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【ラグビー】

終了間際の逆転PGで…トヨタ劇勝「プライド取り戻す大事な試合、大きな勝利」姫野主将も吠えた

2020年2月22日 21時41分

試合終了間際、相手の反則を誘い、喜ぶ姫野(中央)らトヨタ自動車フィフティーン

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◇22日 ラグビートップリーグ第6節 トヨタ自動車20-18クボタ(パロマ瑞穂ラグビー場)

 ラグビーのトップリーグ(TL)第6節第1日は22日、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場などで7試合を行い、2勝3敗と黒星が先行するトヨタ自動車は1敗のクボタに試合終了間際の劇的な逆転PGで20―18と競り勝ち、日本選手権(5月23日開幕)に出場できるトップ4争いに踏みとどまった。

 トヨタは後半39分に17―18と逆転を許した直後のキックオフ。途中出場のプロップ吉田が密集で相手ボールに絡み、ペナルティーを得た。試合終了のホーンが響いた後、SOクロニエがほぼ正面のPGを決めると、選手たちはまるで優勝したかのように喜んだ。

 「最後までトヨタのラグビーを体現してくれてありがとうと言ってくれて…」。立役者の吉田はクロニエに抱き寄せられると涙ぐんだ。直前までタックルで反則を取られたり、持ち味のスクラムで圧力をかけられたりと、逆転される引き金のプレーをしてしまい、悔やんでいた。前節のサントリー戦は60失点の大敗。「先週とやることは変わりなかったが、今週は気持ちが変わった。粘り強いディフェンスも続けられた」

 「トヨタのDNAはフィジカル」とフランカー佐藤が言うように、チームは今週から人と人がぶつかる接点のプレー強度をぐっと上げた。先制点となるトライを挙げた姫野主将は「練習に対する心構えから自分たちの足元をもう一度、再確認した」と言う。

 この日は冷たい雨が降る中、何度も相手に激しく体をぶつけては鈍い音をスタンドに響かせた。「一人一人がベスト・オブ・ベストを出した。自分たちのプライドを取り戻す大事な試合、大きな勝利となった」と姫野主将。新体制のもと、ボールを動かす新しいスタイルに取り組むトヨタ。3敗を喫し土俵際に追い込まれ、気づかされた原点回帰。浮上のきっかけをつかんだかもしれない。

 

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