トイレットペーパー

 日本家庭紙工業会は2月28日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大で、トイレットペーパーやティッシュペーパーを買いだめする一部の動きについて「過度なまとめ買いがなければ供給に全く問題はない。落ち着いて行動してほしい」とした。共同通信の取材に担当者が答えた。各メーカーの生産に影響は出ていないとした。

 国内で流通するトイレットペーパーはほぼ全て日本で生産しており、中国を含む海外からの輸入品はほとんどない。ティッシュペーパーは通常時の約2カ月分の国内在庫がある。

 担当者は「マスクとは原料が異なり、海外生産の割合も低い。在庫が切れることはない」と強調した。

 大手メーカーによると「店舗に商品がないのはなぜか」「生産状況を教えてほしい」といった問い合わせが27日から急増している。

 岡田直樹官房副長官は28日の記者会見で、現在も通常通りに生産、供給されていると指摘し「買い占めや転売などで、必要な方に届かないことがないよう協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 熊本県熊本市ではトイレットペーパーの買い占めが相次ぎ、大西一史市長が記者会見やツイッターを通じてまとめ買いをせず、冷静な対応をするよう求めた。

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