今回は、1000円スコッチの定番、バランタイン ファイネストを改めて飲んでみます。
徒弟奉公を終えて自らの店を構えたジョージは、貴族向けの高級ウイスキーや食料品の買い付けを始め、評判を上げていきました。
1853年には、友人が考案したブレンデッドモルトウイスキーの発想を元に、さらにグレーンウイスキーをブレンドすることで、安定供給できるブレンデッドウイスキーを開発、販売をはじめていきました。
安定した品質を持つバランタインのウイスキーは評判を呼び、ヴィクトリア女王から王室御用達を受けるまでに至りました。
そして1910年、バランタイン ファイネストが誕生しました。
使用されるモルト原酒は40種類以上とされていて、個性を出すと言うよりも、安定供給と万人受けを求めたものになっているようです。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはブドウ、ナシ、青リンゴの香りがバランスよく鼻へ通ってきます。
口に含むと、軽くピートのスモーキーさを伴いつつも、レーズンが先に広がります。後から青リンゴ、ナシ、バニラ、バナナと続き、奥からはカカオの香ばしさも伝わります。
味わいは、アルコールからの辛みは強めであるものの、フルーツのような酸味と、ほろ苦さが続きます。
ロックにすると、ブドウ、ナシ、青リンゴの香りがさらに強まり、レモンのような爽やかさもプラスされます。バニラやカカオも衰えません。
味わいは、渋みが前に来るものの、すぐさま甘みが追いかけ、酸味も角が取れた印象です。
ハイボールでは、ブドウというかレーズンの香りが再び前に来ます。その後にはピートからのスモーキーさが続きます。
味わいは、渋みから苦みへと変化するものの、酸味や甘みが後へと続き、それほどきついとは感じられません。
原酒の熟成が短いと思われ、ストレートではアルコールの刺激が強めですが、それでも香りや味わいに広がりがあり、初めてウイスキーを飲む人にも、「これがウイスキーだ」と印象づけさせるのに申し分ないように思えます。
700mL、アルコール度数は40度、価格は1200円ほど。
40種類のモルトを使った110年の歴史あるボトル
バランタイン社は、1827年にジョージ・バランタインによって始めた食料品店を起点としています。徒弟奉公を終えて自らの店を構えたジョージは、貴族向けの高級ウイスキーや食料品の買い付けを始め、評判を上げていきました。
1853年には、友人が考案したブレンデッドモルトウイスキーの発想を元に、さらにグレーンウイスキーをブレンドすることで、安定供給できるブレンデッドウイスキーを開発、販売をはじめていきました。
安定した品質を持つバランタインのウイスキーは評判を呼び、ヴィクトリア女王から王室御用達を受けるまでに至りました。
そして1910年、バランタイン ファイネストが誕生しました。
使用されるモルト原酒は40種類以上とされていて、個性を出すと言うよりも、安定供給と万人受けを求めたものになっているようです。
1000円とは思えない豊かな香り
では、ストレートから飲んでみます。グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはブドウ、ナシ、青リンゴの香りがバランスよく鼻へ通ってきます。
口に含むと、軽くピートのスモーキーさを伴いつつも、レーズンが先に広がります。後から青リンゴ、ナシ、バニラ、バナナと続き、奥からはカカオの香ばしさも伝わります。
味わいは、アルコールからの辛みは強めであるものの、フルーツのような酸味と、ほろ苦さが続きます。
ロックにすると、ブドウ、ナシ、青リンゴの香りがさらに強まり、レモンのような爽やかさもプラスされます。バニラやカカオも衰えません。
味わいは、渋みが前に来るものの、すぐさま甘みが追いかけ、酸味も角が取れた印象です。
ハイボールでは、ブドウというかレーズンの香りが再び前に来ます。その後にはピートからのスモーキーさが続きます。
味わいは、渋みから苦みへと変化するものの、酸味や甘みが後へと続き、それほどきついとは感じられません。
原酒の熟成が短いと思われ、ストレートではアルコールの刺激が強めですが、それでも香りや味わいに広がりがあり、初めてウイスキーを飲む人にも、「これがウイスキーだ」と印象づけさせるのに申し分ないように思えます。
700mL、アルコール度数は40度、価格は1200円ほど。
<個人的評価>
- 香り A: ピートを持ちつつも、レーズン、青リンゴ、バナナ、バニラと香りが豊か。
- 味わい A: ストレートでのアルコールの辛みはあるものの、ロックでは軽い渋みのあと酸味と甘みを堪能できる。
- 総評 AA: 1000円ほどで買えるウイスキーとしては申し分ない香りと味わい。晩酌用にも最適。