混ぜるな危険！　ブログ・サンポール

拝啓　みなさま益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。

私は幸福の科学の信者でしたが、教団の実態を知ったために現在ブログを中心に告発を行なっている者です。さて２０１３年開校予定の幸福の科学学園関西校について、元信者の立場から一言申し上げたく存じます。

『幸福の科学学園関西校』の開校は絶対に認めてはいけません。


実は幸福の科学を潰すという私の目的からすれば、関西校がオープンしてくれたほうが好都合なのです。学園が教団資産を食いつぶしますし、一条校という事で世間のチェックも働きますので・・・。しかしそこに通う子供たちの将来を考えますと、どうしても黙って開校させるわけには参りません。

以下、開校すべきでない理由を述べさせていただきます。



　１．（生徒数）　
信者はどんどん減っているのに、関西校ができると募集生徒数は１６０人から３３０人に倍増。確実に定員割れを起こす。

・ 総務省発表の政治団体収支報告書p2を見ると、幸福実現党の党員数は微減しています。結党時大々的に宣伝し知名度が上がったはずなのに党員が増えるどころか減っています。党員≒信者ですので２０１０年度の時点で信者減少が始まっています。
　　　　　２００９年度　１３，２６７人　― (ア)
　　　　　２０１０年度　１２，２９２人　― (イ)
　　　　　２０１１年度　　９，８６２人　― (ウ)


・ また、比例区における幸福実現党の得票数は次のような結果でした。得票数・得票率ともにほぼ半減しています（比例区の方が政党への支持者数がわかる）。
　　　　　２００９年衆院選　　４５９，３８７票（０．６５％）　３３７候補者
　　　　　２０１０年参院選　　２２９，０２６票（０．３８％）　　２４候補者
　　
・ 選挙の世界では「熱心な党員ひとりの集票力は平均２０票」というのが通り相場です。公明党や共産党でもほぼ同じ数字が出ています。となると幸福実現党＝幸福の科学の信者数はだいたいこのような数字であると推定されます。
　　　　　２００９年　　４５９，３８７票÷２０票/人 ≒ ２２，９６９人　― (エ)
　　　　　２０１０年　　２２９，０２６票÷２０票/人 ≒ １１，４５１人　― (オ)

(オ)の数字は(イ)の数字とほぼ一致します。
(ア)と(エ)が一致しない理由は、２００９年５月下旬に実現党結党が突然発表され、そのまま選挙に突入したため党員募集をしている余裕がなかったからです。得票数から割り出すとおそらく２万３千人ほどの党員＝信者数だったと思われます。

・ 信者の減少は現在も続いており、特に２０１０年１１月の教祖の離婚騒動、２０１２年の週刊文春７月１９日号での教祖のレイプ疑惑をきっかけに、信者の退会が加速中です。教団側は当然正確な信者数の公表は行なっていませんが、信者減少の傍証は「お布施集めの過激化」という形で各所に現われています。



　　　　



　『救国植福』を約束させる署名用紙　「１億円で貰える称号」＝ 生誕館植福菩薩


　　　　　

『お布施袋』の数々。ほかにも色々な名目でお布施の呼びかけが行なわれている。


・ 関西校が開校した場合、２校併せて一学年３３０人の生徒が必要となります。１万人ほど（２０１１年度の党員数は９，８６２人）の信者で毎年３３０人の生徒を供給できるものでしょうか？また授業料と寮費が毎月１０万円かかります。毎月のお布施・法話拝聴・祈願・研修・書籍購入・行事参加をした他に、１０万円の学費を捻出できる家庭は１万人のうちでもごく限られた家庭です。信者の退会が続いている現状では、那須本校の生徒数確保ですら疑問視されます。



　２．（財政面）　
教団の財政悪化が表面化。安定的で永続的な学校運営ができない状況が露呈した。

・ 前節①の『救国植福』の募集が財政面の破綻を如実に現しています。仮に普通の会社で社長が２月５日に突然、「今年１年分の売上げを３月３１日までに達成せよ！何に使うかは言えない」などと発表したらどうでしょうか？どう見ても「経営が危なくなった」と考えるのが世間の常識です。

・ 前節の①～③以外にも「信者減少による財政難」の兆候は見られます。ひとつは本が売れない事による信者への書籍購入の依頼です。また教団は従来、「病気治しなどをうたい文句にする宗教は邪道」と言って来ました。しかし最近ではお布施が集まらなくなったせいか、「ガンが治った」などの奇跡話が増えています。さらには「来世幸福セレモニー」という葬儀屋を設立し、「幸福の科学式の葬儀をしないと先祖が浮かばれない」などと宣伝するようになりました。それ以外にも財政難を示す細かな話はたくさん出始めています。



　３．（道徳面）　
学園創立者の大川隆法教祖の不品行が発覚。学園は大川教祖の理念での教育が行なわれるが、家庭破綻者の理念では生徒の徳育に危険。

・ ２０１０年１１月、大川教祖ときょう子夫人との離婚問題が表面化しました。教祖も人間ですので、諸般の事情で離婚に至る事もあるとは思います。しかしそのあとがいけませんでした。

・ 大川氏は活動信者を急遽集め、「（夫人の）守護霊を呼び出して本音を語らせる」と言い、夫人の守護霊に成りすまして極悪非道の妻を演じました。ほかにも夫人と初めてデートした頃の話しとして、「口臭がひどくて鼻が曲がりそうだった」とか、「自宅のトイレの裏に跳ね返りがびっちりついていた」とかの悪口を信者に話しました。そんな夫人と結婚した理由は、「こんな女性では一生結婚できそうもないので、哀れに思って結婚してあげた」のだそうです。



　　　

　　　　　『現代の法難① 愛別離苦』 大川隆法著
　　　　　　　２０１１年３月１７日発行
　　　　　　幸福の科学出版　1,470円 （税込）


　


・ このような妻の悪口を『緊急霊言』と称して信者を集め、１回につき５千円徴収して全国同時中継で聞かせたのです。締めくくりには『悪妻封印祈願　大川隆法』という呪いの経文を参加者全員に唱和させました。「汝この世に生まれて来る必要なし（早く死ね）」という内容です。このような『緊急霊言』を１１月～翌１月の間に合計９回も行なっています。９回目に行なった悪口法話は単行本『現代の法難①②』としてまとめ、一般書店に流通させました。一方で『緊急霊言』のお知らせは信者には前日や前々日に届きます。メールに「緊急・重要」と書いてありますので、信者は都合や用事は後回しにして参加します。しかし内容は聞くに堪えない妻の悪口ばかりで、緊急招集して聞かせるまでのものではありませんでした。おそらく大川教祖は別れる妻の事を思い出すたび腹が立って仕方がなく、悪口を言いたくて、聞かせたくて堪らなかったのでしょう。

・ 離婚が不可避になった場合にはきれいに静かに別れれば良いと思います。生徒への影響を考えればその方が適切だったでしょう。ところが大川教祖のやり方は、「大騒ぎをして関係者を集め、妻の悪口を９回も聞かせ、集まった信者に呪詛を唱えさせ、さらには悪口を本にして出版する」というものです。このような人物の理念で創られた学校で、生徒たちはいったいどのような教育を受けるのでしょうか？



* 『現代の法難①』の中に不思議な発言があります。大川氏が幹部職員からのインタビューに答えた内容なのですが、最後が一言が「したがって、現在、私は独身です」という発言で締めくくられます。これ以前の文脈と繋がりませんし、離婚裁判は継続中ですので法的にも独身ではありません。当時、愛人問題への批判が高まった事から、無意識に出た言葉なのかも知れません。


・ 幸福の科学学園は大川教祖を「地球の最高神エル・カンターレ」と位置づけた教育を行なっています。生徒には「大川教祖＝主エル・カンターレ」を毎日礼拝する教育を行なっています。素晴らしい理念を説く創立者が、離婚トラブルに直面すると信者に妻の悪口をしゃべりまくる。そのような人物を神として礼拝する学校で、子供たちの情操にはなんの影響も出ないものでしょうか？





　４．（教育面）　
大川氏、ならびに幸福の科学は嘘の数字、しかも誇大な数字を平気で並べる。生徒も平気で嘘をついたり、根拠のある数字に基づいた思考をしなくなる危険性がある。

・ 幸福の科学は「信者数１４００万人」と自称しています。日本人の１０人に一人以上が信者という計算になります。であれば審議員のみなさんの親戚・友人知人・職場の同僚・ご近所にも数人は信者がいてもおかしくはない数字ですが、実際はいかがでしょうか？

・ ２００９年の幸福実現党立党時、「信者数１１００万人という根拠」について大川教祖が文藝春秋からのインタビューにおいて、このような答え方をしています。

　　「１１００万人というのは、当会の根本経典『正心法語』の発行部数である」

　記者　その教団の組織力を測る指標の一つに信者数があります。
　　　　　　　いま幸福の科学の信者はどの程度ですか？

　大川　ウチは会費をとっていないので、今現在の信者数を確定できないんです。
　　　　　何をもって信者数の基準にするかは各教団の裁量に任されていて、
　　　　　ウチは信者だけに渡される根本経典『正心法語』の発行部数が基準です。
　　　　　一九八六年から現在までの累計部数が一千百万くらいでしょうか。
　　　　　　　　大川隆法インタビュー 「ウチは創価学会より集票力がある」=文藝春秋2009/08

・ 大川氏はこの時点で明白な嘘をついています。地球最高神を名乗り、「嘘はつくな」という教義を堂々と掲げている宗教家なのに、教祖みずから率先して堂々と嘘をついています。嘘の証拠はこれです。


① 幸福の科学は信者になる人には右の「入会申込書」に必要事項を記入の上、提出させています。確かに会費は取っていませんが、だからと言って正確な信者数を確定できないなどという話は真っ赤な嘘です。

② 入会申込書のデータは支部のパソコンから『エリス（EL cantare Information System）』と呼ばれるコンピュータ管理の「信者台帳」に入力され、総合本部に送られます。この台帳でその信者がいくらお布施したか、ご本尊や墓地を購入済みかどうかを管理している訳です。『エリス』を見れば現在の信者数などは一発でわかりますので、「信者数を掴んでいない」などと言う話はありえないのです。




③ 根本経典『正心法語』は装丁の違うものが何種類も存在します。私ですら３種類持っています。特に（エ）の『入会版・正心法語』などは「入会しそうな人がいたら、すぐお渡しして信者にするように」ということで５冊預けられました。ほかにも「外国語版・正心法語」もありますので、発行部数で信者数を語るのはナンセンスなのです。

(ア) 祭壇用・正心法語（１万円）
(イ) 一般的な正心法語
(ウ) 携帯用・正心法語
(エ) 入会版・正心法語 (信者の下の入会者用)





・ それでは現在の「信者数１４００万人」に戻って話をさせていただきます。信者数とともに、幸福の科学は「全国に５００支部」と宣伝しています。となると１支部あたり、
　　　　　１４００万人÷５００支部 ＝ ２万８０００人 / 支部
の信者がいる計算になります。これは町村レベルの人口と言っていいほどの信者数です。重要行事があった場合、１支部あたり２万８０００人もの信者が集まるとでも言うのでしょうか？それぞれの支部は２万８０００人も収容できる広さがあるのでしょうか？それよりも１支部で２万８０００人の信者を管理し、毎月行事を行い、連絡業務をするだけで、町役場の住民課程度のスタッフが必要になります。はたしてひとつの支部にそれだけの機能があるのでしょうか？大津市内に滋賀大津支部精舎(打出浜）と琵琶湖西支部（雄琴４丁目）がございますので、一度視察される事をお勧めいたします。

・ 実は教団には「１支部の信者数が７００人を越えたら２つの支部に分かれる」という活動方針があります。それは「一人の人間、一人の支部長が把握できる人数は４００人が限界」という考え方で運営しているからです。ですので７００人以上の支部は基本的に存在しないのです。幸福の科学の公称支部数は現在５００支部（実際には３００支部）ですので、多めに見積もっても
　　　　　７００人×５００支部 ＝ ３５万人
になります。実際には、
　　　　　３０人×３００支部 ＝ ９，０００人
位の数字が妥当です。「１４００万人」というのは真っ赤な嘘です。審議会の前に信者数の根拠について、データ開示の請求、もしくは信者数１４００万人の根拠の提出、あるいは大津市内の２支部での信者台帳の閲覧を要請する事をお勧めします。どれも絶対拒否します。


・ また大川教祖は「著書９００冊突破！」という事を自慢していますが、実はこれにも嘘があります。現実にはおそらく５００冊程度でしょう。しかもその中にはこのような本が含まれます。
　　Ａ．初期の頃発行したＡ５サイズ８０ページ程度の『小冊子』と呼ばれるもの。
　　Ｂ．過去に絶版にした本のリニューアル本。
　　Ｃ．単行本と文庫本みたいに中身が同じもの。
　　Ｄ．著書の海外向け翻訳本。
　　Ｅ．『会内経典』と呼ばれる信者限定頒布本。
　　Ｆ．学習塾『サクセスＮｏ．１』用の「大川隆法 編著」名義の参考書。
「著書９００冊」のリストの提出を教団に請求する事をお勧めします。絶対提出できません。


・ 有名な話ですが大川教祖は『学歴詐称』を行なった過去があります。初期の著書には経歴に「ニューヨーク大学」と書いてありました。諸々の指摘を受けて現在は「ニューヨーク市立大学大学院」に訂正しています。しかし大川氏がトーメン研修生としてアメリカに滞在していたのは８２年８月～８３年８月までの１年間であり、この間仕事にも携わっていたと自ら本に書いています。「ニューヨーク市立大学」に通ったにせよ、大学院卒ではないはずです。一度教団に何の卒業資格かを確認した上で、ニューヨーク市立大学に在籍記録を問い合わせる事をお勧めします。

　　　
　　　　　　『谷口雅春霊示集』カバーより　　　　　　　　　　　　『現代の法難①』カバーより
　　　　　　　１９８７年１１月２０日発行　　　　　　　　　　　　 ２０１１年３月１７日発行


・ いかがでしょうか？このように数字やデータを軽視して、堂々といいかげんな数字を並べ、教団や政党の運営を行なう創立者です。自分を大きく見せるために平気で学歴詐称を行なう宗教家です。このような校風の学校でどのような生徒が育つのでしょうか？私には「目的達成のためならデータや数字などの改ざんもある程度許される」と考える子供が育つ事を懸念しています。あるいはデータがあるのに選挙で当選できるかどうかの計算すらできない生徒が育つ事を懸念しています。




　５．（実務面）　
大川氏、ならびに幸福の科学は実務ができない。現実的な組織運営ができない。
知識偏重で実務を軽視する生徒が育つ危険性がある。

・ 大川教祖、ならびに幸福の科学教団は実務能力が皆無です。それは幸福実現党の得票数を見れば一目瞭然です。政党立ち上げの２００９年は初めての挑戦ですから仕方ないにしても、普通の人間ならば２回目からは要領が良くなるのが普通です。失敗の原因がわかりますから、多少なりとも得票数を伸ばして当然です。ところが実現党は翌年の参院選で得票数も、得票率も減らしています。これは「学習能力が皆無である」と言っていいでしょう。あるいは「実務を軽視している」と言っても良いでしょう。生徒たちはこのような団体から教育を受けるのです。

・ 実務能力のなさを別の面からご覧ください。私が過去にブログにまとめた記事です。幸福の科学はたかがローカルなマラソン大会すら満足に運営できないというレポートです。ちなみにこの大会の運営責任者は「幸福実現党幹事長代理」という、実務能力がもっとも要求されるポストにある人です。生徒たちはこのような団体から教育を受けるのです。

『大江戸ロードレース』に見る、幸福の科学の評価と実力
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　６．（運営面）　
幸福の科学および幸福の科学学園は大川氏による独裁組織である。
理事会による決議によらず、理事長等の役職者は大川氏の独断で勝手に変更される。

・ 宗教法人（幸福の科学）・政治団体（幸福実現党）・学校法人（幸福の科学学園）の３者は、登記上は確かに独立した別組織です。しかし現実にはこれらの３団体はすべて大川教祖の独裁下にあります。つい最近、学園の理事長が泉氏から九鬼氏に替わりましたが、これも大川教祖の鶴の一声であり、理事会の議決で変更されたものではありません。理事会の議事録の提出を請求する事をお勧めします。

・ 幸福実現党の運営方法を見れば、大川教祖による独裁体制を発見できます。実現党の党員は年間５千円の党費を払いますが、党員には党首選挙などの投票権は存在しません。党則による規定すらありません。党首は常に大川教祖の独断で突然変更されます。２００９年の選挙の際、党首がコロコロ替わったのをご記憶かと思います。また党員には質問権もありません。党大会の開催規定も代議員選出の規定もありません。地方本部の党大会の開催規定すらありません。地方本部長の選出規定も存在せず、本部長は党中央からの任命でいつの間にか決まります。本部長の資質に問題があっても、党員には罷免請求をする権利どころか規定がそもそも存在しません。幸福実現党の党則の提出を請求する事をお勧めします。存在しないので提出できないはずです。

・ こういった状況ですので、学園の理事会も正常に機能していません。理事もある日突然大川教祖の独断によって更迭されますので、責任を取れる人間がそもそも存在しないのです。




　７．（責任面）　
大川教祖、ならびに幸福の科学はこれまで責任を取った事がない。
学園や生徒に何かあっても責任は絶対取らない。

・ 大川教祖は数年前まで現在離婚裁判中のきょう子夫人を「文殊菩薩、ナイチンゲール、アフロディーテの生まれ変わり」として宣伝して来ました。そして「文殊菩薩を祀る施設を創ろう」と呼びかけて『文殊堂』や『文殊館』といった施設建設のためのお布施を集めました。またこれら３人の名を冠した祈願や研修（各３万円）も発表し、信者に受ける事を勧めていました。しかし離婚騒動が発覚すると「きょう子の過去世は実はイスカリオテのユダ、ルシフェルの妻、鳥海山の女行者だった」と認定を変更いたしました。これでは今まで信者にユダを拝ませていた事になります。普通でしたら「認定が間違っていてご迷惑をおかけしました。お布施はお返しいたします」というのが世間の常識です。しかし大川教祖は「私が優しすぎたから、きょう子の言うがままに文殊菩薩の生まれ変わりと言わせておいてあげたんですよ、あっはっは！」とうそぶくだけです。お布施の返還どころか謝罪の言葉すらありません。同様に教団も「大川きょう子」名義の著書を信者にさんざん買わせておいて、「波動が悪いから捨ててください」と言うのみです。回収して代金返済どころか、やはりおわびの言葉はありません。

　 　
　　　　　　　　　　　　　文殊堂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　文殊館
　　　　　　　『来世幸福園パンフレット』より　　　　　　　『幸福の科学教団史2008 法輪、転ずべし』より
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２００８年７月１日発行）
　　　　　　



・ 夫人が「実はイスカリオテのユダの生まれ変わりで稀代の悪女だった」という教義変更は、信者だけではなく国民も欺いていた事になります。幸福実現党（＝実態は幸福の科学の政治部）は２００９年の立党時、きょう子夫人を党首に据えていました。夫人のポスターを覚えている方も多いかと思います。しかし考えてみてください。幸福実現党は国民に対して「稀代の悪女」を総理大臣候補として推薦していた訳です。その過ちについてこれまでに一言も謝罪や説明や弁解はありませんでした。幸福の科学とはこういう無責任な事をする集団なのです。このような集団の理念で育つ学園の生徒たちが無責任にならないという保障があるのでしょうか？


・ 那須本校は栃木県那須町にあります。福島第一原発の事故のあと、栃木県にも放射性物質が飛散し県内の学校では放射能に対する警戒が高まりました。しかし幸福の科学学園では生徒の避難どころか放射線量の測定すら行なっていません。その理由はやはり「大川隆法教祖の鶴の一声」です。教祖みずから『されど光はここにある』という法話の中でこのように言っています。「私は放射能なんか全然心配してなかった。だから学園の方にも『避難なんか必要なし』、『通常通りにやるように』と通告した」、と自慢しています（２０１２年３月１１日、仙台市、日本再建祈念館での法話）。また大川教祖は「放射能は健康に良い」と公言している人物です。同じ法話の中で「ガン治療に放射線を使っているくらいだから、放射能を浴びるとガンも治る」と言っています。しかしどうやら教祖はガンの発生部位に放射線を当ててガン細胞を殺す治療を、「全身に放射線を当てるもの」と勘違いしているようです。この程度の知識で生徒に避難もさせず、線量測定すらさせなかったのですが、こんな人物に子供の教育をする資格があるのでしょうか？一言申し添えるならば、大川氏は「学園の創立者」ですが、理事でも理事長でもありません。生徒と学園に何の責任も持たない人物が、学園経営に絶大な決定権を持っているのです。生徒たちはこのような『無責任』な管理の下で暮らしているのです。




　８．（行動の異常性）　
幸福の科学の教義や理念はともかくとして、
その教義・理念に基づいた教団の行動に異常性が見られる。

・ 幸福実現党は政権を目指す政党です。しかし仮に彼らが政権与党になった場合、どのような政治を行なうのでしょうか？以下をご覧ください。実現党政府はどうやら「祈願による政治」を行なうようです。要するに「雨が降らなければ雨乞い」を、「景気が悪ければ商売繁盛の儀式」といった政治を本気で考えているようです。彼らのＨＰなどから拾った資料です。

　　　　　
　　　　　　　　　　　「幸福実現党謹製・二宮尊徳像」　　　　　　　　　　　　　　「幸福実現党ＨＰ」より
　　　　　この像を飾る事で家庭や会社が繁栄するらしい　　　　　　　　政治研修も霊の指導で行なうらしい


実現党祈願スケジュール表
　（「ユートピア活動推進館ＨＰ」より）

「ヘルメスの政治必勝祈願」、
「坂本龍馬・幸福政治実現祈願」
などの祈願ばかりが目立つ。

・ これらの祈願に本当にご利益があるのであれば問題はないのですが、正直まったく効果がないのです。幸福実現党は２０１０年の参院選の際、『坂本龍馬・幸福政治実現祈願』などの祈願を作り、信者にたくさん受けさせて当選者を出す方針で選挙に臨みました。その結果は得票数・得票率とも前回の衆院選の半分に減少しました（１．（生徒数）参照）。効かない祈願で「神頼み政治」をされたのでは国民はたまりません。教団は「参院選は我々の信仰心が足りなかったから祈願が効かなかった」という説明をしていますが、いざ政権与党になった場合は信者以外の生活も守ってもらわないと困ります。「国民の信仰心が足りなかったから政治がうまく行かなかった」などと言われても困ります。このような考え方をする生徒を創る学校ではもっと困ります。　　


・ 大川教祖はここ数年、霊言をたくさん発表し、「これだけの数を出せるのが本物の証明だ」と言っています。最近では『文豪シリーズ』と名づけて、司馬遼太郎・芥川龍之介・松本清張・菊池寛などの霊言を発表しています。しかし、「司馬遼太郎です」というだけで本物かどうかの証明はありません。司馬遼太郎の名前を権威として使って、自分の言いたい事を言っているだけです。霊言の数で証明するよりも、司馬遼太郎なり芥川龍之介に「あの世に帰ってから作った小説」を発表させれば済む事です。本物でしたら黙っていても司馬ファン、芥川ファンが応援してくれるでしょう。しかしなぜか大川教祖はそのような霊言は一切やらないのです。


・ 大川教祖は古代の霊や宇宙人まで呼び出します。時として古代インド語や宇宙人のウンモ星人語などで霊言を行ないます。しかしなぜかドイツ語もフランス語もギリシャ語も話せません。イエス・キリストを呼び出した時には、ユダヤ人であるイエスがアラム語ではなく、なぜか下手くそな英語でしゃべるのです。幸福の科学の教義では「霊は大川教祖の頭脳にある言語を使って話す」という事になっています。とすると教祖の頭脳には「ドイツ語やアラム語の知識はないが、古代インド語や宇宙語は知識として入っている」と言う事になります。不思議です。（大川教祖の話す『古代インド語』はこちらの２番目で聞くことができます。


・ 大川教祖は英語での講演を数多く行なっていますが、はっきり言って「下手くそな英語」です。ところが大川教祖はご自分の英語に絶対に自信を持っているようです。信者子弟の中高生用に「大川隆法編著・英文法参考書」などをを１００冊以上発行しています。さらには『英会話ベラベラ祈願（イエス・キリスト霊指導、３万円）』という祈願も信者や中高生に受けさせています。しかしまず自分がこの祈願を受けて、ご利益のほどを示した方が良いのではないでしょうか？




　（結論）　

いかがでしたしょうか？元信者の立場から幸福の科学学園の問題点を述べて参りました。はっきり申し上げて、信者数（＝生徒数）と運営資金の問題から学園は１～２年以内に破綻します。そうなった場合、学園の生徒は卒業資格も与えられないまま放り出される事になります。縷々述べたように、幸福の科学は最後まで責任を取るような事はいたしません。英会話のジオスではありませんが、生徒が卒業資格も与えられないまま放り出された場合、建設工事の差し止めによる滋賀県への損害賠償どころの問題ではなく、全国的な一大社会問題となります。同時に安易に開校を認めた貴審議会の責任問題にまで発展します。その時「なぜこんな団体に開校許可を出したのか？」とマスコミから叩かれるのは私学審議会のみなさんです。是非、じっくりと時間をかけた上で、開校の適否を審議される事をお勧めいたします。