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【格闘技】

6階級制覇も不可能じゃない 田中恒成が倒したい最終目標は井上尚弥

2020年2月22日 10時48分

今後の展望を記した色紙を手に笑顔の田中恒成=名古屋市北区の畑中ジムで

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◇インタビュー(下)

 WBOフライ級王座を返上し、史上最速の世界4階級制覇を目指す田中恒成(24)=畑中は、インタビューの最終回で今後のボクシング人生について語った。目標に掲げてきた5階級制覇とその先、さらには同じ世界3階級制覇王者・井上尚弥(26)=大橋=への思いは。

             ◇   ◇   ◇

 ―世界5階級制覇への思いは変わらないのか

 田中「プロ5戦目で世界チャンピオン(WBOミニマム級王者)になって、5が好きな数字だった。当時は途方もない目標だったけど、今は絶対(5階級制覇を)できると思っている。もはや、そこを目指してはいないです。これからは記録よりも記憶に残るというか、誰を倒すかにもこだわりたい。記録の面は意識しないけど、史上最速で4階級制覇を果たせば、その肩書が生きてくる」

 ―5階級制覇のその先へも、視界が開けてきた感じか

 「今はスーパーフライ級のことで頭がいっぱい。でも最近、ツイッターで過去を振り返るような機能を見て、その逆で10年後の自分を1年ずつ予想してみたんです。そうしたら、5階級の次に6階級って紙に書いている自分がいた。目指したいとかじゃないけど、不可能じゃないなって思いました」

 ―1階級上のバンタム級には井上がWBA・IBF統一王者として君臨し、世界的にも注目を集めている

 「(井上は)俺にとってのナンバーワンです。もちろん才能があって、その上で自分より努力している感じ。向上心を持ち続けて満足せず、一生懸命な時間がすごく長い印象。俺は1試合ごとの思い入れが強くて、休む時間も長くなっちゃう。これじゃダメ。継続しないといけない」

 ―直接対決をイメージするのか

 「最後にはそうなると思います。倒したい相手の最終目標が尚弥さん。そう見越して、さっきの話で6階級と書いた部分もあります」

 ―米国進出の希望もビッグマッチを見据えてなのか

 「力でも、減量の面でも行く準備は整ったけど、行きたいからというより、向こうが望んでくれた時にというスタンスでいたい。対戦にたどり着いて、自分もそれなりの選手なら、自然と見合った舞台が用意されると信じてます」

 ―井上もそうだが、家族をモチベーションにするボクサーは多い。結婚などは意識するのか

 「近いところでは全然、考えてないです。あと10年とか、少し長く現役でやりたいと思っているので。そのうちに縁があって、力を得て戦うというのも、いいなとは思いますけど」

 ―今後のボクシング人生を「お楽しみ」と表現した。その意味は

 「これからの5、6年間をどう過ごすかで立ち位置は変わってくるけど、5階級制覇の先は30代に入ってくる。それでも、一番高い理想を実現させて、自分自身も周囲も満足させたい」=終わり

 

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