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【ドラニュース】高橋周平の2番?中日OBの井端弘和さん「ボクは平田の方が最適だと…打席ごとに狙いを変える遊び心がある」 [中日与田剛監督、井端弘和さん対談]2020年2月20日 19時47分
指揮官就任2年目を迎えた中日・与田剛監督(54)が、本紙評論家で侍ジャパンの内野守備走塁コーチを務める井端弘和さん(44)と対談した。戦国セ・リーグのペナント奪取を意気込む指揮官は打倒・巨人を宣言するとともに、2年目の飛躍を期待される根尾昂内野手(19)やドラフト1位の石川昂弥内野手(18)に関して言及。亜細亜大の後輩にもなる井端さんに、その胸中を明かした。 井端さん(以降・井)「今日はよろしくお願いします。ここまでのキャンプを過ごして監督として手応えはとうですか」 与田監督(以降・与)「去年以上にチーム内の競争意識が増えてきて、感触いいかな。ここまでは」 井「監督の目から見てキャンプで目立った選手はいますか」 与「武田、三ツ俣、石川駿…。今、言った3人はいわゆる昨年のレギュラーではない。目立ってくれたことがボクとしてはうれしい。昨年はレギュラーが退いた後にちょっと、層が薄くなってしまう。代打陣を含めてそういうシーズンを過ごした。オープン戦でどうなっていくかわからないけど『レギュラーなんて勝手に決めちゃいけねえよ』って、選手が出てきている。これは、去年の春のキャンプには感じなかったこと」
井「そこで個人的にもどうしても気になってしまうのが根尾です。主力に何か大きな故障や不振があったとき、パッとそこに入っていける状況ですか」 与「使おうと思える段階にはきてる。去年と全然違うし、彼が外野の守備をすることによって、担当コーチとも話をしてて内野の動きも良くなっているのは間違いない。打撃も良くなっている気はするね。何よりベンチで明るくなってきた。顔つきがね。ポジションを変えてメジャーリーガーになった選手を知っているしね。福留と田口ね。だから根尾もということじゃないけど、彼は高校時代から外野での評価も高かった。レフトの位置でも、外野の一角を根尾が取りにいくぐらいのものを、このオープン戦で出してもらわないといけない。そうすれば、彼がスタメンで外野を守るチャンスは十分にあると思う」 井「もう一人、石川昂という将来の主軸を担うであろうルーキーも入ってきました。左肩に少し違和感が出てみたいですが…」 与「ちょっと炎症がね。本当なら、19日の巨人戦から呼ぼうと思っていたぐらい。様子見て、1軍のオープン戦には呼ぶよ。練習参加とか考えてない。キャンプでは(2軍で)試合に出る準備をさせていた。しっかり準備ができればね。3月の頭から中旬にかけて(1軍の)可能性はあると思う。(故障の)原因は調べさせている最中だけど、まあ、ここまでバットを振ったこともなかったわけだしね」 井「根尾も石川昂も楽しみな存在に違いなとは思います。ただ、以前、新聞で監督のコメントを拝見しました。野手は7人が名前が浮かぶという」 与「基本的なレギュラークラスが見えてきたなという感じ。ただ一つの安心材料であるけど、それが完全な固定ではない。そこをどうやってこじ開けて、いろんな選手が入ってくるか、そこが必要なところ」 井「不透明なのは正捕手。やはりこのポジションは大事になりますね。固定でいくのがチームは落ち着くとは思いますが」 与「うん、1試合フルで任せられる捕手が、正直なところ現状はいない。そこをどうやって我慢して、任せられるのか。ウチには打てる捕手はいないので、あくまでディフェンスが優先。肩の強さを考えれば加藤の出る機会が多いかもしれないけど、ルーキーの郡司がどこまでできるか。捕球、送球とまだいろいろ課題は多いけど、使いなが見ていこうかなと…」 井「ドラゴンズはセ・リーグの中で、いい位置につけられる力はあるとは思っています。ペナントレースではやはりジャイアンツ、一昨年まで3連覇したカープあたりは意識しますか」 与「優勝という目標の中ではターゲットはひとつ、ジャイアンツだけ。もちろん、他の4球団を警戒はしているけど、やっぱり昨年のチャンピオンを負かす、上回るためにどうしたらいいか。だからといって、われわれの戦う形が大きく変えられるわけじゃないので、個の力を高めて高めて挑むしかない」 井「その巨人戦には強い先発を回していく可能性は」 与「対ジャイアンツだけを意識しては開幕からそういう戦い方はしない。ただ今季は変則の日程で2連戦が多い(4、5月で5カード)のでローテは変えやすいからね。ジャイアンツにあって、ウチに足りないものは数字で明確に出ている。でもね。去年はオレ、ホームランを目指し過ぎたかなと…。ホームラン狙えとは言ったことないんだけどね」 井「ホームランというよりは長打ですよね。(外野の)間を抜けるでも十分、ビッグイニングになる。最初にホームランが出るとそこで途切れる可能性もあります。ロッテがだいぶ本塁打増えましたけど、順位が上がったわけじゃないですよね。あのつながって、つながってというロッテ打線ではなく、途切れた部分はあったと思います」 与「そうなんだよね。パウエルが今年から加入してくれて、彼もツーベースを狙えと…。その結果、ホームランが増える可能性もある。(ナゴヤドームは)広いからこそ、ツーベースという意識が強くなったわけだしね」 井「わかりました。打順に関しては去年もかなり動きましたが、今年はどう固めていくことになりますか」 与「正直なところ4番はビシエドという空気が強すぎる。彼が去年1年間戦えたことは、奇跡的なことで体調が悪いときもあった。ビシエドを4番外すって時に、誰を打たす? という声がミーティングでも必ず出る。それじゃダメで、阿部が打てる福田が打てるという状況にならないとね。オープン戦から経験しましたからってボク大丈夫ですよ、という風にしていきたい。チームを強くしていくために固定観念は捨てたい。練習試合で(高橋)周平を5番じゃなくて2番を打たせたのもそう。イバ、周平の2番どう思う? 正直に言ってよ!」
井「ボクですか。正直に言えば、平田の方が最適だと思います。右にも打てますし、意外と選球眼も悪くない。打席ごとに狙いを変える遊び心もある。無死一塁で、一、二塁間を破って一、三塁という形が理想だと思うんですけど、周平はどちらかといえばセンター中心に打つタイプ。強引に引っ張ると、妙なクセが体に染み付いてしちゃう気がしています」 与「周平が2番に入れてどう機能するかみたいけど実際、彼は一、二塁間に引っ張るのはたぶん苦手。ただ苦手だからといって、やらせないというのはボクはしたくない。去年の作戦面でもそうだけど、できるだけ選手が成功しやすいことを相談して采配していった。けど、逆にそれは相手チームからすれば見破りやすい。それは自分の反省としてある。苦手だからさせないのは選手の可能性も摘んでしまうかもしれないしね。オープン戦の狙いはそのための準備。平田に2番の適性があるのはもちろん、十分わかってるよ」 PR情報
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