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長野オオワシ「グル」再来願い写真展 諏訪
諏訪湖に毎冬飛来し「グル」の愛称で親しまれたオオワシの写真展が、諏訪市湖岸通りのタケヤ味噌(みそ)会館で開かれている。二〇一七年十二月を最後に飛来は途絶えたが、グルを追い掛けてきた写真愛好家たちは、再来にいちるの望みを懸けながら、これまで撮影してきた思い出の作品を公開している。三月八日まで。 グルは一九九九年一月、諏訪湖に落ちて衰弱しているところを保護された。愛称はこの時聞いた「グルッ」という鳴き声から。以来、毎冬恩返しのように諏訪湖に飛来。右翼の切れ込みが特徴で、観察を心待ちするファンも増えていった。 写真愛好家でつくる「グルマニア」が毎年この時期に写真展を開催。今回は、上空で獲物を見つけてきりもみ状態で一気に降下する瞬間や、湖上で繰り広げる別のオオワシの幼鳥との格闘シーンなどを捉えた六十七点を展示した。青空をバックに翼を広げて飛ぶグルを実物の二分の一サイズにプリントした写真は、いかに大きな鳥かが伝わってくる。 会員の藤沢義昭さん(69)=辰野町=は、今冬もグルの姿を求めて昨年十二月中旬から今月上旬までほぼ毎日諏訪湖に通った。「会員みんな今回の写真展が集大成というつもりでいるのでは」と話す一方で、「私にとっては毎冬訪ねてくる孫のような存在。ひょっこり現れたら、もうお祭り騒ぎですよ」とあきらめきれない思いをにじませた。 写真展は午前九時半~午後四時半。入場無料。 (中沢稔之) PR情報 |
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