チェック済み情報まとめ(国内編ー)[構築中]

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特設サイトのトップへ(2月3日6時開設、2月23日07時10分最終更新)
ここでは、新型コロナウイルスに関連して主に国内で広がっている疑義言説・真偽不明情報のうち、国内のメディア等によりファクトチェックが行われたものや、それに類する検証記事を紹介します。 詳しい説明 
いずれも、 検証の内容は記事掲載時点のものです。また100%正しいとも限りません。最新情報にもご注意ください。 

ウイルスの特徴、予防、治療法

(検証記事の新着順)

エアロゾル感染を確認。要するに空気感染
ーまとめサイトからSNSに拡散

バズフィードによる検証結果 誤り

報道ではエアロゾル感染について『可能性』が言及されているだけで、現時点では確認はされていない。(感染症の専門家、岩田健太郎医師によると)咳やくしゃみなどによって感染が広がる「飛沫感染」よりは感染の範囲が広がるとはいえ、恒常的に感染の広がりが認められるものではなく「空気感染」とは別物。 ファクトチェック記事
新型コロナ「エアロゾル感染を確認。要するに空気感染」は誤り。ネットで不安と誤解が拡散(BuzzFeed Japan 2020.2.10)

 

ウイルスはアルコールでは消毒出来ないというのが通説です
ーツイッターで拡散

J-CASTによる検証結果 判定なし

ウイルスの種類によってはアルコール消毒の効果に差があるのは事実だが、厚労省はアルコール消毒は効果がないという情報は誤りで、アルコール消毒を呼びかけている。WHO特設サイトも「アルコール消毒剤か石けんと水」で手を頻繁に洗うよう勧めている。
新型コロナ予防に「『アルコール消毒は効果がない』は誤った情報」 厚労省が注意呼びかけ(J-CAST 2020.2.6)

 

新型コロナウイルスに『HIV(エイズウイルス)』のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見
ー2月1日、まとめサイトからSNSに拡散

バズフィードによる検証結果 誤り

免疫学やウイルス学を専門とする峰宗太郎医師によると「HIVのあるタンパク質のごく一部の配列に似てはいるが、似ている部分は非常に短く、偶然に生じた配列である可能性がある」「類似が指摘されている配列は、とても短いアミノ酸配列であり、多くの生物から同じような配列は見つかる」 ファクトチェック記事
新型コロナウイルスは「飛沫感染するエイズウイルス」は誤り。専門家「多くの生物から同じような配列は見つかる」(BuzzFeed Japan 2020.2.5)

 

感染者の発生状況

(検証記事の新着順)

新型肺炎感染者、国内で400人超す
ー2月16日、時事通信

インファクトによる検証結果 ミスリード

国内での感染者が400人であるかのような印象を与えるが、実際は外国籍クルーズ船内感染355人や、中国・武漢などからの渡航者、帰国者らが含まれた数字であり、国内での感染が判明したのは30数名である(2月16日現在)。見出しや記事には内訳が記されておらず、誤解を与える可能性がある。【2月16日時点の情報】 ファクトチェック記事
[新型肺炎FactCheck] 「感染者 国内で400人超す」報道はミスリード(INFACT 2020.2.17)

 

(旭川市内で)飲食店で感染者が出た / 病院に入院しているらしい
ー(1月下旬ころから)ツイッターなどで拡散

北海道新聞による検証結果 デマ

市保健所はいずれの情報も否定【2月14日時点の情報】
「飲食店で」「病院に」…新型肺炎デマ 旭川でも拡散(北海道新聞 2020.2.14)

 

(新宿歌舞伎町の)大久保病院で / 成田のイオンで(感染者が出た)
ー(1月下旬ころから)ツイッターなどで拡散

バズフィードによる検証結果 誤り

「成田のイオン」についてはイオンモール担当者が「デマ」と否定。千葉県もそうした情報は入っていないと否定。「大久保病院」についても同院が事実無根と否定し、疑い例の患者の診察も受けていないという。東京都も「2月以降、都として感染者が出たという発表はしていません」と語った。【2月7日時点の情報】 ファクトチェック記事
「歌舞伎町の病院で…」「成田のイオンで…」相次ぐコロナ感染のうわさは事実無根(BuzzFeed Japan 2020.2.7)

 

当局の対応、その他政治的な言説

(検証記事の新着順)

日本 陰性の場合8万円自己負担 陽性の場合は国負担
ー2月17日ごろ、ツイッターで拡散

ジェイキャストによる検証結果 誤情報

厚労省結核感染症課の担当者は21日、J-CASTニュースの取材に「新型コロナウイルスの検査は現時点で行政検査となっており、費用も行政負担になるので全て公費でまかなわれます。『自己負担8万円』というのは明らかに間違いです」と説明した。
「新型コロナ検査は自己負担8万円」、なぜ誤情報は拡散されたのか(J-CAST 2020.2.21)

バズフィードによる検証結果 誤り

新型コロナウイルスの任意検査は実施されていない。検査を受けるのは「渡航歴や患者との接触歴などから、都道府県が必要と判断した場合」。厚生労働省結核感染症課の担当者によると、この場合の検査費用は陰性・陽性に関わらず公費負担となり、無料だ。 ファクトチェック記事
「新型コロナの検査費用、陰性なら8万円自己負担」は誤り。現状では「無料」です(BuzzFeed Japan 2020.2.19)

 

新型コロナで「戦々恐々とする中」玉城デニー知事が踊った
ー2月8日ごろツイッター(動画つき)で拡散(削除済)

バズフィードによる検証結果 誤り

玉城知事が瑞慶覧市長とカチャーシーを踊ったのは事実だが、それは1月25日のことで、クルーズ船が那覇に停泊した2月1日よりも前だ ファクトチェック記事
新型コロナで「戦々恐々とする中」玉城デニー知事が踊った、は誤り(BuzzFeed Japan 2020.2.12)

 

(新型肺炎の)高リスク国の第2位が日本となったのは、安倍政権が入国規制をしない為。
ー1月29日、ツイッターで拡散

インファクトによる検証結果 誤り

新型肺炎のリスクに関する論文の中のランキングで日本が2位になったのは事実だが、これは2018年の春節期間に中国から各国へ渡航した人数のデータを元にしていて、2019年末に発生した新型肺炎に政権がどう対応したかとは関係がない。 ファクトチェック記事
[新型肺炎FactCheck] 感染リスク2位が日本になったのは「入国規制しないため」は誤り(INFACT 2020.2.5)

 

 

社会や経済への影響

東京オリンピックが中止される
ー1月29日ごろ「BUZZAP」を発信源として拡散

共同通信による検証結果

(2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会)「中止は検討していない」と完全否定した。(共同通信)
(元の記事が参照した)DPA通信は東京オリンピックが中止される可能性については一切報じていない。実際に報じられたのは、飽くまでIOCがWHOと連絡を取り合って新型コロナウイルスへの対策を検討しているところまでだ。(ハフポスト)
新型肺炎で五輪中止のデマ拡散 五輪組織委が完全否定(共同通信 2020.1.30)

その他の検証結果

「新型肺炎でオリンピック中止」デマ拡散 組織委が否定(朝日新聞 2020.1.30)
ファクトチェック 新型肺炎で「東京五輪中止」の情報、なぜ拡散? 組織委は「検討していない」(毎日新聞 2020.1.30)
「東京オリンピック中止」という情報が拡散。組織委員会は「事実ではない」と回答(ハフポスト 2020.1.30)

 

その他様々な言説・うわさ

新型コロナウイルス発生から武漢市の封鎖までの間に、同市民が「移動した痕跡を元にマップ化」としたとする画像
ー2月12日ごろ、ツイッターで拡散

バズフィードによる検証結果 誤り

画像はあくまで移動ルートの可能性を示し、「世界中の旅客機の航路を示したイメージ画像」で「移動した痕跡を元にマップ化」とするのは誤り。投稿者は「単にグローバルな航空ネットワークを示すイラスト画像」と説明した。 ファクトチェック記事
中国・武漢市民による市封鎖までの「移動した痕跡を元にマップ化」は誤り 新型コロナめぐり拡散(BuzzFeed Japan 2020.2.15)

 

死体を燃やした時に発生する二酸化硫黄(亜硫酸ガス)の濃度が武漢周辺で大量に検出された
ー2月9日ごろツイッターで拡散

インファクトによる検証結果 誤り

根拠として提示されたのは気象予測サイトの予測値で、日々の排出量の変動が反映されるものではない。1万4000体の遺体を燃やしてもそれほど高濃度のSO2は排出されないという複数の専門家の指摘が出ているし、武漢付近で予測された高いSO2濃度は、発電や工業活動によって十分に説明可能である。 ファクトチェック記事
[新型肺炎FactCheck] 「遺体を燃やすと出る二酸化硫黄 武漢で大量検出」は誤り(INFACT 2020.2.17)

バズフィードによる検証結果 誤り

濃度のソースとされているのは「Windy.com」というサイトのデータだが、これはリアルタイムの情報ではなく、あくまで「予測」だ。仮に遺体が燃やされていたとしても、「Windy.com」では、二酸化硫黄のリアルタイムの濃度を確認することはできない。 ファクトチェック記事
「武漢で死体を焼やすと発生するガスが大量検出」は誤り。新型コロナめぐり世界で拡散(BuzzFeed Japan 2020.2.15)

 

新型コロナウイルスで「北京封鎖」
ー2月9日ごろ、ツイッターで拡散

バズフィードによる検証結果 ミスリード

部分的規制の情報はあるが、「北京が封鎖されたという事実はない」(外務省中国・モンゴル第一課の担当者)、「北京が封鎖されたという情報は入ってきていない」(駐日中国大使館の広報担当者)と回答。【2月12日時点の情報】 ファクトチェック記事
新型コロナウイルスで「北京封鎖」はミスリード。日本のメディアが報じない事実として拡散(BuzzFeed Japan 2020.2.12)

 

 

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