4キロを4人で走り抜いてわずか0秒068のタイム差で敗退―。男子団体追い抜き予選の日本チームは3分52秒956をマークして日本記録を大幅に更新したものの、予選突破条件の8位(スイス)に僅差およばなかった。同時にこの種目の五輪出場可能性も消えた。しかし4選手の表情は明るい。この想像と目標を超えたタイムに希望で満ちあふれた。
沢田桂太郎(日大)は「3分53秒を切るなんて思っていなかった。中距離陣も短距離のようにもっと世界と差を縮めていきたい」と前を向き、窪木一茂(ブリヂストン)も「約4秒も更新できた。最高のパフォーマンス。4年後のパリ五輪につなげられる」と笑顔。近谷涼(同)は「東京五輪の枠は獲得できなかったけど、チームの可能性が見えた。来年は3分50秒を切りたい」と話し、今村駿介(中大)は「もっとやれる。明日からまたトレーニングです」と力を込めた。