のようだが、全国的にはいったいどうなのだろう、どんな地域差があるのだろう?
そこでJタウン研究所は約2か月にわたって、「大学の『学年』、どう数える?」をテーマに、都道府県別のアンケート調査を行った(総投票数1685票、2015年11月19日~16年1月13日)。はたして、その結果は――。
全投票をあわせた数値は、「1年生、2年生...」が1023票(60.7%)、3人に2人は「○年生」と数えるようだ。「1回生、2回生...」は615票(36.5%)、約3分の1強が「○回生」と呼ぶ。「それ以外の数え方」は47票(2.8%)という結果だった。下の円グラフをご参照いただきたい。
都道府県別に見てみよう。各県ごとの最多得票を色分けすると、上のような日本地図になった。「1年生、2年生...」と数える地域のグリーンは、ほぼ全国に広がっている。
北海道 (83.9%)、青森県(90%)、岩手県(83.3%)、宮城県(80%)など、北日本の各県では、「1年生、2年生...」率が高い。栃木県(92.9%)、群馬県(88.2%)、埼玉県(91.1%)、千葉県(87%)など、関東各県の高さも際立っていると言えよう。全国から人が集まる東京都は60.9%で、全国平均に近い。神奈川県は78.4%だった。
一方、「1回生、2回生...」と数える地域のクリーム色は、関西と四国にかたまって見える。京都府(88.6%)、大阪府(78.4%)、兵庫県(85.1%)、奈良県(80%)と、近畿地方の「1回生、2回生...」率は圧倒的に高い。
関西で、大学生に対して「○年生」などと言おうものなら、見事にスルーされるか、「○回生!」と穏やかに訂正されるだろう。京都で学生生活を送った編集部員も、「○年生って言った人が、『関東風で気取ってる』みたいな白い目で見られることもありましたね」と証言する。
強固な「○回生」文化圏を形成する関西に追随するのは、四国の3県だ。ただし香川県(54.5%)、愛媛県(53.3%)と、かろうじて過半数を超えた程度だった。
また、それ以外にも2.8%の票が入ったが、どんなものかは不明である。院生のことを修士(マスター)にちなんで「M1、M2......」と一部で言うのに合わせ、学士(バチェラー)の「B1、B2......」と呼ぶ、という人も少数ながらいるようだが......。このほかの呼び方をご存じの方は、ご教授いただけるとありがたい。
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