ドラゴンについて
ファンタジーにおける戦術考察、第一回目はファンタジーの代名詞、ドラゴンについて考えてみることにする。
まずドラゴンと聞いて真っ先に驚異的だと思える点はその機動力である。
地を這う龍というものも存在するが一般的に思い浮かぶのはワイバーンなど空を飛ぶことが出来るものである。
そのため制空権を握られるため非常に厄介である。
速度については飛行機の速度で飛ぶと考えると時速800キロ前後、鳥の飛行速度から考えると時速150キロ以下(ただし急降下の場合約300キロは出る)となる。
また翼竜として思い浮かぶプテラノドンは最高速度が時速50キロ、巡航速度が30キロ前後なのでそれを加味して考えると最高速度が時速100キロ、巡航速度が時速50キロくらいで動くイメージが一番無難だろう。
まあ、それでもふざけた速度だ。
馬の速度が通常40キロ、最高速度が時速60キロ、位なのでその速度の速さが伺える。
正直古代の戦術でそんな速度でしかも制空権を握っている生物に対して勝てる気がしない。
次に驚異的だと思われるのは火を吐くという点だ。
我々が一般にイメージするドラゴンはたいてい炎を吐く。
魔法的な力で炎を吐くのか、それとも油袋みたいなものを持っていてそれに点火することで火を吐くのかは個人のイメージによるが、油を吐く場合、一般的に存在する火炎放射器の射程が30メートル、車載用で100メートル前後なのでその場合だと80mくらいは飛ぶことになる。
魔法的な力で炎を放つ場合、イメージしにくいのでおおよそ大砲くらい飛ぶと推定すると、大砲は種類にもよるが1万メートルから10万メートルくらい飛ぶので反動等も考えるとドラゴンの体躯的に1万m前後といったところだろう。
ただ視界の影響もあるため1キロメートルくらいがちゃんと狙える限界だと思われる
以上の考察からドラゴンのスペックはそれぞれ以下のとおりで今後は考えることにする。
・完全ファンタジー系ドラゴン(魔法とか使うやつ)
最高速度 時速500キロ
巡航速度 時速300キロ
有効攻撃射程 1キロメートル
・ちょっとリアルよりドラゴン(現実の物理法則にある程度従うやつ)
最高速度 時速100キロ
巡航速度 時速50キロ
有効攻撃射程 100メートル
■完全ファンタジー系ドラゴンと戦う場合
この場合コチラ側も魔法等の能力を有している可能性が高いため、ある程度対策が打ちやすいがそれでも凄まじい力が必要となる。
・単独、あるいは少数のパーティで戦う場合
単独、あるいは4、5人程度のパーティで戦う場合はこれに対抗出来るだけの機動力がそもそも必要になるし、それくらい機動力があればそもそも魔法的な力でバリア的なものを張って攻撃を無効化することが出来るだろう。
・多人数で戦う場合
数百人単位で戦う場合はおそらくテルシオのような陣形を組みそれを迎え撃つ形で戦うのが一番理想的だと思われる。
テルシオは方陣を基本とした陣形で、各辺や四隅に銃兵を置き、その真中に衝撃力に強い槍兵を置く陣形である。
これは防御に優れた陣形であるため向こうから攻撃してくるドラゴンを迎え撃つのに適していると言える。
ファンタジー系の場合は各兵士も魔法を使えると考えられるため、それを考え、各辺に壁役となる兵士を置き、その中心に魔法に特化した魔術師を置いた方陣を組む。
ドラゴンの突撃に対しては壁役の兵士がそれを支え、遠距離からの攻撃に対しては魔術師が防御魔法なり何なりを使う。
こちらからの攻撃は中央にいる魔術師達による合成魔法的な何かを使うと言った戦術になる。
・まとめ
少ない人数で戦う場合はそもそもそいつらが化物みたいなスペック持ってるので余裕。
多人数の場合はバフを利用し敵を迎え撃つように戦い、敵の機動力を殺せ。
■リアルよりのドラゴンと戦う場合
この場合コチラ側は魔法的な力を有していることが限りなく少ない。
そのためまず間違いなく負ける。
まあファンタジー系よりはスペックが低いのでなんとかならなくもないが、こちらの戦力も低いのでまず無理だろう。
・単独、あるいは少数のパーティで戦う場合
無理だ。諦めろ。
あるいはレシプロ機以上の飛行機を持って来い。
飛行機があるくらい技術が発展してるならそれなりに高性能な銃火器も存在すると考えるのが自然である。
機関銃の有効射程は約2キロメートル位なので飛行機に積んで移動しながら打つことを考えると1キロメートル以下くらいが妥当だろう。
なのでこちらのほうが機動力では勝ってる上に射程距離でも勝てているので一応勝てる。
・多人数で戦う場合
多分こちらのほうが絶望的。
万全に勝ちたいなら対空砲と機関銃が必要になる。
それらがあればなんとか善戦できるだろう。
ただし、ここではそれが存在しない中世的な世界を想像して考えることとする。
まあ、馬並みの機動力を持ち圧倒的な制空権を誇り、更に象並の防御力があるので正直勝てる気がしないが一応考える。
防御については絶望的だ。全面に気休め程度に槍兵をおいて突撃に備えるのがせいぜいだろう。
空から回り込まれるともうお手上げ逃げるしかない。
攻撃方法はクロスボウ、バリスタと言った弩、カタパルト、マンゴネルなどの投石器などが主流になるだろう。
だが、どうイメージしても相手の機動力的に当たらないわな。
城みたいな陣地に罠張って全滅覚悟で誘い込む用に戦うのがやっとだと思う。
・まとめ
ドラゴンには手を出すな。
どうしても戦いたいなら内政チートなり何なりして技術を十分に発展させてから戦え。
思いついたら適当にファンタジーの戦術考察していくから今後ともヨロシク。
なんか考察して欲しいモンスターとかいれば感想欄に書いてね。
まあ気が向けば適当に考えるよ。
ではまた次回。