Zoom はフォールドするとすぐ違うテーブルに移動し、新しいカードが配られます。自分がフォールドしたらそのハンドが終わるのを待つ必要はありません。たくさんのテーブルでたくさんのプレーヤーとプレーできます。
Zoomと普通のキャシュテーブルとの違い
- Zoom はプレーしようと思ったらすぐにテーブルに参加できます。テーブル選びや空席待ちをする必要がないため、時間の無駄がありません。
- Zoom は普通のキャッシュゲームと違い、フォールドしたらすぐに新しいハンドに移れるので一時間当たり約3倍のハンド数をこなせます。そのためたくさんのハンド数をプレーし上達を早めることができます。
- Zoom は各プレーヤーの情報が集まりづらいため、どんなプレーヤーであるかが分からず、相手に合わせて搾取するプレーがしづらいです。
- Zoom はプロポーカープレーヤーが普通のキャッシュゲームに比べて多くいます。そのため、勝つのが難しくウィンレートも低めになる傾向があります。
実践例1
Zoom の6maxは非常にアグレッシブになりがちです。初めて対戦するプレーヤーに対してはアグレシッブにプレーした方がポットを勝ち取るケースが多いからです。一般的にリングゲームに比べるとプレーヤーはタイトにプレーしています。
ポケットTでカットオフからオープンしたらボタンに3ベットされました。カットオフからのスティールに対してAQo で3ベットするのは一般的ですし良いと思います。ポジションがないのですが、ポケットTはボタンからの3ベットに対してはフォールドするような弱いハンドではないのでコールしました。
フロップでペアボードが落ち、ツーペアになりました。ボタンはコンティニュエーションベットを2/3 程打ってきました。相手がポケットJ以上ですとほとんど勝てる見込みはありませんが、ワンベットで降りるのは弱気すぎるのでコールします。スリーバレルを打たれたら、リバーでは降りなくてはならないでしょう。
ターンで良いカードが来てフルハウスのナッツです。相手に主導権があるため、良いカードが来たからといってドンクベットを打つのは良くありません。相手のコンティニュエーションベットを待ちます。相手は半分強のベットをしてきました。ここはコールかチェックレイズですが、少しでもポットを膨らませたいのでミニチェックレイズをしました。
相手はオールインをしてきました。このプレーは非常に良くないと思います。ブラフだとしても私がおりる確率は他のカードを持っていたとしてもありません。ポットには$8.4 あり私は$1.53 出せばいいだけですので、ポットオッズが良く、ポットコミットしているためです。
このプレーヤーはアグレッシブなだけでブラフが滅茶苦茶です。自分より良いカードを持っているプレーヤーにコールされるだけのベットは負けプレイです。
実践例2
相手がSBからミニレイズをしてきました。SBからは3BBぐらいでレイズするのが普通です。$0.05 出せば$0.2のポットに参加できるしフロップ以降のポジションもあるのでほぼどんなカードでもコールします。
フロップでストレートドローになりました。ストレートはフラッシュに比べると相手に分かりづらく大きなポットを勝ち取れる可能性が高いです。ターンやリバーでJや6が来ると相手もフラッシュを警戒してきますのでストレートの価値は落ちます。
相手は3/4のコンティニュエーションベットを打ってきました。フォールドするのもありだと思いますが、ストレートが来たとき大きなポットを勝ち取れるかもしれないしポジションがあるのでコールしました。
理想的なターンが来ました。相手はコンティニュエーションベットを打ってきました。ポットを大きくしたいので、ここでレイズしました。相手のコンティニュエーションベットは正しいと思います。ここで相手はフォールドするかコールするかで悩むところです。
相手はトップペアですが、キッカーが良くありませんし、ポジションもありません。フォールドかコールの2者択一でフォールドに傾く場面だと思います。しかし相手はアグレッシブにオールインしてきました。これは寄付以外の何物でもありません。この場合、私の方が良いカードを持っていたらコールされるし、私が仮にブラフでレイズしていて悪いカードを持っていたらフォールドされるだけだからです。