乗ってるバイクはデュアルパーパス、ミナヅキです。
いかがお過ごしでしょうか。
今年は2015年くらいから流行りだしたアドベンチャーバイクの流れを受けて、小型アドベンチャーバイクが続々と市販化された年となりました。
そんな中でこんな話題があったのでちょっと調べてみました。
もくじ。
ジャンルの話。
バイクにかぎらず音楽やゲームなんかでもジャンルの話をしだすと論争の火種になりがちなので、厳密な定義などをしはじめるとキリがない話題なのですが、今回はバイクのジャンルの話をします。
冒頭でも「アドベンチャーバイク」といいましたが、はて、アドベンチャーバイクってどんなバイクを指すのでしょうか。
クロスオーバージャンルといいますか。
まずアドベンチャーバイクを理解する前に手前にオフロードバイクがあるという部分を理解しなければいけないのではないかと思います。
オフロードバイクというのはその名称の通り、オフロード、未舗装路や荒れた路面を走る事を目的としたバイクを指します。
逆の位置にあるのがオンロードバイク、オンロードスポーツバイクとも言われますが、こちらはオフロードバイクとは逆に舗装された路面を主なシーンとして作られています。
日本の道路環境をみてみると、ほとんどの道路は舗装路であり、林道ですら未舗装路を探す事が難しくなりつつあるのが現状のようです。
なので基本的にバイクといったらオンロードスポーツを指すのが一般的なのではないでしょうか。
で、アドベンチャーバイクはどのジャンルのクロスオーバーかというと、厳密な定義はされてはいませんが、個人的にはオフロードバイクとツアラーバイクの中間にあるものだと思って見ています。
ツアラーバイクとはその名の通り長距離ツーリングに向いたバイクのジャンルを指します。
ここまでで合計3つのジャンルを挙げましたがそれぞれ目的やコンセプトが明確に別れています。
今回はツアラーとオフロードを比較し、その後その中間にあるであろうアドベンチャーの立ち位置を確認してみたいと思います。
オフロードバイク。
オフロードバイクの基本的な要件として
・未舗装路走行に適している
というものが大前提なのですが、その要件を紐解くと
→ブロック(ブロックパターン)タイヤ
→大きなサスペンションストローク、ホイールトラベル
→軽量でコンパクトな車体
などなど様々な要素が未舗装路走行のために集約されています。
一般的に未舗装路を走るというのは舗装路よりも凹凸が大きく、また転倒などの危険性も舗装路を走行する場合よりも遥かに大きくなります。
当然、オフロードバイクに乗るライダーはそういったものを楽しむために未舗装路や林道などに立ち入ったり、オフロードコースに足を運んだりするわけです。
(あ、YSP横浜戸塚の動画か…
段差を飛んだり沢に降りたり急斜面を駆け上がったりと道なき道に入っていけるのがオフロードバイクの強みであり楽しみ方でもあったりします。
重量が軽いために万が一転倒させた場合にも引き起こししやすく、谷底に落ちても引き上げやすいなどのメリットもあります。
基本的に転倒させてもダメージが少ないように配慮されている場合も多いです。
ツアラーバイク。
一方、オフロードバイクとは真逆といっていいほどの立ち位置にあるのがツアラーバイクです。
ツアラーバイクは長距離ツーリングのための設計や装備が奢られており、その要件として
→高速走行でも余裕の排気量
→直進安定性に優れたホイールベース
→高速走行時の走行風の負担を軽減するカウルやスクリーン
→積載スペースに優れたラゲッジシステムが用意されている
などがあります。
このクラスともなると、チェーンメンテナンスを気にせず走れるシャフトドライブを採用していたり、クルーズコントロールや前後連動ブレーキ、電動調整スクリーン、電動調整サスペンション、デュアルクラッチトランスミッションetc…
長距離を走破するためにいかにライダーの負担を減らしながら快適にクルーズ出来るかという装備が奢られるようになってきます。
ちょっとするとラジオやオーディオプレイヤーが標準だったりもします。
アドベンチャーバイク。
さて本題であるアドベンチャーバイクです。
今年は250ccクラスのアドベンチャーバイクが投入されました。
250ccではありませんがBMWも310ccのアドベンチャーを投入してきました。
また各社大型バイクでのアドベンチャーバイクもラインナップされています。
さて、アドベンチャーバイクを8台並べてみました。
シルエットだけで見るとロードスポーツやツアラーよりはオフロードバイクに近いように見えるかもしれません。
おそらくその要因となっているのはストロークが大きく取られたフロントサスペンションと高めの車体全高にあるのかもしれません。
またロードクリアランス、エンジン下のフレームから地面までの距離が大きめに確保されているという点も挙げられるでしょう。
またライディングポジション、乗車姿勢はオフロードバイク寄りのアップライトな姿勢となるものが多く、アドベンチャーバイクではスタンディングし易いポジション設定になっているものも多いです。
この辺はオフロードバイクの特徴というか美点だと思います。
その一方で大きめのスクリーンや容量の大きい燃料タンク、積載に便利なキャリアやラゲッジシステムが用意されるなど、ツアラーバイクの特徴と同じ部分も兼ね備えています。
偶然にも上の画像の8台とも、すべてがリアキャリア装着車両になっています。
どれも標準装備なのかな?
アドベンチャー ≠ オフロード。
しかしながらよくみるとアドベンチャーバイク、見た目ほどオフロード走行には適していない造りになっている部分がいくつか見て取れます。
そもそも重量が大きいという部分が根底にあったりはしますが…。
フロントフェンダー。
アドベンチャー各車のフロントフェンダーを見ると、タイヤとクリアランスの無い、隙間のない画像のようなオンロードタイプのフェンダーばかりです。
オフロード走行をするのであれば下の画像のようなアップタイプのフェンダーのほうが理想的だとは思うのですが、アップフェンダーにすると今度は高速走行時などで空気抵抗といいますか、風でたわんだりするなどの話もあります。
ミナヅキのバイクもオンロードタイプのダウンフェンダーなのですが、未舗装路に入ると極稀に前輪が拾い上げた枝などがタイヤとフェンダーの間に挟まりこんできたりします。
アップフェンダーであればこういう挟まり方はしなくなるはずですが、上で挙げたとおり高速走行まで想定しているアドベンチャーバイクではダウンフェンダーが採用されているケースがほとんどではないでしょうか。
ちなみに画像のアップフェンダーはXT660Zテネレ用のアップフェンダーキットの画像になります。
サードパーティ製品として用意される程度の需要はあるという事ですね。
オフロードバイクはほぼアップタイプのフェンダーが装着されているかと思います。
走行するステージが舗装路を想定しているか未舗装路を想定しているかを判別するための一つの基準になりそうです。
ホイールサイズ。
ホイールサイズを見るとそのバイクが狙っている味付けというものが想像出来る…という話もあったりします。
バイクはタイヤ及びホイールの回転によるジャイロ効果を利用して起き上がったりするので、タイヤ・ホイールのサイズが乗り味やコーナリング性能に影響します。
こちらはオフロードバイクのセロー250とオンロードバイクのXT250Xです。
XT250Xは厳密に言えばモタードというジャンルのバイクになりますがオフロードに対して考えるのならばオンロードという表現も間違ってはいないはずです。
この二台、基本的なフレームやエンジンは共通した兄弟車となるわけですが、その大きな違いはやはりホイールサイズとなります。
他にもギア比の設定やタイヤそのものの違い、サスペンションの設定などの違いもありますが、大きくキャラクターを決めているのがホイールサイズといえます。
セローは21インチ、XT250Xは17インチですね。
ホイールサイズが大きいほど起き上がろうとする力が強く、コーナーでは大回り気味になるとされています。
しかし未舗装路での大きな段差や石などを乗り越える能力はホイールサイズが大きいほうが優れています。
ではアドベンチャーバイクは?といいますと
| メーカー | 車種 | Fホイールサイズ | Rホイールサイズ |
|---|---|---|---|
| HONDA | VFR1200X | 19 | 17 |
| NC750X | 17 | 17 | |
| YAMAHA | XT1200ZE スーパーテネレ | 19 | 17 |
| MT-09 TRACER | 17 | 17 | |
| SUZUKI | V-Strom250 | 17 | 17 |
| V-Strom1000 | 19 | 17 | |
| KAWASAKI | VERSYS250 | 19 | 17 |
| VERSYS1000 | 17 | 17 | |
| BMW | G310GS | 19 | 17 |
| R1200GS ADVENTURE | 19 | 17 |
並べてみると驚くほど統一感が出ますね。
おおよそアドベンチャーバイクのトレンドはフロント19インチ、リア17インチという構成で、一部オンロード重視のモデルは前後ともに17インチという感じでしょうか。
オフロードバイク、特にフロント21インチモデルを指してフルサイズトレールといいますが、それと比べるとやはり19インチ/17インチという組み合わせは若干オフロードを意識しつつも舗装路での走行性能との兼ね合いを見せる部分ではあるなと感じます。
また、そもそもにしてアドベンチャーバイクが純正で採用しているタイヤが舗装路を重視したロードパターンタイヤという部分で重視するシチュエーションが見えてくるような気がします。
【総括】アドベンチャーバイクとは。
ここまでミナヅキの主観的なアドベンチャーバイクの見え方を綴ってきてみましたがいかがだったでしょうか。
アドベンチャーバイクのベースはオフロードバイクで、そのアップライトなポジションと乗り味を基本とし、そこにツアラーとしての長距離巡航性能を足して折り合いがつくところに上手に落とし込んであるものだろうなという感覚ではないでしょうか。
未舗装路を走ることを主とするわけではなく、高速道路を利用しつつ、フラットダート程度までであればそのロードクリアランスとサスストロークで対応出来るというところだと思います。
オフロード/トレールバイクのように飛んだり跳ねたり登ったりというヤンチャなところまではさすがに付き合ってくれそうにはありませんよね。
ところでここまでやってきてお気づきになった方はおそらくいらっしゃるかと思いますが、
ホンダのCRF1000L Africa TwinとCRF250 RALLYはどっちもフロント21インチのガチオフ車という話になります。
この定義で行けばヤマハのXT660Zテネレもフロント21インチなのでオフロードの扱いになってきます。
これらはアドベンチャーバイクとみなされやすいですが、その走行性能やロードクリアランス、重量から見るとアドベンチャーバイクよりはもう少しオフロードバイク側に棲んでいるモデルだなと言えそうです。
しかしながらアドベンチャーバイクで日本の狭い林道に立ち入っていくのはいざというときに「Uターン出来なくなりそう」だとか「不整地で転倒させたときに引き起こせないかもしれない」という不安がつきまとうために無茶出来ないというのが実情のようです。
排気量や車格から同じジャンルとみなされて比較されがちなスーパーテネレとアフリカツインですが
スーパーテネレはツアラー、アフリカツインはオフロードという事ですね。
オンロードを走っているだけだったら大差ないという話ではありますが…。
最近みた動画ではこれが良かったです。
XT660Z テネレで2000kmのツーリングという車載動画ですね。
海外の動画なので日本では到底見かけることのない広大な平原の間を走る未舗装路を、延々と走り抜けるシーンなどを見ると、アドベンチャーバイクが想定されているシーンというものが実感出来るのではないでしょうか。
日本国内であんなに平坦で長い未舗装路なんて基本的には望めませんですからね。
素敵な動画でした。




















