金メダルを手にほほ笑む川井梨紗子(右)、友香子姉妹
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ニューデリーで開催されたレスリングのアジア選手権で優勝した東京五輪代表の女子57キロ級・川井梨紗子(25)=ジャパンビバレッジ、62キロ級・友香子(22)=至学館大=姉妹ら女子代表が23日、帰国した。国際大会で初めてダブル優勝を果たした川井姉妹は成田空港で「まだ上がある。五輪で一緒に金メダルを取る」と声をそろえた。
特に友香子にとって実り多き大会となった。初戦で2連敗中の世界女王のチニベコワ(キルギス)に終了間際の得点で逆転勝ち。「内容的にはよくないが、五輪までに1度は勝っておきたかった」。五輪金メダルへ、最大のライバルをここで撃破した意味は大きい。
五輪2連覇を目指す梨紗子も視界良好だ。今大会では「ここまで(反則を)取らないのかというくらい指をつかまれた。私に対する対策がたぶん指をつかむこと」。対戦相手は反則スレスレの手段で梨紗子の組手を封じようとしてきたが、落ち着いて勝ち切った。
五輪前に姉妹そろって出場する大会は今回が最後となりそう。梨紗子は「2人そろって初めて金を取って、あらためて五輪でという気持ちになった」。最強姉妹は夏の大勝負を見据えている。
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