声優志願の美少女にわいせつ行為 アニメ制作会社社長が集めた“喜び組”

声優志願の美少女にわいせつ行為 アニメ制作会社社長が集めた“喜び組”
(提供:週刊実話)

 1995年の放送公開以降、アニメファンをいまも虜にする『新世紀エヴァンゲリオン』(以下エヴァ)。そんな日本アニメ史に残る名作をエサに、声優を夢見る少女にわいせつな行為をしたとしてアニメ制作会社の社長が逮捕された。

 12月5日、かつてエヴァを制作していたガイナックス社長の巻智博容疑者(50)が、警視庁に準強制わいせつ容疑で逮捕されたのだ。

「巻は、声優を目指す10代後半の少女に対し、『芸能人として撮られるための訓練だよ』などと言いくるめて裸の写真を撮ったり、『足がむくんでいるからマッサージしなきゃ』と体を触った疑いが持たれている。足立区内の自宅マンションの一室を“プロダクション女子寮”などと称して10代から20代の声優志願の女性を連れ込み、今年2月6日から23日までの間に少なくとも4回、わいせつ行為に及んでいたとされています」(社会部記者)

 ガイナックスは、映画『シンゴジラ』の監督としても知られる庵野秀明監督がかつて所属。同社でエヴァを制作して空前の大ヒットを飛ばしたが、庵野監督は2006年に独立し、株式会社カラーを設立。以降、エヴァの劇場版などはすべてカラーが制作し、エヴァの版権もカラーに移行している。

「当時、エヴァに携わっていた他のスタッフも相次いで独立し、現在のガイナックスはもぬけの殻同然です。’16年には、庵野監督へのガイナックス在籍当時の作品に対する著作権料や貸付金の支払いが滞り、約1憶円の訴訟を起こされて全面敗訴。その過程で、ガイナックスが債務超過に陥っていることも明らかになっています」(アニメ関係者)

 つまり、現在のガイナックスとエヴァは何の関係もない。それにもかかわらず、巻容疑者は声優のイベントなどで講演する際、「新世紀エヴァンゲリオンのガイナックス・巻智博」として登壇。エヴァブランドを前面に打ち出し、アニメの企画や制作、販売について演説していたというのだ。

「巻さんがガイナックスに入社したのは4年前で、今秋、社長に就任したばかりです。アニメやゲーム、パチンコ関連の企業を渡り歩いてはいたようですが、エヴァの制作には一切タッチしていません」(同)

 しかし、巻容疑者はイベントの講演にとどまらず、自身の性的欲求を満たすためにもエヴァの名前を悪用していたフシがある。

 同容疑者は、社長就任前の昨年6月、当時の自宅住所を本店として登記し、ガイナックスインターナショナルという会社を立ち上げている。それを、あたかも「ガイナックスの声優部門」であるかのように宣伝。今回の被害者を含む声優志願の若い女性を集めていた。

「巻は、秋葉原の地下アイドルのライブやアニメのイベントなどで、めぼしい女の子を物色。声優を目指している子がいれば、『エヴァンゲリオン知ってる? ウチで声優になってみない?』なんて声をかけてスカウトするわけですよ。エヴァの神通力は今でも強力ですからね。ホイホイとついていく女の子も多いんです。こうした子たちをガイナックスインターナショナルに所属させて、北朝鮮の“喜び組”のような扱いをしようとしていたわけです」(容疑者の知人)

 専属の声優として抱える以上、仕事を回さなければならない。そこで巻容疑者が目をつけたのがインターネットラジオの番組だ。

「普通のラジオ番組を1社提供で買い取るには、かなりの予算が必要ですが、ネットラジオは安く済む。それでも素人同然の声優の卵たちからすれば、『エヴァンゲリオンを作った会社からラジオ番組の仕事をもらった』と思い込むわけですよ。そうやって、『巻さんに逆らうと仕事がもらえなくなる』という状況を作り出していた。スタジオで別の子もナンパしてましたよ」(同)

 実際、ガイナックスインターナショナルの名を冠した番組を流していたネットラジオの運営会社に取材を申し込むと、関係者が次のように証言した。

「ガイナックスインターナショナルから番組をやらせてほしいと持ち掛けられ、今年の4月から土曜夜の1時間番組を持たせていた。ガイナックスインターナショナルの声優が、普段の活動などを語り合う内容です。巻さんは物腰の柔らかい人で、たまに現場に顔を出すが、女性にちょっかいを出しているといった噂は聞いたことがない。今回の逮捕は驚きでしたが、番組は打ち切りとしました」

 巻容疑者は調べに対し、女性の裸を撮影したことは認めているが、「お願いされて写真を撮った。事実は違う」と容疑を否認している。

「実は、エヴァをエサに声優を目指す少女が被害に遭った事件は’07年にも起こっているんです。エヴァのヒロイン役を務めた声優たちが所属していたプロダクションの社長が、当時16歳だった声優志望の少女を、『面接に合格させてやる。声優で採用してあげる』などと言葉巧みに騙し、社長室で下半身を触るなどのわいせつな行為をして逮捕されたんです。この事件では、事務所内での枕営業疑惑も噴出し、ファンによる関連作品の不買運動にまで発展しました。エヴァを巡っては、過去に声優のAV出演疑惑もありましたね」(前出・アニメ関係者)

 庵野監督は、今回の事件報道でエヴァの作品名が出されることに激怒しているが、声優業界の悪しき体質を嘆くほかなさそうだ。

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