写真広場
写真部のカメラマンが撮影した数々のカットから、お薦めのもう1枚を紹介します
【競馬・ボート・競輪】[サウジカップ]クリソベリル追い切りにスミヨン好感触 音無師は欧米メディアに持ち上げられるも冷静対応2020年2月27日 22時58分
【リヤド】29日の「サウジカップ」(ダート1800メートル)に出走するクリソベリルの追い切りが27日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジース競馬場のダートコースであった。上がり重点に追われ、調教をつけたクリストフ・スミヨン騎手(38)は好感触。レースへの自信を見せた。26日夜に枠順抽選があり、同馬は馬番3、ゲート番10。ゴールドドリームは馬番4、ゲート番1に決まった。 スミヨンを背にしたクリソベリルはダートコースをゆったりと、馬なりのまま軽く流したように見える。だが、鞍に装着したGPSは運動生理学の研究者が、運動強度の正確な把握のために使う代物。肉眼観察でストップウオッチを手で押す日本のコースの時計よりも冷酷に正確だ。直線に入ってすぐ、2F標からきれいに2つ1F11秒9を並べた。コーナー半ばの3Fから追い出してテンは14秒台というから、3Fは38秒台。上がり重点の単走としては十分すぎる時計になった。 テン乗りになる名手は、同馬の調教をつけ、すぐにドバイへ行くため、競馬場を後にしたが「動きはとても良かった。リラックスして大きなストライド。米国に似た砂質で、こっちの方が深いけど、この馬ならハンドリングがうまくいくだろう」と感触を話した。10番ゲートに決まったことについては「内に米国の速い馬がいるから、それを見ながら出方を決められる」。さらに勝てるか聞かれ「もちろん、そう願っている。相手が強くとも、少なくとも14分の1のチャンスはあるんだから」と好感触を口にした。 音無師は欧米メディア向けの会見で「日本のダートにとって、歴史的な週末になるのでは?」と持ち上げられたが、栗東で出走馬に自信がある時のようにかえって冷静だ。「勝てば事実上の世界一。そうかもしれませんが、そのことはあまり考えてこなかった。状態を持っていくのに必死。もちろん、そうなれば天にも昇るような気持ちでしょうけれど。輸送で一時は20キロも減ったけれど、元気も出てきたし、これで体に張りも出てきた。理想的に追い切れました」。人事は尽くした。あとはレースを待つのみだ。 PR情報
|