ジグスティックに求められるものは、第一にパワー、第二に感度、そして第三に扱いやすさである。この三つの要素がジグのウエイトと狙った水深に合うと、水中をイメージできる理想のタックルシステムが組みあがるわけだ。
ジグの世界では、ガード付きのアーキータイプのものでヘビーカバーを狙うものが以前は主流だったが、フットボールタイプの出現でその世界が広がった。つまりヘビーカバーからオープンウォーターへとエリアが拡張したわけだ。
このトレンドに対応するために、ロッドもそれなりの装備を準備する必要が生じてきた。パワーの細分化という命題が発生してきたのである。
たとえば、1ozのフットボールジグにグラブのトレーラー。こんなリグでボトムを動かすためには、AARDVARKSが生きてくる。1ozにトレーラーともなると、かなりの重さになってくるので、それに負けず、しかもジグの動きをイメージできるティップとバット。さらには、フッキングさせるためのパワーを備えたバットを持っていなければならない。
1ozのジグという極端な例をあげたが、フットボールジグの持っている動きには、ジグ自体のウエイトが大きくかかわっている。ウエイトが重くなればなるほど、動きが速くなるのである。動きというより、落下スピードというべきか。
だからリアクションさせてバイトを取りたい場合は、ジグのウエイトを重くすれば良いわけだ。しかしウエイトを重くさせると、ヘッドが大きくなってフッキングがどんどん難しくなってしまう。
そんな矛盾を解決してくれるのがこのロッド。SVFのパワーが破壊力のあるヘビーウエイトジグを苦もなくコントロールさせ、ガツンとフッキングさせてくれるAARDVARKSの世界は、3/8ozから上のウエイトのジグフィッシングで脚光を浴びてくる。
この軽さとこのパワーはまさに信じられない世界で、まったく新しいフィッシングスタイルを生み出すであろう。