黒髪をポイントでブリーチするインナーカラー。
髪型のアクセントにもなりカワイイですよね。
美容室でインナーカラーをお願いするのもいいですが、ポイントさえ分かっていれば自分でもできます。
今回は、そんなかわいくてオシャレなインナーカラーを、セルフで行う方法を現役美容師の知識を活かして紹介します。
インナーカラーにもいくつか種類がありますが、今回は代表的な、耳に欠けた時にアクセントとして出てくるインナーカラーを2種類紹介。
ロングやショートヘアに染めるとどんなヘアカラーになるのかなども合わせて説明しますね。
目次 [表示]
カワイイカッコいいインナーカラー
インナーカラーってどんなもの?
インナーカラーとは、髪の毛の内側(インナー)の色を変え、アクセントのついたヘアカラーにすることです。
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この写真のように、暗い髪の毛の内側をブリーチで明るくヘアカラーすることをインナーカラーと言います。
ブリーチで髪の内側を明るくするだけでなく
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この写真のように、明るい髪の内側を暗くしたり
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この写真のように、内側一部分の色を変えてヘアカラーすることもインナーカラーと言います。
どの色を組み合わせるか、どの部分に染めるかで表情が変わります。
今回は、セルフでも染めやすい暗い髪の内側を明るくするインナーカラーを紹介しますね。
ブリーチは必要?
インナーカラーにブリーチは必ずしも必要というわけではありませんが、ブリーチしないと目立ちません。
コチラの記事では、ブリーチなしでインナーカラーを作りました。
ブリーチをしないで、明るい茶色にするインナーカラーもありますが、全体的になじんでしまい、
「こんなのインナーカラーじゃない」と感じるはずです。
インターネットで「インナーカラー」と検索してでてくる画像の9.9割はブリーチを使っています。
人気の高いインナーカラーの作りかた
今回は、仕事でも依頼を受けることの多いインナーカラーを紹介します。
インナーカラーを選ぶうえで一番大切なのは、「場所」と「範囲」です。
この2つのバランスのとり方で、表情が決まります。
耳上だけインナーカラー
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コチラは耳の上だけのインナーカラー。
イラストはブリーチをする範囲です。
耳にかけたときに表情が出てきます。
ただ、耳の後ろまで染めていないので、後ろから見たときにはほとんど見えません。
耳後ろだけインナーカラー
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コチラは耳の後ろだけをブリーチしたデザイン。
耳の上はブリーチしていないので、髪を下ろすとほとんど隠れて見えなくなります。
「たくさんブリーチして目立ちすぎるのはちょっと…」という方にはおススメです。
髪を結んだり、耳にかけたときに見えます。
耳の上と後ろをインナーカラー
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コチラは耳上から耳後ろまでをつなげてブリーチしたデザイン。
範囲も大きいので、目立ちやすいのが特徴です。
下ろしてもインナーカラーを目立たせたい人におススメです。
今回はその中でも人気の高い「耳後ろだけ(目立たせたくないけど入れたい)」と「耳上から耳後ろをつなげる(しっかりインナーカラーを入れたい)」染め方を紹介します。
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セルフで簡単インナーカラーの作り方
今回はこの髪の毛を使って2種類のインナーカラーの作り方を紹介します。
まずは、セミロングで作って、そのあとボブにカットした時のデザインも見ていきます。
用意するもの
- ブリーチ
- ヘアカラー(色を入れる場合)
- ヘアカラー用グローブ
- 髪を分けとるクシ(片側が細くなっているもの)
- ヘアクリップ4~6個
- 汚れてもいい服
- 汚れてもいいタオル
ブリーチ
インナーカラーを目立たせるためにも、必ず使いましょう。
ブリーチなしで染めても、ほとんど目立ちません。
ブリーチ選びのポイントは、抜けの良いブリーチを使うこと。
抜けの悪いブリーチだと、手間も時間もお金もかかって無駄です。
1回でもしっかり明るくなるブリーチがおススメです。
ヘアカラー
ブリーチで色を抜いた後に色を入れる場合は用意しましょう。
市販のカラーなどでもいいのですが、安全性の高いカラーバターもおススメです。
あくまでトリートメントなので、しっかりとブリーチで抜かないと色が入らないのですが、髪が傷まず頭皮にも安全です。
ヘアカラーグローブ
ブリーチを使う時は必ずグローブをしましょう。
ビニール製のブカブカペラペラ手袋だと破れることがあります。
できればゴム製の手にフィットするゴム製がおススメです。
ゴムにアレルギーのある方はラテックス製を使いましょう。
ブリーチは、素手で触るとヤケドしたように白くなります。
水すら刺激になるほど皮膚が傷むので、必ず使いましょう。
リングコーム
リングコームと言うのは、片側が細くなったクシのことです。
100均で売っています。
細くなっている部分は髪を分けとるのにとても便利。髪が絡んだ時も、クシとして使えるので一本あると重宝しますよ。
ヘアクリップ
美容師はダックカールと呼んでいますが、ジャマな髪をまとめるときに便利です。
プロ用にこだわらなければ100円均一で売っています。
合計4個あれば足りるかな…6個あれば安心です。
汚れてもいい服
体にブリーチが飛んでしまうと危ないので、汚れてもいい服を着ましょう。
ブリーチが服に付くと色が抜けてしまいます。
「捨ててもいい」ような服が理想です。
お風呂場でカラーするのであれば、ブリーチがもし体に付いたらすぐに洗い流すように気をつけてください。
汚れてもいいタオル
余計なところにブリーチやカラーが付いたときに拭き取ったり、服に付かないようにするために使います。
洋服と同じように、脱色されてしまうので汚れてもいいタオルを用意しておきましょう。
真っ白なタオルならブリーチが付いても色が変わりません。
耳上~耳後ろをインナーカラー
まずは下ろしても目立つ耳上から耳後ろまで染めるインナーカラーで染めます。
①髪の毛を分け取る
まずはこの写真のように耳の上から、耳のうしろまでを分けとります。
この時のポイントは、分け取る部分をジグザグにするということ。
ジグザグにわけることで、下ろした時に髪が馴染みます。
髪の毛を分ける時の注意点は、分け取る厚さに注意する。ということ。
今回は横の部分が3~4cmの厚さで髪の毛を分け取っていますが、
この写真のように、厚く分け取ると仕上がりのインナーカラーも、より目立ちますし、
この写真の様に、薄くするとインナーカラーは少なく目立ちにくくなります。
大きすぎると、インナーカラーというよりはツートーンカラーになってしまいますし、少なすぎるとほとんど見えなくなってしまうので、
分け取る範囲には注意してください。
②ブリーチを塗る
ブリーチを付ける時のポイントは、少ない量でカスカスに塗るのではなく、ある程度タップリとしっかり塗ることです。
この写真の様に量をしっかり塗ることでムラになりにくくなります。塗り過ぎてしまうと余計な部分に垂れてしまうのでほどほどに。
そしてもう一つのポイントは、キッチリ根元まで付けずに、根本の近くは少しぼかすように塗ること。
根元までキッチリ塗るのもキレイだと思いますが、
地肌へのダメージを少なくできるということと、ぼかして塗ることで、生えて来た時にブリーチとの境目がラインになるのを防げます。
具体的にはこの写真のような感じ。
根元までキッチリぬらずに、少し空けてなじませる感じです。
ブリーチが頭皮に付かなければ、地肌がダメージを受けずに済みますし安全です。
指の先で揉み込むように付ければブリーチをぼかしながら塗れますよ。
コチラがブリーチを塗ったあとの写真。
ブリーチを塗ったらラップで包みましょう。
ブリーチが乾燥すると効果が弱くなります。乾燥を防ぎ、余計なところにつくのを防ぐことができます。
③放置時間の目安は40分~1時間前後
ブリーチを放置する時間の目安は約40分前後です。
ブリーチは、抜けの良さが一番発揮されるのが40分と言われています。
そのあと時間を置いても色は抜けますが、抜けが悪くなるのに髪はどんどん傷む状態に。
さらに明るくするなら、一度流してから塗りなおすと効率よく明るくできますよ。
今回置いた時間は50~60分です。
ブリーチは1回だけにするつもりだったので、少し長めに時時間を置きました。
④仕上がり
コチラが仕上がりです。
横からみると隠れて見えますが、耳にかけると
この写真のように目立ちます。
耳の上もブリーチされているので、
この写真の様に、正面から見た時も目立ちやすくなります。
耳後ろだけをインナーカラー
では次に耳後ろだけインナーカラーする方法です。
耳の上は染めないので、目立ちにくいのが特徴。
耳に髪をかけたときに表情がでてきて、髪をおろしていると正面からはほとんど見えません。
①髪の毛を分け取る
先ほどの耳上からのインナーカラーと違い、この写真の様に、耳の後ろだけを分け取ってインナーカラーをしていきます。
この写真の範囲ですね。ギザギザに分け取るのは変わりません。
②ブリーチを塗る
ブリーチを塗る範囲が少ないので、ブリーチの量も少なくていいのですが、それでも余裕をもって作りましょう。
カスカスで塗るとムラになりやすくなります。
コチラがブリーチを塗り終った写真。
先ほどと同じように根元の近くはぼかすように付けています。
塗り終ったら余計なところにブリーチが付かないようにラップを巻いておきましょう。
③放置時間の目安は40分~1時間前後
ブリーチの放置時間の目安は変わりません。
今回も耳上からのインナーカラーと同じように50~60分時間を置いてシャンプーします。
④仕上がり
コチラがブリーチが終わった写真。とても明るいですが、
この写真のように、上から髪の毛を被せるとインナーカラーはほとんど目立たなくなります。
髪の毛に毛流れができたり、少しかき上げた時にインナーカラーが出てくる。という入れ方なので、普段おろしている時はほとんど見えないですね。
後ろで結んだ時には、かなりハッキリと見えます。
見え方それぞれの違い
コチラが正面からみたときの耳上~耳後ろまでのブリーチと、耳後ろまでのブリーチの比較です。
髪をおろしているときでも、耳上からのインナーカラーは目立ちますね。
耳後ろのインナーカラーは奥にほんの少し見える程度です。
こちらは耳上から耳後ろまでのインナーカラーの毛先。
上から被る髪の毛でほとんど隠れていますが、広い範囲に明るい髪の毛が目立ちます。
コチラは耳後ろだけのインナーカラー。
ポイントでほんの少し明るい髪の毛が目立つような仕上がりですね。
まぁどちらも巻き髪などをしないとハッキリと目立ちませんね。
ボブヘアのインナーカラー
先ほどの髪をボブに切ったので、長さの違うスタイルのインナーカラーを見ていきましょう。
コチラがボブヘアにインナーカラーの写真です。
セミロングと同じように、正面から見た時のインナーカラーは耳上からの方が目立ちますね。
コチラが耳上からのインナーカラーの写真。髪の毛をおろしていても明るい部分が目立ちます。
コチラが耳にかけた状態。
耳にかけるとさらにインナーカラーが目立ちますね。
コチラは耳後ろだけのインナーカラーの写真。
ワンポイントのインナーカラーで、髪の毛をおろすとほとんど見えません。
コチラが耳にかけた状態の写真。
顔まわりが暗いままですが、耳にかけるとインナーカラーが目立ってきます。
「少しだけ目立たせればいい」という方には向いていますね。
ヘアカラーを塗っても塗らなくてもオシャレ
普通、ブリーチした髪は、黄色を消すために色を入れます。
そのままだと正直オシャレではありません…
しかし、インナーカラーは染め方自体に特徴があるので、色を入れなくてもオシャレ感が出ます。
ということは、色を入れて色落ちしてもいい感じになるとってもおススメなヘアカラーなのです。
市販のヘアカラーもキレイですが、カラーバターで色を付けても安全でキレイですよ。
ブリーチ1回だけだと、カラーバターは染めりにくいので、市販のヘアカラーを使いましょう。
ブリーチは抜けの良い物を
ブリーチには、抜けの良い物と悪いものがあります。
抜けのいいブリーチは明るくするのを短時間でできますが、抜けの悪いブリーチは何分おいてもなかなか明るくなりません。
インナーカラーはワンポイントで目立たせることが大切なので、抜けのいいブリーチをおススメします。
時間の短縮にもなりますし、手間も減りますよ。
こちらはプロでも使うことのある、抜けのいいブリーチの代表です。
まとめ
今回はセルフでインナーカラーを入れる方法の紹介でした。
インナーカラーはポイントのブリーチなので、ムラにもなりにくく難しくありません。
「場所」と「範囲」をしっかり決めておけば後は塗るだけ。
友達にお願いしてもいいですね。
ヘアカラーになれていなくて、失敗が怖いのであれば、「範囲」を大きく取りすぎないようにしましょう。
ブリーチ範囲が大きいと、目立ちすぎてしまい、「ツートンカラー(2色のヘアカラー)」になってしまいます。
足りない部分は後日足すこともできますし、バランスを見ながら好きなデザインを見つけてくださいね。
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