“新型コロナ患者”宮城県内初受け入れ 国籍や入院先など非公表 県民の反応は…

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新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、宮城県内の病院でもクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で感染が確認された患者を初めて受け入れました。県では、冷静な対応を呼びかけていますが、県民の反応は…。

宮城県 村井 知事

「本日、クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』の乗船者1人を、県内の感染指定病院に受け入れた」

先週金曜の夜、村井知事は集団感染が確認されたクルーズ船の患者1人を県内の感染症指定医療機関で初めて受け入れたことを説明しました。

新型コロナウイルスの患者を受け入れ可能な指定医療機関は、県内に東北大学病院や仙台市立病院、大崎市民病院など7ヵ所。

専用の病床は合わせて29床ありますが、このうち、どこの病院に入院したかは明らかにされていません。

県の担当者

「患者を受け入れた医療機関については、様々な問い合わせが殺到したり業務に支障が出る。医療機関名の公表は、その地域を含めて、風評被害に配慮して公表しない」

この患者について県が明らかにした情報は、「60代の男性」であること、

「ウイルス検査は陽性だが症状は出ていない」こと、

そして「宮城県民ではない」の3点だけ。

国籍や入院先などが明らかにされないことについて、県民からは…。

「非公表」も理解できる派

「そうですね。病院名公表まではいいかなと思いますけど」

「プライバシーの問題なので、その人もいやだと思うので伝えなくていいかなと思います」

「公表すべき」派

「プライバシーだって言われればそうなんでしょうし、個人情報だって言われればそれまでなんですけど、私たちにも個人として知る権利があるのではないか」

「分かることはできるだけ、分かる範囲で、もう少し情報を出してもらった方がいいと思う」

県によりますと、この週末で、新型コロナウイルスの県の相談窓口には287件の電話があり、クルーズ船の患者を受け入れた病院名の公表を求める意見もあったということです。

村井知事は、県民に冷静な対応を呼びかけた上で、「今後も国から受け入れ要請があった場合」については、こう述べました。

宮城県 村井 知事

Q.要請あったら受け入れる?

「はい。国民の義務として受け入れるべきと考えている。不要に怖がる必要はない。正しく怖がるべきだと思う」

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