「予防効果どころか、新型コロナウイルスに感染していない人が感染しないためのマスクはマイナスで、かえって感染リスクを高める恐れがある」と警告するのは、長く地域医療と公衆衛生に携わってきた岩室紳也医師だ。
「中国保健当局は飛沫より小さな粒子によるエアロゾル感染の可能性に言及していますが、それはかなり特殊な状況といえます。新型コロナウイルスでハッキリしているのはインフルエンザと同じ飛沫感染と接触感染で起きるということです」
マスクは飛沫に含まれるウイルスが直接口の中に飛び込んだり、ウイルスが付着した手で口を触ったりすることを防ぐと思っていないだろうか。
「しかし、ウイルス感染で一番危険なのはマスクに頻繁に触れることでマスクの表面にウイルスが付着し、それをマスク越しに吸い込んでしまうことなのです」
だからこそ、マスクの表面を絶対に触ってはいけないと医師は言うのだが、無意識に触ってしまう人が多い。
緊急企画 新型コロナを正しく恐れる