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【高校野球】

球速150キロではアイツに勝てない…中京大中京・高橋宏斗 世代NO.1投手になるため「目標は155キロ」

2020年2月28日 22時13分

世代ナンバーワン投手を目指す中京大中京の高橋宏斗投手

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◇センバツ高校野球企画「令和最初の春の主役たち」

 第92回センバツ高校野球大会(3月19日から13日間・甲子園)の開幕が近づいてきた。本番を待つ選手から、活躍が期待されるスター候補生を紹介する。

 昨秋の明治神宮大会で初優勝し、優勝候補として10年ぶりの春に挑む中京大中京(愛知)。全国最多133勝、春4度、夏7度の優勝を誇る名門校を引っ張るのが、速球派のエース右腕、高橋宏斗投手(2年)だ。

 オフの期間は直球、変化球の質を上げることに重点を置いた。走り込みや、ウエートトレと並行し、週5日はブルペン投球。多い日は200球近く投げ込み、感覚を磨いた。直球の最速は実戦では148キロ。だが、1月のブルペン投球で、大台の150キロを計測した。

 「神宮が終わって、一から見直した。シート打撃や紅白戦では、直球で空振りや見逃しを取れている。手応えはある」

 昨年春夏連続で甲子園4強入りした明石商(兵庫)の最速151キロ右腕、中森をライバル視する。「150キロでは151キロに勝てない。155キロを目標にし、さらに打ちにくいように、間合いを変えたりして、総合的にレベルアップしたい。155キロを出さないと優勝できないと思っている」。実現すれば、目標とする「世代ナンバーワン投手」に名実とも近づく。

 プロ側の注目度も高く、「ドラフト上位候補」の声も聞こえる。昨秋までは「そんな実力はない」と進学志望を打ち出していたが、秋は公式戦無敗で県、東海、神宮の3大会を制覇。「今の段階では大学だけど、どうなるかは分からない。センバツ、夏でどうなるか。考えたい」。心境にも変化が表れているようだ。

 昨夏復刻したばかりの伝統の立ち襟ユニホームで舞い戻る甲子園。背番号1は開幕ではなく、決勝に照準を合わせる。

 「残り3週間だけど、焦ることなく、冷静に準備できている。出場が決まった時から、ピークは3月19日ではなく31日と決めている。19日までは体を追い込むくらいのつもりでやる」。優勝すれば、春夏連覇した1966年以来。同県のライバル、東邦に並ぶ5度目の頂点を見据え、突き進む。

▼高橋宏斗(たかはし・ひろと) 2002(平成14)年8月9日生まれ、愛知県尾張旭市出身の17歳。182センチ、80キロ、右投げ右打ち。小学6年時にドラゴンズジュニア。中京大中京では1年夏から控え投手でベンチ入りし、2年春からエース。

 

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