ドラッグストアなどを狙った大量万引き”爆盗”防止へ!その巧妙な手口とは?店側の対策は?〈福島発〉
ドラッグストアなどを狙った大量万引き・「爆盗」の被害が福島県内でも広がっている。
警察と業界が新たな防犯ネットワークを立ち上げ対策に乗り出した。
福島県警本部生活安全 國分政康部長:「早期に『爆盗』に関する情報共有を図り、それぞれの店舗において警戒するとともに、犯人を検挙していくことが何よりも重要であります。」
警察と加盟店が情報を共有し、爆盗を防ごうと発足された「ストアセキュリティふくしまネットワーク」。
福島県内で2019年一年間に発生した爆盗事件は52件で、被害額は505万円にのぼっている。
1件あたりの平均被害額は過去最多の9万7000円。
外国人などによる組織的な大量万引きは店にとっては死活問題。
過去に被害にあった店では…。
ハシドラッグ 橋浦希一専務:「一度に30万円以上、持ち出されたこともあります。そりゃ大打撃ですよ。」
手口としては、犯人は複数で来店し、店員の目や防犯カメラをかいくぐる。
狙われるのは海外で人気がある高額な化粧品や医薬品。
多くは転売目的とみられ、店側でも対策を講じている。
一部の商品は商品名が書かれたカードを設置してレジで引き換えるシステムに変更。
さらに、サプリメントなど、狙われやすい商品には防犯タグをつけるなど対策をしている。
防犯ネットワークにはドラッグストアに加えホームセンターや衣料品店など32社・520店舗が加盟し、業種を超えて防犯体制を強化。
福島県警本部生活安全 國分政康部長:「1件でも多くの被害を未然に防いでいきたいと考えております。」