6月生まれのミナヅキです。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
昨日はツーリングマップル東北の実走調査担当ライダーの賀曽利隆氏が青森入りしていると聞いて、会いにいってまいりました。
ミナヅキにとっての「我が心の師」であります。
我が心の師。
きっかけは2016年台風10号災害。
以前もツーリング記事として書いた事がありましたが、改めて確認していきたいと思います。
気象庁が統計を取り始めて以来初めて東北地方の太平洋側に上陸した台風[1]となった。この非常に珍しい進路が特徴である。
つまり、それまでの岩手県は記録上台風の上陸を経験したことがない県でした。
それ故、豪雨による土砂崩れなども過去最悪なものとなり、河川の氾濫も同じく過去最悪なものとなりました。
2016年9月4日。
ミナヅキは、これらの報道をどこか別世界のもののように捉えていたようで
「ツーリングに行く経路上、通過する事はあるけれども、自分には影響無いだろう。被災した人は大変だと思うけれども…」
というくらいの考えしか持っておらず、その日、9月4日は国道45号から国道455号を使って山を越え、盛岡市を目指そうとしていました。
しかし、台風災害を軽くみていたミナヅキは徐々にその様子の異様さに気づくことになります。
路盤が落ちたり片側が土砂で埋まっている道路、灰色に濁った川、そして空を忙しく飛び回る自衛隊の輸送ヘリ。
龍泉洞の前には災害派遣されてきた自衛隊の集団や放送局の移動中継車が停まっており、なにより龍泉洞の駐車場も流木や土砂でひどい有様。
岩泉町内のガソリンスタンドに駆け込んで、スタッフに世間話がてらに
「道路状況どうなってるんですか?」
と訪ねたところ、西にも南にも行けない、道路がふさがっているとの返答。
道路の先へ目をやると、そこには慌ただしく行き交う警察や消防のグループの姿。
下調べ、というか報道に気を向けていなかった自分のミスだと諦めて帰路に着くことにしました。
県道7号を通って北上を開始します。
そして崩落箇所や作業箇所などで数度、誘導に従って迂回したところ、目に飛び込んできたのは1階を土石流に抜かれた家が立ち並ぶ安家川流域の元村の光景でした。
ゆっくりと、車列の中、前の車に続いて走ると、道路の両脇にはほうきやスコップを手に、半ば呆然とした表情のまま泥をすくい、砂埃を掃き出す人たちの姿が、否応なく視界に入ってきます。
被災した直後の、そのままの現場の光景なのです。
その光景にミナヅキは非常に動揺しました。
東日本大震災があったこと、ある意味では自分も当事者で、頭ではわかっていました。
しかし東日本大震災での被災は、その手前の野田地区の整備が進む土地などを見ていても、少しどこかで癒えつつある傷跡というような捉え方をしていました。
しかしここ、安家川元村の光景は傷跡どころか今まさに血を流している傷そのものでした。
その日見たことを写真として伝えるべきであろうという頭と、しかし外界からやってきて無神経に被災の様子を撮影出来るわけがないという心との葛藤が胸のうちにあり、その場に停車するべきかどうか迷いました。
しかし、ミナヅキはうつむいたままバイクの排気音を鳴らしながらその場を走り去ることしか出来ませんでした。
帰り道、道の駅はしかみで食べた遅めの昼食の温かさが妙に身に染みた記憶があります。
この日の出来事がその後しばらく心の中にわだかまりとして居座り続ける事となります。
言葉に出来ず、またこのブログの記事にも出来ず、吐き出せずにいました。
10月、ツーリングマップルを手に。
タンクバッグに入れるためのツーリングマップルをようやく購入し、そこでツーリングマップル東北担当の賀曽利隆氏を知ることとなります。
ツーリングマップルの付録の冊子には賀曽利氏の実走取材の様子が記録され、非常に笑顔の優しい、元気そうな方だとミナヅキは感じました。
どういった方なのか、興味が出たミナヅキはネットで検索してみました。
そこで見つけたのがこのコラムでした。
9月に目の当たりにした岩泉地区安家地区の被災の様子を思い出し、そしてその時に抱えたわだかまりに賀曽利氏の言葉が救ってくれた気がしました。
ライダーだからこそ向き合える事がある。
ライダーだからこそ見届けられる事がある。
そう教えられたような気持ちでした。
このときからミナヅキは「冒険家 賀曽利隆」をライダーとして心の師と思うようになりました。
2016/10/14
2017/03/19
2017/09/10
岩手県沿岸はミナヅキの定番のツーリングルートとなりました。
賀曽利さんがやってくる!
みなさ~ん、おはようございます。今日からカソリの『ツーリングマップル東北』2019年版の実走取材を開始します。「さー、やるぞ!」という気分です。ということでみなさん、今日も一日、よろしくお願いします。
前日。
徐々に北上してくる賀曽利さん。
なんかニラっとしたから明日はツーリングいってこようかなぁ。ホントは節約したいから登山でもして済ませておこうかと思ったんだけど、今日ニラっとする事あったからなぁ
あれ、ふと思ったけど明日とか岩手沿岸いったらかそりさんとスライドするのでゎ?
もしかして明日って尻屋崎でツーリングマップルとサインペン構えて待機してればいいのかな
気づいた!
当日。
起きたらしい(早い
早いけどバイクの準備始めてもいいかなぁ
気が早い。
みなさ~ん、おはようございます。今日は青森を目指します。尻屋崎と大間崎が楽しみです。みなさん、今日も一日、よろしくお願いします。
よし、じゃぁこっちもそろそろ出発するかぁ
途中で買い物を済ませつつ到着。
泊のファミマか平沼のファミマかなぁという予想だったり。
今一瞬トイレ入ってたけどその間にかそりさん通過してったとかないよな??w
とかなんとかしながら。
TDR の「ミナズキさん」との出会いです。30年もののTDR です。 pic.twitter.com/t6K3kaEP7Y
ミナズキさんの差し入れのワンダで乾杯! pic.twitter.com/jzvCX627lH
賀曽利さんと、同行カメラマンの巣山さんが到着。
大きく手を振ってみたら笑顔で対応してくれました。
約9時20分すぎにお会いしてから、サインのツイートまで30分くらいありますが、その前後にもやりとりがあるので、実際には尻屋崎ビジターハウスでの談笑は30分以上でした。
取材で走っているので軽い挨拶とサインをいただけたらという程度のつもりだったのですが、思った以上にお話をさせていただけて本当に嬉しく思いました。
ミナヅキマン元々顔出し族なのでたまにはいいかな的な
失礼である。
ツーリングマップルを見せたら
「いやいやありがたいですね!ありがたいですね!」と言ってもらえたり、またバイクをみるや「古いバイクが大切にされてるのを見ると嬉しくなるね!」と言っていただけたり、本当に緊張がほぐれるようでした。
また同行カメラマンの巣山さんもさすがプロと思わざるをえない方で、声掛けがお上手なんですよね。
賀曽利さんの元気な笑顔と相まってこちらも表情を崩して笑ってしまうのでフォロワのみなさんにはとてもよい笑顔だったと褒めていただけました。
照れくさいなぁ…。
談笑の後に、尻屋崎放牧場を2周して、ロケーションを探しながらの撮影をし、その間に霧が晴れたらいいですね、というような作戦での行動との事で、ミナヅキも同行させていただける事になりました。
あんまり撮っちゃいけないのかなぁと思いつつ遠巻きに数枚…。
前を走る賀曽利さんの後ろ姿を追いかけながら、とても嬉しい時間が過ごせました。
尻屋漁港を経由して、再び尻屋崎灯台の前についた頃にはなんとか灯台のてっぺんが見えるくらい晴れていました。
「我々の作戦勝ちだね!」
と満足そうに賀曽利さんと巣山さん。
ここで大体欲しかった写真が撮れたようだったので、これからむつ市内に降りて恐山経由で大間に向かうのだけれども、一緒に来ますか?と聞かれたのですが、すでに胸いっぱいだったのでお見送りさせていただく事にしました。
半ば夢見心地で、とてもエネルギーを消費したような気がしました。
帰路。
帰宅後。
俺、あんまり歴史上の偉人とか尊敬する人ってピンと来なかったけど、バイク乗るようになってから賀曽利さんを尊敬する人として見るようになったなぁ。サイン見て、ほら、生涯旅人だって。かっこよすぎるじゃん…
賀曽利隆が相棒Vストローム650XTと東北2万キロで得た旅情報『ツーリングマップル東北2018年版』 | ウェビック バイクニュースhttps://news.webike.net/2018/04/17/130780/ …
ちょっと昼寝して今日の事をどういった形の記事にしようか考えてたら「推しが尊すぎて泣き出すヲタク」の様相になっている。つまりミナヅキさんの推しは賀曽利さんその人なんですよ。ちょっとした理由がありまして。
バイクを受け取ったその日は野辺地でバイク受け取って、338通ってむつのアパートにたどり着いて、すぐに尻屋崎まで走りに行った。初めてのツーリングの場所で賀曽利さんと会う事が出来たなんてすごいめぐり合わせだよなぁ。バイク乗りとして最初に足を運んだ場所で憧れの、魂の師と会えたなんてさ
賀曽利さんはツーリングマップル東北の担当ライダーでもあるので、東北大震災は相当ショックだっただろうなと。だからこそ自分が走ってそこから立ち上がろうとする東北を見届けようとするその姿勢、熱意、哲学にライダーとして惚れたというか。オトコとして、男子として惚れたんですよね、なんか。
俺は賀曽利さんのように東北全域を回って、その変化を記録して伝える事は出来ないけど、安家地区だけなら、最低でも年に1度は足を運んでその行方を見守るくらいなら出来るかなって。小さな真似事で自己満足でしかなくても、そういう縁なんだろうなって。
俺がやたらとツーリングマップルに肩入れしてるのはそういう側面もあるんですよ。師の仕事ですよ。賀曽利さんが持ってた2018版のツーリングマップル東北、めっちゃ書き込みしてあったしすでにヨレヨレだったなぁ。それ見ただけで嬉しくなってしまった。
あ、賀曽利さん、面白い事言ってくれたんですよ。
「東北は北に行くほど面白くなる」って。
尻屋崎を前にした自動販売機の前でですよ。そりゃ大間崎に比べたら少し南側だけど、尻屋崎めちゃくちゃおもしろいって事でしょ、それ、ねぇ?
そういや尻屋崎っていうと俺もう一つ関わりがあって、この放牧場内のストリートビューのデータ、俺が360度カメラを頭につけて徒歩で記録したやつなんですよね。なんだか色々と思い入れがある場所だなぁ、ここ。
日没前に間に合ったのね!いや、町民的に「春秋の夕日見てるとこの町住んでてこれが一番好きなんですよねぇ」って言ったら夕日スポット教えてほしいって言われてさ。あぁ、じゃぁこの辺どうですかね、厳密にいうと向こう側に津軽半島あるんで水平線には沈まないんですけどねってw
なんかバイク乗るようになってよかったなと、改めて確認できた日になったなぁ。
おもちさんにサイン貰えば間接的にカソリさんにサイン貰ったことになるな
なるほど、おもちさんのあれは「憧れのライダーと一緒に写真を撮ってもらった男の子の顔」なんだ
ミナヅキさん、尻屋崎での出会い、ほんとうによかったですね。おかげさまで、すっかり霧の晴れたシーンも撮れたし。横浜の夕日は最高でした。
ということで。
思っていた以上に素敵な日になりました。
水無月生まれのミナヅキ、少し早い誕生日プレゼントを頂いたような気持ちです。
本当にありがとうございました。
賀曽利さん、無理せずご安全に走り続けてください。
巣山さん、お仕事の邪魔をしたかもしれません、でもプロの仕事の世界をほんの少しでも見ることが出来てとても嬉しかったです。
また機会がありましたら会いに行きたいと思います。
賀曽利さんサイト
巣山サトルさんサイト






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