◆新日本プロレス「中西学引退記念大会」(22日、東京・後楽園ホール)観衆1720=札止め
“野人”中西学(53)が引退試合で完全燃焼した。新日本プロレスは22日、東京・後楽園ホールで「中西学引退記念大会」を開催した。
メインイベントで中西は、天山広吉、小島聡、永田裕志と組んでオカダ・カズチカ、棚橋弘至、飯伏幸太、後藤洋央紀と対戦。最後は棚橋のハイフライフローで中西は壮絶に散った。
試合後のセレモニーに坂口征二相談役(78)、専大レスリング部の先輩でプロレス界にスカウトしてくれた衆院議員の馳浩氏(58)、長州力(68)、デビュー戦でタッグを組んだ藤波辰爾(66)が登場。坂口氏は「中西、ご苦労さん。長い付き合いでよく飯食いましたし、よく飲みに行った。本当、頑張ってくれた。第二の人生頑張ってください」とねぎらった。
続いて馳氏は「彼の出身の専修大学OB会長としてやって参りました。みなさん本当にありがとうございました」とファンに感謝した。そして「実は今日、初めて最初から最後まで観客席で新日本プロレスを見させてもらいました。中西、面白かったよ。良かったよお前。たくさん、選手のみなさんがいる中でお前、一番デカイな。中西だけなんです、サポーターしてないのわ。デビューから今日まで見させて頂きました。最後までいい体を作ってサポーターもしないでしっかりとリングの上で戦えることができたのもオヤジとおふくろ、それからお客さんのみなさんのおかげです。本当にありがとうございました」と言葉を贈った。
その上で「で、これからどうするの?」と中西に質問し「何か言いたそうにしてますけどあとは来週のインタビューでもごらんいただきたいと思います。体に気をつけてたまには大学の道場にも遊びに来てください」と話した。
次にリングインした長州は「中西、本当におつかれさま」とねぎらった上で「馳先生も言った通り本当に専修大学…」と滑舌が悪く聞き取れないメッセージを送った。大先輩の言葉に恐縮する中西の姿に「どうしたんだお前」と笑った。それでも「本当にゆっくりして治療に専念してください。わかりましたこれで」とねぎらった。最後に登場した藤波は「中西お疲れさま。まだまだすごい体しているのになぁ。こんないい体して先に引退したらオレ引き際、困るじゃないか」と笑わせ「でもこれからの中西にオレは期待しているからお疲れ様」とメッセージを送っていた。
2・22後楽園大会の全成績は以下の通り。
▽第1試合(タッグマッチ20分1本勝負)
ゲイブリエル・キッド、〇タイガーマスク(7分21秒、タイガースープレックス)上村優也●、辻陽太
▽第2試合(8人タッグマッチ20分1本勝負)
鈴木みのる、〇タイチ、金丸義信、エル・デスペラード(9分51秒、聖帝十字陵)矢野通、コルト・カバナ、田口隆祐、ロッキー・ロメロ●
▽第3試合(6人タッグマッチ30分1本勝負)
SANADA、〇高橋ヒロム、BUSHI(10分49秒、LAT→片エビ固め)トーア・ヘナーレ、YOH●、SHO
▽第4試合(8人タッグマッチ30分1本勝負)
〇ジェイ・ホワイト、バッドラック・ファレ、タマ・トンガ、タンガ・ロア(9分30秒、ブレードランナー→体固め)ジュース・ロビンソン、デビッド・フィンレー、真壁刀義、本間朋晃●
▽第5試合(6人タッグマッチ30分1本勝負)
〇内藤哲也、鷹木信悟、EVIL(12分13秒、デスティーノ→片エビ固め)石井智宏、YOSHI―HASHI●、ウィル・オスプレイ
▽第6試合(中西学引退試合8人タッグマッチ60分1本勝負)
オカダ・カズチカ、〇棚橋弘至、飯伏幸太、後藤洋央紀(18分03秒、ハイフライフロー→片エビ固め)中西学●、天山広吉、小島聡、永田裕志