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【自転車競技】

日本が誇る3本の矢 チームスプリント最強布陣

2020年2月25日 紙面から

男子チームスプリントで16年ぶりの優勝を決め、金メダルを胸に喜ぶ(左から)新田祐大、雨谷一樹、深谷知広=ケンブリッジ(共同)

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 自転車トラック競技の世界選手権(世界選)が26日から3月1日まで5日間の日程でドイツ・ベルリンで開催される。優勝者のみ与えられるジャージ「マイヨ・アルカンシエル」を身に着けるのは最高の名誉とされるが、今年の大会は東京五輪の出場枠が決定する重要な大会。各選手にとっては五輪出場選考のために結果が求められる最重要かつ最後の戦いだ。特に注目が集まるのは日本の短距離男子で、大きなカギを握るのがチームスプリント。五輪ポイントランキングは現在7位。8位以内を維持できれば、個人種目のケイリン、スプリントも2枠ずつ確保できる。日本から参戦するのは短距離が脇本雄太、河端朋之、新田祐大、深谷知広、雨谷一樹、小林優香、太田りゆ(いずれも日本競輪選手会)。中距離では橋本英也(日本競輪選手会)、梶原悠未(筑波大)がメダル候補だ。 (八手亦和人)

<チームスプリント> 1チーム3人で形成。1周250メートルごとに先頭が離脱し、3周回のタイムで競う種目だ。3人それぞれの特徴を生かした編成が大きなカギを握る。第1走者は圧倒的なスタートダッシュの力を持つことが絶対条件。第2走者はそのダッシュに離れることなく付いていき、そのスピードをさらに増すのが役割。第3走者はそのスピードをどれだけ維持できるかが最大任務で、スタミナも要求される。パワー、スピード、テクニックにチームワーク。競技者も観戦する側も、日本人向きといえるかもしれない。

◆日本が誇る3本の矢「チームスプリント」最強布陣

<雨谷一樹(あまがい・かずき)> 1990(平成2)年1月14日生まれ、茨城県桜川市出身の30歳。私立作新学院高校卒業。競輪学校(養成所)96期で09年にデビュー。通算成績は679戦125勝。S級優勝は1回。通算獲得賞金は9921万8900円。自転車競技は、高校時代から同学年の深谷知広らと世界を舞台に活躍。世界選手権には2011年にチームスプリント(10位)の一員として初出場を果たしている。

<新田祐大(にった・ゆうだい)> 1986(昭和61)年1月25日生まれ、福島県会津若松市出身の34歳。県立白河高校卒業。競輪学校(養成所)90期で05年にデビュー。獲得GIタイトルは日本選手権(15年)オールスター(15、19年)高松宮記念杯(16、17年)競輪祭(17年)全日本選抜(18年)。通算成績は881戦303勝。通算獲得賞金は9億6139万1237円。自転車競技では12年にロンドン五輪チームスプリント(8位)に出場。19年の世界選手権でケイリン銀。

<深谷知広(ふかや・ともひろ)> 1990(平成2)年1月3日生まれ、愛知県安城市出身の30歳。私立桜丘高校卒業。競輪学校(養成所)96期で09年にデビュー。獲得GIタイトルは高松宮記念杯(11年)寛仁親王牌(14年)。通算成績は675戦277勝。通算獲得賞金は6億3519万5666円。史上最速のS級特別昇級、GI初優勝などの記録も多数。自転車競技は高校時代にアジアジュニア選手権優勝などの実績を残すが、ブノワ体制となった17年から本格参戦。

 

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