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 自動車メーカーのマツダの社員寮(広島市)で同僚の菅野(すがの)恭平さん(19)を殺害して現金などを奪ったとして、強盗殺人容疑で逮捕された社員の上川傑(すぐる)容疑者(20)が、車のローンや同僚への借金の返済などのため、生活費が月に数万円しかない状態だったことが捜査関係者への取材でわかった。広島県警は、上川容疑者が生活や金銭面で困っていたことが犯行の動機になった可能性もあるとみて、捜査している。

 上川容疑者については、複数の同僚が朝日新聞の取材に「ギャンブル好きだった」と証言している。

 県警によると、事件の直前、菅野さんと上川容疑者は複数の金融機関を回っていた。菅野さんは現金計約120万円を引き出しており、上川容疑者が菅野さんを殺害し、この金を奪った疑いがある。事件後には、上川容疑者が自身の口座に百数十万円の入金をしていたことも判明している。