新型肺炎感染が相次いだ韓国宗教団体、信徒に「うそ」を指示していた?
2020年2月19日、韓国・聯合ニュースは、同国の宗教団体「新天地イエス教会」が、信徒の中から新型コロナウイルスの感染確定者が出た後、内部通達で偽りの外部対応をするよう信徒たちに指示していた疑惑が浮上していると伝えた。
記事によると、同教会渉外部名義による信徒らに向けた通達文が、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や動画共有サービス「YouTube」など、オンライン上に出回ったという。通達文では、同教会の信徒であると外部に知られている場合と、信徒と疑われている場合に分けて対応方法を指示。信徒と知られている場合は、相手が同教会に否定的でなければ「その日は礼拝には行かなかった。他の場所で礼拝をささげた」などと答えさせた。信徒と疑われている場合は「教会で新型コロナウイルスがまん延したことが私と何の関係があるのか」などと返答させ、憤慨することも求めたという。
この疑惑に対して新天地大邱教会の渉外部長は「渉外部長として内部通達をした事実は全くなく、われわれを誹謗(ひぼう)する人たちが作り上げた話ではないか」などと説明しているという。
新天地大邱教会では、18日に61歳の女性信徒が31人目の感染者と確認されたのに続き、19日にはこの感染者と一緒に教会に行った10人が追加で感染の確定判定を受けたという。
また記事は、教会の元関係者の話として「新天地は対外イメージを重視しているため、当局に事実をきちんと話さない。当局やメディアが事実を追究すべき」との指摘を伝えている。
これに、韓国のネットユーザーからは、「国家の災難時に教会の利益を優先し、国と国民を危険にさらした。調査して法的処罰を受けさせるべき」「愚かな人間たちだ」「うそが日常茶飯事の集団」「新天地イエス教会OUT」「偽宗教は整理する必要がある」「こんな宗教をなぜ信仰する?」「こんな悪魔のようなことをする。それでも教会か?」「こんな宗教は社会の悪」などと、疑惑に厳しい目が向けられていることをうかがわせるコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/関)