vKirirom(vキリロム)猪塚武 のブログ

vKirirom Group CEO 猪塚武のブログです。キリロム工科大学やvKirirom Nature Landなどの事業の話を書きます。

キリロム工科大学は既にカンボジア人にとってとても大切な大学になりました。

昨日は数名のキリロム工科大学の日本人学生が退学になるというとても悲しいことがありました。

 

 皆さんに知っておいていただきたいことがあります。キリロム工科大学は日本人がファウンダーで理事長ですが、カンボジアの大学です。そして既にカンボジアという国にとってとても大切な大学になりました。カンボジアの首相がどこかの会議でカンボジアの3つの素晴らしい大学としてキリロム工科大学の名前を挙げてくれたそうですが、残りの2つの大学はカンボジア国立大学ですので我々が唯一の私立大学です。また、カンボジア唯一の全寮制の大学であり歴史上全寮制の大学はクメール王朝以来700年ぶりです。先日カンボジアの経済財政省の方と話をした時にもキリロム工科大学のモデルをPoC(Proof of Concept)として実証実験し全国に展開するべきだという話も出ていました。

 直近20日間に起こっていることはキリロム工科大学とその複数の関係者が被害者となり、加害者に扇動されたキリロム工科大学の日本人学生の一部がカンボジアの法律に違反し加害者に加担しているといる構図の事案です。大学が大きくなるとこのようなことも起こるのかもしれませんが、キリロムの従業員と関係のない300名近くの学生の安全と平和な学生生活を守るために大学としては緊急でアクションを取る必要がありました。退学処分になった学生は法律を違反している自覚がない可能性もありますが、法律違反であるという我々の忠告に耳を貸そうとはしてくれません。
 もしキリロム工科大学が加害者とその行為に加担した学生を告訴した場合、刑務所に入れられてしまう可能性がある事案でした。せっかく勇気を持って入学してくれた学生が、加害者を信じてしまったばかりにそのような人生を歩まないよう、大学として強制退学という処置を取らざるを得なかったと理解しています。逮捕ではなく、強制的な退学を選んだのは生徒の将来を守るためであると我々は考えています。

 昨日はカンボジアにとって大切なキリロム工科大学をカンボジア人スタッフが全力で守ろうとしてくれました。カンボジア人の新学長のLeng Phiromさんが強いリーダーシップを発揮して有名な弁護士事務所のカンボジア人と一緒に計画を練って、大学の自治の範囲でできることをやってくれました。「猪塚さんはカンボジアのことをまだよく知らない。新学長と私に任せて欲しい。私たちがキリロム工科大学を守るから大丈夫。」と言われました。

 カンボジアの法律の体系は日本とは随分違います。きちんと法律が守られるように、カンボジア人弁護士とキリロム地区担当の警察官の同席の元、民間警備会社のスタッフが警備する中で大学の規約と規律委員会の判断に基づいた対応が行われました。翌日にちょっと怖かったと学生さんから言われましたがカンボジア人の国に居させてもらっているという謙虚な気持ちが他国の大学に通うときはどの国でもきっと必要です。

 キリロム工科大学の先生陣は私への配慮から直接口では言いませんが、カンボジア人を尊敬せず・先生を尊敬せず・授業にも出席せず・食事やインターネットの文句ばかり言っている一部の日本人学生、そしてカンボジアにとって大切なキリロム工科大学を馬鹿にする日本人学生をなぜ受け入れるのかと心の底から疑問に思っています。もちろんキリロムに馴染んでものすごく成長している日本人もいます。入学から1年半を経過して英語はペラペラで人工知能もわかりブリッジSE業務さえできます。我々の授業はきちんと出席すればとても成長できるようにデザインされていますし、日本人だけで固まらずに、母国語の違うカンボジア人と一緒に生活すればあっという間に英語はできるようになります。授業も日本人にっては簡単なことでもそれを英語で全部理解することはとても大変なはずです。英語以外の入学テストの基準は同じはずなのにカンボジア人の成績に比べて日本人の成績がとても低い理由は何故なのかいつも考えます。

 新学長は日本じゃなくてベトナムインドネシアやタイの学生に特化した方がきっとみんな幸せになれると明確に言います。生活レベルの低い貧しい家庭出身のカンボジア人から見ればキリロムはとても良いです。生活レベルの高い日本の若者にとってはキリロムはひどいところなのかもしれません。 

 

 日本で学んだことをアンラーニングして世界の大半を占める新興国の考え方を学ぶことは学生にとっても日本の未来にとってもとても大切だという考え方は変わりませんがキリロムに長期滞在する準備ができている方を学生として受け入れなければならないと思います。今回の事件で、大人の世界を知らない19歳の若者がたったの2ヶ月間で第三者の偏った意見に染まってしまい、我々の言葉が全く届かなくなってしまう現実を目にして日本人スタッフはみんなショックを受けています。

 

最後にカンボジア政府の高官からの個人的なメッセージをシェアします。

Dear Takeshi San,

I heard that issue with some Japanese students is resolved for the best interest of KIT.
You have a great vision for this young university.
Be assured of my strongest support to your academic endeavor.

Thank you

 

多くの心優しいカンボジア人がキリロム工科大学を今後も愛して支えて守ってくれると思います。

 

キリロム工科大学 理事長
vKirirom Group CEO
猪塚武

キリロム工科大学が学費を実質無料にできる仕組みについて

 キリロム工科大学はカンボジア人にとっては義務と引き換えに無料の大学を実現しています。そして日本人や外国人にとっては卒業後に最大で支払った授業料と生活費の全額が戻ってくる実質無料の大学です。

 通常学費や生活費が無料ということは誰かの寄付で成立するソーシャルモデルなのかと思われますがキリロム工科大学はそうではありません。学生が大学の運営を無償のインターンシップで支えることにより大学が収益を上げて学費と生活費を無料にするモデルになっています。

 このモデルはカンボジアの貧しい子供向けに上級生が下級生を支援することで学費を無料にするカンボジアの学校のモデルを参考にしています。

 この仕組みに登場してくるのがKITポイントで、KITポイントは学校運営への無償インターンシップを経済価値に変換してポイント化しているものです。一定のKITポイント取得が卒業要件になっていて稼ぐ力があると評価されます。

 キリロム工科大学の学生は340KITポイントを目指していますが、170KITポイントで卒業できます。日本人は340KITポイントを獲得し、かつ企業スポンサーに就職すると全額学費と生活費が戻ってくる仕組みです。

 別の見方をすると働きながら学校に行くいわゆる「苦学生」モデルに近く見えるのですが、通学時間・食事を作る時間・洗濯時間をカットして無償インターンの内容を可能な限り専攻分野に近づけることで大学としての能力向上も同時に実現しています。

 インターンシップに関する法律は国によって違います。日本だと長期間の無償のインターンシップが労働に見なされることもありますが、カンボジアでは無償のインターンシップは長期間でも無償のインターンシップのままです。キリロム工科大学の学生は学生ビザであり、労働許可もないので労働はできません。教育目的の無償のインターンシップリーンスタートアップのスキルを身につけるのがキリロム工科大学です。

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キリロム工科大学の学生寮に冷蔵庫がない本当の理由

キリロム工科大学の学生寮には冷蔵庫がありません。そのことに驚く人もいるので背景をご説明します。

vKiriromプロジェクトはカンボジア環境省との間のエコツーリズムプロジェクトからスタートしています。キリロム工科大学はグリーンユニバーシティーとしてエコツーリズムの中の長期顧客の位置付けになっています。

どうすれば環境を守れるかと考えた時に木の伐採が必要なソーラー発電や供給量が不安定な風量発電よりも節電の方が圧倒的に可能性があるという結論に達して電気を使うエアコン・冷蔵庫・温水器・ヘアドライヤーなどを基本的に禁止し、かつ部屋ごとの電力供給のブレーカーの電流量を下げるという施策をとりました。2014年の頃の話です。ヘアドライヤーなしは流石に厳しいとか温水器は必要だ、大勢が集まる部屋ではエアコンが必要だということで少しづつ解除されていきましたが、できるだけ電気を使わない実験をするというコンセプトは今でも生きています。一昨年から政府の電源が山の上にも通りましたが、全使用電力をバックアップするのではなくデータセンターやインターネットやレストランなどのポイントをジェネレーターでバックアップするポリシーに沿っています。
電気乾燥機が大量の電気を使うことも大きな問題となっていてコインランドリーのような分散ランドリーではなく集中ランドリーになっています。現在は倒木と扇風機を使った電気を使わない乾燥室を作るプロジェクトも進んでいます。

また、冷蔵庫を置かないだけでなく、基本的には部屋でクッキングをしない方向性となっていてガスコンロも基本的に設置していません。これは火事のリスクを減らすためでもあります。

部屋で食事を作れない代わりに、食堂が365日3食無料になっています。毎日3回同じ場所に大勢が集まることによってコミュニケーション量を増やす効果もあると考えています。また、ランドリーサービスも無料になっていて学生は食事を作ったり服を洗ったりする時間を節約して勉強できるようになっています。

ここで無料と書いているのはあくまでカンボジア人学生の場合なのですが、日本人の場合も卒業時に最大全額学費と生活費が戻るので我々は日本人も無料だと考えてオペレーションしています。

今年は学生の声を反映して、コインランドリー的な分散ランドリーや冷蔵庫をテスト的に設置していますが大部分の学生はセントラルランドリーサービスを使っています。食事についてはクメール料理だけでなく、新しく洋食を第二学食で提供するようになっています。

現在ゴルフカートを使った自動運転とQRコードを使ったスマートロッカーのプロジェクトを進めていますが、スマートロッカーを積んだゴルフカートがレストランから部屋まで料理を宅配することも想定に入れています。

 

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冷蔵庫がない理由

 

キリロム工科大学にかかる費用の内訳について

キリロム工科大学の学費+生活費は合計で47100USD(先端技術IT学科の場合)です。昨年日本人学生の間で学食が口に合わないという相談が出て議論した結果、2020年の春学期からは食費+ランドリー+プノンペンへの交通費に関してはvKPointというポイントを使ったポイント制とすることになりました。支払った生活費が学生に戻されることはありませんが、使いたくないものは使わずに使いたいものを使うようにすることができるようにポイント制になります。このvKPointの利用範囲は広げたいと思っていて、リゾートに友達が来て宿泊するときなどにも利用できるようになればと思います。

 

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キリロム工科大学の2020年春学期からの費用内訳

このvKPoint(上の表の赤字)は2次元バーコードで処理することになっていて、現在はバーチャルカンパニーの1つEarlyphantが頑張って開発しています。開発の遅れで日本人学生から不満が出ていますが、キリロム工科大学の特徴は課題を自分たちで解決するという基本方針ですので運営側としては気長に待ちます。

4月からの入学を検討している学生さん向けの情報でもあるので外部のブログに公開しました。

 

キリロム工科大学 理事長
vKirirom Group CEO
猪塚武

 

 

カンボジアの副首相兼経済財務大臣への表敬訪問が複数のメディアで取り上げられました。

カンボジアの副首相に表敬訪問してきました。私の予想よりもとても大きく取り上げられています。主要官庁である経済財務省の大臣もでありカンボジアの皆さんも注目しているようです。 

副首相を表敬訪問させていただいた理由は色々ありますが、そもそものきっかけはキリロム工科大学のIT分野での人材育成能力の高さについて副首相にご興味を持っていただけたことにあります。カンボジアは国としてもデジタルに大きく舵を切っていますがまだ人材が不足しています。キリロム工科大学がカンボジア経済に貢献できる余地はとても大きいと思います。

 

カンボジアの英字紙「クメールタイムズ」の記事です。

www.khmertimeskh.com

 こちらはカンボジアの英字紙「プノンペンポスト」の記事

www.phnompenhpost.com

クメール語のニュースサイト「フレッシュニュース」の記事もあります。

www.freshnewsasia.com

プノンペンポストクメール語

www.postkhmer.com

  カンボジアの政権与党であるCPP(カンボジア人民党)の公式サイトにも記事が掲載されました。

www.cpp.org.kh

 こちらは経済財務省の公式サイトの記事はこちらです。

www.mef.gov.kh

こちらも経済財務省の記事

gs.mef.gov.kh

日本語のビジネスフリーペーパーであるカンボジアビジネスパートナー

business-partners.asia

 

カンボジア政府が昨年王立プノンペン大学内に立ち上げた Techo Starup Centerと連携してイノベーションやスタートアップのトレーニングができればと思います。

 

下記はTecho Startup Centerのウェブサイトですが、10年計画でデジタル人材を育成していく戦略のようです。

www.techostartup.center

 

 また、大臣からはキリロム工科大学の卒業生がカンボジア政府で働けるようにして欲しいとも言われました。前向きに検討したいと思います。

 

そして会談の最後に我々からキリロムの「エコ・テクノロジーパーク構想」をお話をさせていただきました。経済財務省としてサポートの方向性を探ることをお約束していただきました。この「エコ・テクノロジーパーク構想」は多くの日本企業とともにカンボジアのテクノロジー人材育成にも大きく寄与します。

 

経済財務省の弊社の担当スタッフの方と今後色々と話を進めていきます。

 

とても有意義な表敬訪問となり同行したカンボジア人スタッフからはMr. Takeshi Good Jobと散々褒められました。社員から褒めらるのも悪くないです。

 

vKirirom Group CEO
キリロム工科大学 理事長

猪塚武

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カンボジア市場向けにA2A Digitalというブランド名で積極的にITサービスを展開していきます。パートナー募集!

 キリロム工科大学の運営法人はA2A Town (Cambodia) Co., Ltd. という名前で、vKirirom Pine Resortも運営しています。社名の知名度はまだ低いのですが、A2Aという名称を広めるためにもカンボジアではA2AはIT企業のブランドにしようということでA2A Digitalというブランド名でITサービスを展開しています。

 これまでもA2A Digitalという名前は企業からの受託を受ける際に若干使っていたのですが本格的に組織として立ち上げるのは今年の1月で、カンボジアでNo.1のIT企業を目指してウェブサイトを立ち上げました。

 

a2a-digital.com

カンボジア市場向けなので全部英語です。ウェブサイトのタグラインにもあるように、産業革命4.0に特化した形でのITサービスをやっていきます。フルタイムのスタッフはまだ10数名ですが、背後に300名のキリロム工科大学所属の学生インターンエンジニアがいて、学生が組成する20のバーチャルカンパニーが様々な技術革新を生み出す体制になっています。パートナー企業を積極的に募集しています。

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A2A Digital | For Industry Revolution 4.0

 カンボジアでは競合があまりいないIT分野に特化したいと考えていて、 下記の分野に特化します。

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キリロム工科大学の卒業生だけでなく、カンボジアの他大学の卒業生も採用する形で組織を大きくしていきます。 

 

カンボジア国外の日本やシンガポールではA2A Digital という名称ではなく vKirirom Japan株式会社とvKirirom Pte. Ltd.という名称でITサービスをやっていきます。カンボジアではvKiriromといえばリゾートのことなのでITのブランド名としては使えません。

vKirirom Japan 株式会社のウェブサイトも刷新予定なので完成したらまたみなさんにご紹介したいと思います。

 

キリロム工科大学 理事長
vKirirom Group CEO
猪塚武

 

キリロム工科大学は大改革中です!

昨年の9月から書けていなかったブログを再開します。コロナウィルスの影響でWAOJEの台湾イベントが中止となりました。カンボジアの副首相との面談も無事に終えて、落ち着いて様々整理し、みなさまにお伝えできる時間ができました。

 

今年の社内での私の最大のミッションはIT事業の立ち上げなのですが、多くの日本の方にとってはキリロム工科大学の方が有名なのでそちらの方から書いていきます。

 

キリロム工科大学は現在大改革中です。

 

改革が必要になった理由はいくつかあるのですが、1つ目が「産業革命4.0に適合するために同一法人で産学連携を行いトップダウンで大学を経営するというコンセプトに対して大学を管轄するカンボジアの教育・青少年・スポーツ省から一定の制約が求められた。」ということです。私が理事長と学長を兼務してトップダウンで経営するのではなく、私を含めた7名の理事(ここは私がアサインできます。)が定めた戦略に沿って運営する学長・副学長を選び経営を任せるというスタイルにするということです。また、同一法人内の産学連携のコンセプトは良いのですが大学部門とそれ以外の部門の兼務を極力しないということが求められています。

2つ目の理由が大学の質が変わってきたことです設立当初は英語が苦手な国の貧しい家庭に生まれた子供達のための大学でしたが、今年のカンボジア人新入生の英語力は相当高いですし、決して貧しくない家庭の子供たちも含まれています。カンボジアのIT分野ではトップの大学として認知されたことが最大の理由です。カリキュラムを変更する必要があります。

3つ目が学生数に合わせた組織への転換です。初年度は私(アントレプレナー)が20人のカンボジア人を教えるという体制でしたが、現在は日本人も含めて300人の学生がいます。バーチャルカンパニーも20社近くになり、私が全てのバーチャルカンパニーのチェアマンをやることが現実的でなくなってきました。大学の組織化が大きな課題になっています。

結果として、トロント大学で教育学のPh.Dを取得したカンボジアの教育界のホープであるLeng Phiromさんというカンボジア人を学長に大抜擢して副学長として新しく採用した釜我さん、Sothyさんという2人のPh.Dホルダーと創業時から大学を一緒に作ってきたインド人のLeo先生を合わせて3人副学長体制に1月から権限委譲しました。まだ1ヶ月しか経過していませんが、この改革は成功だったともうわかるくらい学校組織が生き生きとしてきました。

また理事会もとても強力な体制になりました。理事の中にはカンボジアの現役大臣、カンボジア下院のアドバイザー、世界最強の起業家組織の元会長が含まれます。現在はアドバイザリーボードの再編成中ですがこちらも強力な体制になりそうです。

 

設立からこれまでは日本人がカンボジアに設立した大学をインド人と一緒に大きくしているという感じでしたが今年からはカンボジアのNo.1のIT大学としてカンボジア人のエースが運営にどんどんコミットしてきているということです。勝手に進化していく大学を見ていてとても嬉しくそして誇らしい気持ちというのが現在の私の気持ちです。

 

もちろんこういった大転換期にはいろいろな細かい問題が起こりますが、数ヶ月ほど温かい気持ちで見守っていただければと思います。

 

バーチャルカンパニー改革 

 

同じ運営法人内ではありますが、これまではキリロム工科大学内に置かれていたバーチャルカンパニーがキリロム工科大学の外に置かれることになり同一法人内の産学連携というフレームワークになりました。現在20近くあるバーチャルカンパニーの運営を運営法人の副社長である別宮さんが1人でまとめているのですが別宮さんが大学経営から離れてバーチャルカンパニーに集中できることはとても良かったと思います。こちらは私からのトップダウン体制でどんどん良い会社を世の中に生み出していきたいと思っています。キリロム会議で5社のバーチャルカンパニーがピッチを行いおそらく2社が投資を受けてベンチャー企業としてスピンアウトすることになると思います。

 

外国人学生受け入れ改革

 

そして、もう一つの大きな改革が外国人学生の受け入れです。キリロム工科大学では日本人学生を1年半受け入れてきましたが、キリロムで成功する学生とキリロムに馴染めずに退学を選択する学生に分かれています。高校を出たばかりで日本社会のマイナス面を体験していない学生が、キリロムに来て、何もない山の上で、しかも受け身では何も進まない厳しい環境で4年間過ごすというのはハードルが高すぎるかもしれないと思うようになりました。2年間なら頑張れるのではないかという気もするので、2年間のキリロム滞在で人生を変える体験をするという方向に舵を切ってもいいかなと思います。短大・日本国内の大学からの編入・ダブルディグリー・修士課程・博士課程などが考えられます。現時点で検討されているのは修士課程です。特に修士課程は今年の11月開講でCyber Seruity専攻、Technology Management専攻、Data Science専攻の3つの専攻課程を想定しています。

また生活レベルの改善に関しては卒業時の後付け奨学金を出さない代わりに食事や宿泊施設のレベルをアップグレードする案が検討されています。卒業時に全額学費が戻るよりも在学中の生活レベルを上げる方を好む外国人学生も多いように思います。

そして最後に日本人の4月入学の是非も検討されています。3月の受験期にキリロム工科大学を見つけた学生が4月からキリロムに来るとキリロムの環境を判断する時間的な余裕がないのでミスマッチが発生しがちです。我々は1年前にミスマッチが発生しがちな指定校推薦での受け入れを廃止しましたが同様の理由です。5月くらいから英語のプリスクールとして2−3ヶ月キリロムに来てもらい、そこで納得した学生が11月からカンボジア人学生と一緒に本格的に入学する方が良いのではないかと思うようになりました。キリロムは人を選ぶ場所です。じっくり検討してもらってから入学してもらえたらと思います。

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キリロム工科大学は大改革中です!

キリロム工科大学 理事長
vKirirom Group CEO

猪塚武
 

 

 

 

 

カンボジアのYahoo! みたいなメディアSabay に記事が掲載されました!!

vKirirom Groupの猪塚武です。

カンボジアで最も有名なオンラインメディアは SABAY.COM.KH なのですが、そのSABAY NEWSにキリロム工科大学と私の記事が掲載されました。もちろんGoogle翻訳はできますが、クメール語なのでカンボジア人が持つ感覚はよく分かりません。しかし、カンボジア人が読んだらアメイジングだと思う素晴らしい内容とのことでとても嬉しいです。有名税も結構払ってますが、だんだんカンボジアにも味方が増えてきた感じです。

news.sabay.com.kh

vKirirom Group CEO
キリロム工科大学 理事長
猪塚武

 

地球温暖化の最大の要因は北半球の先進国の暖房ではないのか?

キリロム工科大学 理事長の猪塚武です。

スパコンがシミュレーションした二酸化濃度の分布動画を見て思うのは一番大きなインパクトは北半球の国々の暖房だということ。このシミュレーションが正しいかどうかはなんとも言えないが、アマゾンの森林伐採はあくまで吸収側の話なので、CO2の排出側のポイントからはアメリカとヨーロッパの国々が寒い冬にどうやって化石燃料を使わないかなんだと思った。

 

youtu.be

解決策は簡単ではないが、CO2の排出量に関してヨーロッパと米国の冬のCO2使用量の削減という議論は聞いたことがない。家の断熱性を圧倒的に高める以外には寒い場所から暖かい場所に引っ越すというのもあるかもしれない。

あくまでこの動画を見た直感なので詳しい検証はしてません。

キリロム工科大学 理事長
vKirirom Group CEO
猪塚武

キリロム工科大学の2期生の紹介ブログ

キリロム工科大学 理事長 の猪塚武です。

 

久しぶりのブログです。インターン生のケント君がキリロム工科大学の日本人学生のインタビューをどんどんアップしてくれています。

 

最初は国際ホスピタリティ経営学科の中原さん、岡山の伊原木知事の母校の高校の出身です。私の直感では彼女はホスピタリティ業界の良い経営者になりそうです。

note.mu

 

そして次が日経ビジネスの記事でも紹介されたN高出身の足立さん。こっちもぶっ飛んだ18歳です。

note.mu

 

どんどんここに追記していきますね。

 

キリロム工科大学 理事長
vKirirom Group CEO
猪塚武