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ビートルズ歌いながら記事を書いてたんです。そう、例のキーワードに着目しましょうというやつです。
先日のQueenの例では、わかりやすい象徴的なキーワードがありました。
ところがビートルズのHello Goodbyeはこんな感じです。
You say yes, I say no,
You say stop and I say go go go
Oh no
You say goodbye and I say hello, Hello, hello.
I don't know why you say goodbye,
I say hello
——
I say high, you say low.
You say why and I say I don't know.
Oh no
You say goodbye, and I say hello. Hello, hello.
I don't know why you say goodbye
I say hello.
(※1)
今まであまり意味など考えず(もちろん表面的な男女のすれ違いはわかってました)に歌ってましたが、思いもよらずこの単純な対比から無数の思い出や感覚が引っ張り出されてしまいました。
彼女が優しくしてくれた時になぜ優しく受け入れられなかったのだろう、出会ったときの笑顔、別れたときの涙。
つねに笑って、前向きに、元気で、上を向いて歩いていられるのがいいにきまってます。
しかし、笑いの裏には涙があり、つい後ろ向きに後悔してしまう自分がいるからこそ前向きに、自然と下を向いてしまうような辛いことがあるからこそ、上を向いて歩くこと、失ったときに初めてその大切さに気づくことがあるのだと思います。あげればキリがありません。
それをビートルズはサクッとひとまとめにして明るく軽快に歌い上げます。
HelloがあるからGoodbyeがあって
GoodbyeがあるからHelloがあるのさ
あたりまえじゃないか
人生はそういうものさ
(※2)
今のわたしにはそう聞こえたのでした。
※1 出典: Hello, Goodbye/作詞:Lennon=McCartney 作曲:Lennon=McCartney
※2 あまりに単純化した解釈ではないかとのご指摘もいただきました。たしかに今改めて詞を読み直せば、本能的に自分に都合よく解釈していた感も拭えませんが、詞は聴く人それぞれのコンテキストの中で自由に解釈すればよいと考えています。名曲は誰もがそれぞれのコンテキストで心当たりがあるような普遍性を持った詞を持つものが多いと思います。またあとづけの伝聞で恐縮ですが、ポールが「この曲はすべてと何もないことについての歌なんだ。黒があれば白がないといけないよね。それって人生について驚くべきことだよね」と語っているそうです。詳細興味がある方は各自お調べになられることをお勧め致します。
みなさん、いい天気ですね〜
散歩中で清々しい気分です
過去の話をしたら少し傷が疼きましたが
同時にそのまた昔の純な不思議な感覚も心の奥底から蘇ってきました。
これまで忘れる努力をしたりもしましたが
同時に大切な感覚を忘れてしまっているのかもしれません。
ときに古い曲を聴いてふとなんとも表現し難い何かが心の奥底から蘇ってくることがあります。
失ってはおらず、心の奥底に眠っているようですね。音楽はこれを引き出す力を持っているようです。この感覚を失いたくはないですね。
今まさに降り注いでいる日の光が今の自分を前向きな気持ちに導いてくれています。
太陽はあの時と何の違いもありません。
さぁ、これからビートルズの実践をと準備を進めておりましたが、曲によるとはいえ洋楽は総じてキーが高く、ビートルズも曲によりさまざまですが、サビを歌うにはどの歌もそれなりの高音を出さなければいけません。
これまで喉や鼻の響きのバランスでいうと高音は鼻の響き強め、程度の話しかしていませんでしたが、明日のカラオケで実践できる高音対処法について、お話しできればと思います。
サビの高音部分がキツイ等の場合の対応方法としては、その高音部分を
① 小さな声で歌う
(派手なアクションを装ってマイクを口から離す、など)
② 歌わないで、息を吐く
(歌ってるふりをして声を出さずに息だけ吐く)
これは、かなり有効です。高音にかかわらず、苦手な部分のごまかしにも非常に有効です。
次に可能ならば、
③ 裏声で歌う
これは多くの方が実践されていると思います。以前地声から裏声への移行時のブレークとそれを補うミドルボイスのお話をしましたが、そのような高等技術を使わなくとも、
③´ 切れのいいところから裏声モードに入っておく
という作戦もあります。うまくいくとカッコよくアレンジしているように聞こえるかもしれません。裏声を鍛えておくというのはその他高音の発声法の基礎になる部分ですので、ガンガン裏声で歌うことをお勧めします。。男性ならば、まわりに少々気持ち悪がられても女性の曲を裏声で歌う のはとてもいい訓練になると思います。じつは裏声=高音というわけではなく、裏声で低い音も出せますので、試してみてください(美輪明宏みたいな声になると思います)。
あとこれは対策でもなにもないですが
⓪ キーを下げる
というのは外せないですね。自分の出せる音(自分の出せる一番いい声)を鍛えておくことは、今後高音を鍛えたい場合にも基礎になると思います。
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これ以降は取扱注意、な方法です。
④ 裏声にエッジボイスを加える
エッジボイスは、WebやYoutubeで詳しくは見ていただきたいですが、要は声帯を閉じて出すガラガラ声のことです(下図参考)。声帯を閉じるので息漏れがほぼない地声をさらに深めたような芯のある音になりますが、声帯が閉められすぎているため、空気の排出が不規則になりガラガラ系の音になります。
裏声はこれと逆で声帯が閉じず息漏れの多い芯のない声ですので、地声っぽくするために、エッジボイスを加えようというのは、ある意味非常にわかりやすいですね。
裏声 + エッジボイス =
地声っぽい裏声
声帯を閉じてる時点で裏声というべきでないかもしれませんが、裏声から移行できるのでこのような言い方がされます。
声帯を閉じてエッジボイスを出すのは意外と容易で、実際声帯を意識して(吐いた息をとめて閉じた後声を出してみるように)してもいいですし、非常に不思議なのですが(理由がわかる方教えてください)響きを前の方にもっていくと自然と声帯が閉じる方向の筋肉に作用するらしく、裏声の響きを額や眉間のあたりに持っていくと声帯が適度に閉じてヘッドボイス的な音漏れの少ない音になりさらに響きを頭頂に持っていくと名前通りのヘッドボイスになります。
また、裏声の響きを鼻下か前歯の方にもっていくとエッジボイスのエッセンスが入ってきます。
これは不思議なほど容易なので、安易な高音発声法として(意識しているのかどうか不明ですが)実践している方をよく見かけます。
しかし、この方法、基本ができていないと、非常に聞き苦しいまさに騒音としかいいようがない金属チックな声になってしまうこともあるため、注意が必要かと思います。
逆に一度試されて録音した上、ご自身で許容できる声が出るようでしたら、一瞬にして超強力な武器を手に入れたことになりますね。
そのような場合は基本ができているか、様々な要因からその方に合っているものと思われ、エッジの効き(ガラガラ)具合や響き方のバランスを自由にコントロールできる理想的状態へのファーストステップになるのだろうかと思います。
(下記図は、非常に単純化した声帯の私のイメージです。後日もう少し詳しくフォローさせてください。詳細はWebやYoutube等でご確認いただければと思います。)
なお、余談ですが、いわゆる「しゃくり」(音の出だしを低くエッジボイスにする)をすると、曲によってはとてもカッコよくなります。平井堅がよく例に挙げられますが、ラルクなどビジュアル系も多用しますね。
さらに余談ですが、低音をどんどん推し進めていくと底でエッジボイスが現れます。低音を鍛えるときれいな裏声系の高音に繋げやすく、超低音と裏声は相性がよいので、底のエッジボイスと裏声系高音が極端なしゃくりとして使われたりします。みなさん高音高音といいますが低音を発掘することでいいことがあるかもです。興味深いですね。
ビートルズネタの流れで、少し「発声⇒英語発音」の趣旨とは異なりますが、私なりの
Then she leaves me in a cool, cool sweat