米ラスベガスで行われたボクシングのWBCヘビー級タイトル戦、ワイルダー―フューリーのメガマッチを放送したWOWOWでは、WBAミドル級王者の村田諒太(34)=帝拳=がゲスト解説した。フューリーが2018年12月の初対戦時と同様に足を使って判定勝ちを狙うという下馬評とは裏腹に、鋭く重い左ジャブを突いてプレッシャーをかけ、積極的にKOを狙って仕留めた展開に大興奮だった。
「予想を裏切られる面白さ。前に出てワイルダーのパンチを殺す作戦を取れるなんて、なんて頭のいい選手かと。若いころに海外のボクシング試合を見ていたときのような興奮でした」と、村田。
自身も4階級王者アルバレス(メキシコ)、IBFミドル級王者で元同級3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)という強打のスーパースターとの対戦プランが進行中。「ジャブの大事さ、プレッシャーをかける重要性をあらためて感じた試合。刺激になりました」と、この日見たものを自らのボクシングにも生かす決意だった。
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