総合理工学研究院 青木/安養寺研ホームページ   

研究紹介

長い管路内を伝播する圧力波の減衰と変形に関する研究

自動車用エンジンや近年の列車の高速化により,排気管で発生する高周波排気騒音や,新幹線などの高速鉄道用トンネル出口から発生する衝撃的騒音(微気圧波)が問題になっています.これらの騒音に対する適切な低減対策を講じるためには,管内を伝播する圧力波の波動特性を知ることが必要です.本年は,長さ100mの波動伝播シミュレーターを用いて,非常に長い管内を伝播する圧縮波の誘起する流れを差動干渉計により密度測定するとともに,非定常境界層を伴う流れの数値解析を行う予定です.

防音ハウスの超低周波騒音の低減法に関する研究

騒音問題には様々なものがあり,条例などの規制により解決が求められています.騒音の中でも超低周波音は耳に聞こえない音ですが,窓や建具と共振して二次的な騒音を引き起こしたり,直接人体に悪影響を与えたりします.超低周波音は水道工事,地下鉄工事等で発生し,その騒音対策として防音ハウスと呼ばれるものが用いられます.この防音ハウスに開口部が設けられており,ここからの超低周波音の漏れが問題となります.本研究では,騒音の位相に対し,逆位相の音を重ね合わせ,打ち消すアクティブ消音による騒音低減を目的とします.

↑ PAGE TOP