小林圭
自動車メーカー「マツダ」の社員寮(広島市南区)で昨年9月、同僚を殺害して現金を奪ったとして強盗殺人罪などに問われた元社員、上川傑(すぐる)被告(21)の裁判員裁判の判決が6日、広島地裁であった。丹羽芳徳裁判長は、「身勝手な犯行に酌量の余地はない」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。
判決によると、上川被告は昨年9月、社員寮で同僚の男性(当時19)を殺害し、現金約120万円を奪った。
判決は、上川被告が同僚の男性の頭を消火器で殴っていたとして、殺意を認定した。また、事件前に男性と複数の金融機関を訪れていたことを踏まえ、「男性が多額の現金を所持していたことを認識しており、暴行開始時には強奪の意思があった」と述べ、現金を強奪する意思はなかったとする弁護側の主張を退けた。(小林圭)
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