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【自転車競技】

チームスプリント以外にも! 個人競技の期待&注目選手

2020年2月25日 紙面から

 自転車トラック競技の世界選手権(世界選)が26日から3月1日まで5日間の日程でドイツ・ベルリンで開催される。優勝者のみ与えられるジャージ「マイヨ・アルカンシエル」を身に着けるのは最高の名誉とされるが、今年の大会は東京五輪の出場枠が決定する重要な大会。各選手にとっては五輪出場選考のために結果が求められる最重要かつ最後の戦いだ。特に注目が集まるのは日本の短距離男子で、大きなカギを握るのがチームスプリント。五輪ポイントランキングは現在7位。8位以内を維持できれば、個人種目のケイリン、スプリントも2枠ずつ確保できる。日本から参戦するのは短距離が脇本雄太、河端朋之、新田祐大、深谷知広、雨谷一樹、小林優香、太田りゆ(いずれも日本競輪選手会)。中距離では橋本英也(日本競輪選手会)、梶原悠未(筑波大)がメダル候補だ。 (八手亦和人)

 チームスプリント以外にも注目選手、種目は多い。特に開催初日のチームスプリントが五輪ランキング8位以内に確定すると、個人種目のケイリンとスプリントは世界選の結果が最重要かつ最終の選考材料となる。

 19-20年はW杯で結果を残せなかった脇本だが、アジア選手権はケイリン連覇。18-19年W杯では金を獲得している。トップスピードを長く維持できるため脚質は先行。世界の強豪からもっともマークされる存在でもある。河端も今季はメダルがなかったが、2大会前の世界選ケイリンで銀。同種目では25年ぶりの日本勢による表彰台でもあった。この男も有力候補だ。

 女子はチームスプリントで8位以内に入る可能性がない。個人種目のランキングで枠を確保するしかないのが現状で、2位に付けるケイリンは安全圏(1枠、同一選手ならスプリントも出場可)。現在ボーダー以下のスプリントは、小林、太田の頑張りによるポイント上積みが期待される。

 中距離にも今回の世界選はもちろん、五輪でメダルを狙える選手が男女各1人ずついる。それはスクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目の総合ポイントで争われるオムニアム。アジア選手権3連覇を果たした橋本はW杯第5戦同種目で銅。アジアに敵なしの梶原はW杯第3、4戦で金メダルを獲得している。名前を覚えておいてほしい2人だ。

 

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