「ウェスタン村」は日光の廃墟テーマパーク!心霊スポットの噂の真相は?

栃木県の人気テーマパークとして一世を風靡した「日光ウェスタン村」が、現在は廃墟になっていると噂になっています。現在、ウェスタン村はどうなっているのでしょうか?ウェスタン村の現状と、心霊スポットだという噂についてもご紹介します。

「ウェスタン村」は日光の廃墟テーマパーク!心霊スポットの噂の真相は?のイメージ

目次

  1. 1廃墟となった栃木のテーマパーク「日光ウェスタン村」
  2. 2ウェスタン村ってどんな場所?
  3. 3ウェスタン村の歴史
  4. 4ウェスタン村の園内の様子
  5. 5ウェスタン村へは入れるの?
  6. 6ウェスタン村の心霊スポットの噂
  7. 7ウェスタン村へのアクセス
  8. 8現在も長期休園中の「ウェスタン村」

廃墟となった栃木のテーマパーク「日光ウェスタン村」

栃木県日光市にある、アメリカ西部をモチーフにしたテーマパーク「日光ウェスタン村」。過去に行ったことがあるという方や、テレビCMなどで名前を見聞きしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

その日光ウェスタン村は長期休園中で、園内は廃墟化していると言います。さらに、心霊が出るとの噂もあります。現在、ウェスタン村はどのようになっているのでしょうか?本記事では、栃木県の日光ウェスタン村の現状をご紹介します。

ウェスタン村ってどんな場所?

まずは、ウェスタン村の基本情報からご紹介していきます。ウェスタン村は、栃木県日光市(旧今市市)にあるテーマパークです。ウェスタンという名前からもわかるように、パーク内はアメリカの西部開拓時代をイメージした外観になっており、西部劇の世界を体験できる施設として人気を集めました。

ウェスタン村は栃木県日光市にあるテーマパーク

ウェスタン村は家族連れやデートはもちろん、カメラマンや映像作品の製作者からも人気を集めたスポットで、ミュージックビデオや西部劇風の映像作品のロケ地としても度々使用されていました。

一時は日光の人気スポットとして栃木県を代表するテーマパークであったウェスタン村でしたが、2006年冬から長期休園に入りました。休園中は一度も再開されることなく、園内は廃墟化しつつあります。

ウェスタン村の歴史

それでは、ウェスタン村はどのような経緯でオープンから長期休園に至ったのでしょうか?ここでは、ウェスタン村の歴史についてご紹介します。

ウェスタン村の前身は、1973年10月に大高企業株式会社が設立した「鬼怒川ファミリー牧場」です。鬼怒川ファミリー牧場では、1970年代後半からウェスタン風の建物が続々と開設され、ウェスタンショーが上演されるなど、ウェスタンに特化した施設となっていきました。そして1982年3月、施設名も「ウェスタン村」に変更されました。

1988年10月には、ウェスタン村はリゾート開発整備振興地区重点拠点に指定されました。この当時のウェスタン村は、名実共に栃木県および日光・鬼怒川エリアの代表的なレジャースポットであったことがうかがえます。

1995年6月には、新エリア「アメリカンドリームランドエリア」がオープンしました。アメリカの歴代大統領の彫像「マウントラッシュモア」のレプリカはこの新エリアの目玉で、当時はテレビCMなどで盛んにPRされていました。ウェスタン村と聞くと、このマウントラッシュモアの印象が強いという方も多いのではないでしょうか。

2003年には、当時まだ珍しかったセグウェイの試乗体験アトラクションがオープンするなど、ウェスタン村は新しいアクティビティーもどんどんと取り入れていました。

しかし、その一方で入場者数は徐々に減りはじめ、2004年にはそれまで大人2400円だった入場料を「感謝プライス」として1500円に変更しています。

2006年、ウェスタン村の公式ホームページに、施設メンテナンスのため2006年12月7日から2007年3月末まで冬期休業することが発表されました。それまでウェスタン村は通年営業をしており、冬期休業するのは開園以来初めてのことでした。そして2007年2月末、4月以降も継続して休園することが発表されました。

2007年4月28日、産経新聞栃木県地方版に休園中のウェスタン村の現状が掲載されました。その記事によると、ウェスタン村で働いていた全従業員は解雇され、2006年にウェスタン村から銀行融資を債権譲受した債権回収会社がウェスタン村の土地建物の差し押さえを東京地裁に申し立てていたそうです。

この記事により、ウェスタン村は資金難のために営業が再開できないことが明らかになりました。閉園のアナウンスがないため現在も長期休園中となっていますが、再開の目処は立っていないようです。

ウェスタン村の園内の様子

2006年12月から10年以上も休園が続いているウェスタン村の内部は、一体どうなっているのでしょうか?続いては、ウェスタン村の現状についてご紹介します。

ウェスタン村内部の施設は取り壊しされることなく、現在も残っています。もちろん、かつて一世を風靡したマウントラッシュモアも、そのまま残されています。しかし、メンテナンスはされていない様子で、あちらこちらに経年劣化が見られます。人の気配もなく、園内は廃墟のようになっています。

園内は廃墟のような状態

現在のウェスタン村は建物こそ比較的キレイに現存しているものの、地面には雑草が生え放題となっています。建物内は経年劣化による設備の傷みに加えて侵入者によるイタズラ等により、全体的に廃墟化しています。では、ウェスタン村は具体的にどのように廃墟と化しているのでしょうか?各スポットごとに詳しくご紹介します。

エントランス周辺

ウェスタン村の玄関口であるエントランスは、比較的キレイに現存しており、遠目から見ると現在も営業しているように見えます。また、バイパス沿いから見えるウェスタン村のシンボル的存在であるマウントラッシュモアのレプリカも往年と同じように見ることができます。

ただ、ウェスタン村ではおなじみの存在であったジョン・ウェインのロボットは破壊された上に侵入者によるイタズラ書きまでされ、無残な有り様になっています。このジョン・ウェインのロボットに限らず、人形やマネキン類は全体的にイタズラが加えられているものが多数見受けられます。

ストリートミュージアム周辺

「ストリートミュージアム」は、アメリカ西部開拓時代の街並みを再現した人気エリアです。このストリートミュージアムも建物は比較的キレイな状態で残されているものの、内部の人形などには侵入者によるイタズラが加えられています。

例えば、保安官事務所にあるクリント・イーストウッドの保安官人形は顔が破壊され、人形の内部が丸見えになっています。また、マネキンの体の一部が全く関係のない場所に置かれているなど、一見ギョッとするイタズラが多いのが、このストリートミュージアムエリアです。

一方で、郵便局と床屋が一体化した建物など、人の手が加えられていないスポットも残っています。この郵便局・床屋では人形が壊されずに残っているほか、施設の説明が書かれた看板も読める状態で残されています。在りし日のウェスタン村の面影を残す、数少ない施設のひとつであると言えます。

フォトスタジオも、当時の面影を比較的よく残している施設です。床には写真などが散乱しておりキレイとは言えない状況ですが、往年のウェスタン村を写した写真も残されています。特に、子ども番組「ひらけ!ポンキッキ」のガチャピンとムックがウェスタン村を訪れた写真からは、在りし日の隆盛がしのばれます。

ウェスタン村の営業当時、このフォトスタジオでは西部劇風の衣装をレンタルしてコスプレ写真を撮影してもらうことができました。休園中ですっかり人の気配がないフォトスタジオですが、衣装は当時のまま残されています。

アトラクション

遊園地ほど大掛かりなものではありませんが、ウェスタン村にはガンシューティングゲームやからくり屋敷などのちょっとしたアトラクションも設置されていました。

それらのアトラクションコーナーも、もちろん取り壊しされることなく現存しています。ただし、アトラクションに使用する電子機器などは撤去あるいは盗難されてしまったのか、現在は動きません。

また、ウェスタン風のからくり屋敷「ミステリーショック」は建物内部の損傷が激しく、天井がはがれている、床を固定するストッパーが壊れて地面がグラグラするなど、危険な状態で放置されていることが報告されています。

アメリカンドーム

マウントラッシュモアの下にある「アメリカンドーム」も、そのまま残されています。アメリカンドームの1Fには「アメリカンテディベアミュージアム」があります。これはテディベアが、マウントラッシュモアに彫像があるルーズベルト元大統領の逸話から生まれたぬいぐるみであることに関連して作られたコーナーだそうです。

アメリカンテディベアミュージアムのぬいぐるみも、イタズラによる配置換えなどが見受けられるものの、当時のまま残されています。このコーナーの象徴的存在であった3m80cmの巨大ベア「アンクル・サム」も現存しています。

ウェスタン村へは入れるの?

現在は廃墟となっている日光ウェスタン村ですが、園内に入ることはできるのでしょうか?

長期休園中のウェスタン村は入場チェックなどもなく、実質的に自由に出入りすることができます。ネット上には、ウェスタン村ファンの方や廃墟マニアの方が休園中のウェスタン村に立ち入った経験をレポートする記事や動画もあり、誰でも簡単に入ることができます。

一方で、2007年には長期休園中のウェスタン村に侵入した何者かが金属を使用した窓サッシ等を盗難するという事件が発生しています。休園中のウェスタン村ですが、管理会社による見回りは定期的に継続されており、無断で立ち入ることは不法侵入と見なされる場合があります。

ウェスタン村の管理会社は?

ウェスタン村の管理会社は明らかにされていませんが、もともとウェスタン村のオーナーであった栃木県日光市の大高企業株式会社が管理していると言われています。

2014年には、栃木県矢板市の木材加工販売会社「トーセン」がウェスタン村跡地にバイオマス発電所を建設するというニュースが流れました。発電所建設計画は頓挫したとのことですが、トーセン社長は建設予定地を製材加工場にすると名言しており、今後はトーセンがウェスタン村跡地を管理することも考えられます。

入園許可を貰うことは出来るの?

長期休園中の現在でも管理会社による見回りが継続されているウェスタン村ですが、管理会社から入園許可を取ることはできるのでしょうか?

マスコミ関係者などが撮影許可を取ろうと管理会社へ問い合わせをしたそうですが、結局連絡が取れなかったという事例がいくつも報告されています。ウェスタン村の入園許可を取るというのは、現実的にかなり難しいと言えます。

ウェスタン村の心霊スポットの噂

日光ウェスタン村は、幽霊が出る場所として心霊スポット情報サイトにも掲載されています。ウェスタン村の心霊の噂とは、どのようなものなのでしょうか?ここでは、ウェスタン村に心霊が出没するという噂や実際に霊に遭遇したという人のエピソードも交えて、詳しくご紹介します。

心霊スポットになったテーマパーク

詳しく調べてみると、実はウェスタン村で心霊に遭遇したという体験談はほとんどありません。

ウェスタン村で恐怖体験をしたというエピソードを調べてみると、廃墟となったウェスタン村に侵入した際に他の侵入者に遭遇したというパターンが多いようです。ウェスタン村自体が廃墟となって鬱蒼とした雰囲気を醸し出している上、ほとんど人がいないので、ちょっとした物音でも恐怖に感じられるのでしょう。

では、なぜウェスタン村は心霊スポットと言われるようになったのでしょうか?続いては、ウェスタン村に心霊が出ると世間一般に知られるようになった有名なエピソードをご紹介します。

噂の真相は?

日光ウェスタン村が心霊スポットとして知られるようになったのは、あるテレビ番組がきっかけです。この番組内で、俳優の寺島進さんが「ウェスタン村でトコトコという子供の霊の足音を聞いたり、霊に頬を舐められたことがある」と語ったことが、発端だったようです。

実は寺島進さんは、俳優志望だった20代の頃にウェスタン村でアルバイトをしており、西部劇のショーなどに出演していたそうです。子供の霊の足音を聞いたり頬を舐められたという心霊エピソードも、在職中だった約30年前に実際に体験したことなのだそうです。

このようにウェスタン村には、休園前から心霊スポットだという噂があったようです。廃墟のようになっている現在は、さらに心霊を感じやすい環境になっていると考えられます。

ウェスタン村へのアクセス

ウェスタン村へは、車または電車でアクセスすることが可能です。車でアクセスする場合は、国道121号の鬼怒バイパスと会津西街道沿いです。電車でアクセスする場合は、東武鬼怒川線「新高徳駅」から800mの距離、約10分でアクセスできます。

また、かつては日光交通日光江戸村線のバス路線に「ウェスタン村入口」という停留所があり、バスでアクセスすることもできました。ところが、2012年頃にこのバス停は廃止となり、現在は通過扱いとなっています。

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現在も長期休園中の「ウェスタン村」

いかがでしたか。日光ウェスタン村は廃墟と化していますが、現在も閉園したというアナウンスはなく長期休園が続いている状態です。本記事は不法侵入を推奨するものではありませんが、廃墟や心霊スポットに興味があるという方は栃木県日光市のウェスタン村近くまで足を運んでみてはいかがでしょうか。

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canariana

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